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詩歌集2

「「好きだよ」」



 君と帰る放課後。


 授業が終わると、私は当たり前のように君に声をかけて。


 君もまた、当たり前のように私と帰る。


 周りからは「どういう関係なの?」ってよく聴かれるけど…


 ただの、幼馴染み。


 そう…ただの幼馴染みなんだよね。





 君と並んで歩く帰路。


 下らないことを言い合いながら、笑い合う。


 俺にとって、楽しくて細やかな幸福の時間。


 本当は君と手を繋ぎたいけど…


 中々そういう関係になれずにいる。


 告白したいけど…


 フラれて「幼馴染み」っていう関係まで壊れてしまうかも。


 そんなことを考えると、怖くて告白できなくて。


 君のことは異性として好きだ。


 だけど俺はヘタレだから…君に想いを伝えられずにいる。




 隣で揺れる、君の手。



 

     その手に


            どうしても触れたくなって─



 ぎゅっ…


 繋いだ、君の手。


 いっせーのせって合わせたかのように、お互い手を繋いだ。


 繋ぐ手が…熱い。


 顔も、火が出そうなほど熱い。

 

 手が繋がれると、お互い照れ笑って。


 そして。



           私は

           俺は



 いっせーのせっで合わせたかのように、言った。




 「「好きだよ」」




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― 新着の感想 ―
[良い点] なんてピュアなのでしょう! 素敵な詩でした。
[良い点] なるほど!! こう言う、一人称の視点の変化も、詩では自由に入れ替えれる楽しさがある!! にしても、寝れなくて、こう言う詩を、書いてしまうタクトさん♡♪ どんだけ、可愛(かわわ)~かよ♡♪ …
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