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あそびの詩

星巡り

作者: 浮き雲

秋の夜空でも、夏の三角形や冬の大三角(こちらは一部ですが)を、常識的な時間帯に見ることができます。夏に鮮やかな天の川は、秋には、天上から西の空にかけて流れます。夏の三角形の近くです。白鳥座も鷲座も夏の三角形の一部ですから、夏ほどはっきりとは見えませんが天の川と白鳥座についての「白鳥から天の川に落ちる」という類の表現は、位置関係的には嘘(無理)ではありません。

もちろん、さらに、その前提となるすべてが嘘(創作)なのですが。そこはお許しください。星巡りは、ひとりでするものではなく、空想遊びも、ひとりの行為にしてしまうと哀しすぎますから。



追記 姫は「アンドロメダ座」、勇者は「ペルセウス座」、犬の親子は「おおいぬ座・こいぬ座」です。それから「幸運の星」は木星のことです。やや西寄りの南の空に大きく見えます。




(そら)を仰げば、この秋は 星づく夜の数多(あまた)あり


誘えば、街の明かりなど 途切れる場所に遠出して


讃えよ(ハレルヤ)、晴れた空の下 きみと二人で星巡り




夏の三角、白鳥に 乗れば、(わし)には(あお)られて


落ちれば深き天の川 夢幻の星に隔てられ


きみはひと夜の織姫と なりてや、慣れぬ和歌を詠む




秋の四辺は、天馬(ペガサス)に 乗りて、麗し、生贄の


姫を助ける勇者には なれぬ僕でも、きみのため


星読みとなり、幸運(しあわせ)の 星に未来を示そうか




冬の三角、オリオンは 東の空に浮かべども


星は軌道をじれったく 犬の親子は見えぬから


平家星(ペテルギウス)に背を向けて きみはあくびをかみ殺す




天を仰げば、夜空には、神話の星の数多あり


ギリシャ神話にかこつけて 恋を語れば、柄になく


染まりし頬を秋風に 任せて、きみと星巡り




今の時期ですと、少し遅い時間になりますが、東の空に赤い星が二つ見えます。より高いほうがおうし座の「アルテバラン」で、さらに東側のほうがオリオン座の「ペテルギウス」です。

なんとなく、同じ赤っぽい星ですから「アルテバラン」のほうが先に上ってくる感じですが、言葉の意味としては「後から来るもの」なのだそうです。 比較する対象が違うのです。

オリオン座の「ペテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス(天狼星)」、こいぬ座の「プロキシオン」で、冬の大三角は構成されます。「ペテルギウス」は諸説ありますが「巨人のわきの下」という意味だそうで、詩に使うには無理がありましたので、和名の「平家星」を使いました。同じオリオン座の「リゲル」が源氏星です。ちなみに、オリオン座も和名では「鼓星」と言われています。個人的には、こちらのほうがしっくりします。

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