なろう作家ワイ、ランキング問題の問題点は異世界チーレムでは無いと感じる。
はじめまして!
なろう作家の千葉丸才と申します。以前別の名前で投稿したエッセイで週間一位になった事もあるので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。
さて、早速本題なのですが、“なろうランキング問題”が賑やかになっていますね。
まぁ、色々言われてる事ですが、“異世界転生”や“チート”等のなろう的要素に関して批判的な人が増えている様に感じています。
……でも、正直言って異世界転生もチートもナーロッパもスキルもステータスも普通に面白い要素だと思いませんか?
って言うか普通に面白い要素だと私は思っています。
異世界転生は作品世界への導入としては優秀ですし、チートなんてそもそも持って無い創作の方が少ないです。
ナーロッパも良いじゃないですか。西洋ファンタジーへの憧れなんて今に始まった事じゃないでしょう?シリアスに書いてる作品でも、余裕で“ナーロッパ”山ほど有りますよ?
スキルやステータスだって、各キャラクターの手札が可視化されて分かりやすいですし、ドラゴンボールのスカウターも似たようなものでは有りませんか?
そう、色々意見はあるでしょうが、私個人の意見としては、これらのテンプレには何の不満も無かったりしてます。
……しかしながら。
しかしながら、下記のテンプレは如何なものかとも思っています。そのテンプレとは、
“大した凄さも苦労も“描写されない”主人公が、頭の悪い小物を虐めて女の子達にモテモテで周囲に褒めそやされる”
です。
今、結構な数の日刊ランキングを読んで来ましたが、中々の作品がこのテンプレに沿って書かれていました。
正直言って、かなり胸焼けがしてます。
上のテンプレである異世界転生やチートは、料理で言えば“素材”であり、それに対して不満は有りません。
しかし下のテンプレは料理で言えば“味付け”で、作品の印象を決める要素だと思います。
ランキング上位作品は、多くの作品がこの味付けをしており、そりゃあ見てたら飽きてウンザリするのも無理は無いと思いました。
少なくとも私はもうお腹いっぱいです。
そろそろ別の料理が食べたいです。
それと、下のテンプレが使われる作品の大半が説得力に欠ける内容になっている様に感じます。
客観的に見てて凄くない主人公が何故か凄い凄いと褒められてたり、敵キャラが病院に行ったら診断書貰えそうなくらい無能だったり、人間性に欠ける主人公に惚れるヒロインだったりと、正直眉をひそめる様な展開が多いです。
異世界転生だろうと俺つえーだろうとチーレムだろうと、普通に考えて分かる事は分かる筈なのに、そこら辺の描写が適当過ぎて作品に浸る事が出来なくなっています。
“もうちょっと説得力と違う味付けが欲しい”
私がランキング作品を読んで受けた印象はこれでした。