第4話 3
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「ほれ、ここ見て!御祖父様大好きだって!メルちゃん可愛い!世界一!
最近、メルちゃんの報告書は急に面白くなってきたわー。ユーモアのセンスもあるし、何より愛があるよね。愛が。」
「会長、お仕事中です。お孫様からのお手紙をお読みになってないで、この書類にサインをして下さい!」
「城戸君堅いなー、ホント堅いよ君は」
「堅くて結構です。わたくしは一刻も早く次の会議の準備をしたいのです。会長?」
「兄の顕と弟の御心とはえらい違いだ。第一あいつらの報告書は面白味がまったくない。誰に似たのやら・・・」
「はいはいわかりましたから、サインを」
高層ビルの上層階。広い執務室で二人の男女が会話をしている。一人は小柄な白髪の老人で卓上の書類に目を通しており、もう一人は背の高い女性で机の横に立っている。ここは衣カンパニー本社。会長の「衣奈磁石」の執務室。
「城戸君知ってる?衣ケミカルの新入社員研修で起きたこと。メルちゃんも研修にいて、報告書で詳細を読ませてもらったんだよ。君の友達の鉄火レイカ君、僕と第三世代の可能性がある「MoNStEr」の子の覚醒を狙っていろいろやってみたんだけど、どうやら違ってたみたいだったねー、残念だけど。でもその「MoNStEr」の子は面白くて、今はまだ第三世代じゃないけど、第三世代への進化に一番近くて、第三世代への進化の途中でやめちゃったみたいってのがレイカ君の見解なんだよねー。なんでだろねー。それに『カーバンクル』がちょっかい出してきたみたいだねー。」
「もし本当にそうなら、その「MoNStEr」の子は絶対に手放せないですね?」
「お、城戸君も食いついてきたね。そうなんだよー。それにその「MoNStEr」のパートナーがなんとレイカ君の妹さんでマキちゃん。しかもメルちゃんと同じ三崎工場の勤務と来た。これは面白いよねー。もっと言うと、あそこには本能寺量君がいるんだよねー、君も知ってる」
「量が・・・。これは組み合わせによっては予想もできないことが起こりそうですね」
「その通り!だから僕はメルちゃんに黙ってマキちゃんを本能寺君とこに動かしたら、メルちゃんが怒っちゃってさー。ははは」
「はいはい。それでは今度こそサインして下さいね!でないとわたくしも怒りますわよ?」




