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旅人のメモ帳

欠点

作者: 狐囃子 星治

 「ついに完成したぞ」


 発明家はそう言い出来上がったロボットスーツを着て友人へ自慢しに行った。


 「どうだ凄いだろ」

 「そんなに大きくては車に乗れないじゃないか」

 「車なんかよりも早く走れるから問題ないさ」

 発明家はそう言って目にも留まらぬ速さで友人の庭を走ってみせた。

 「しかし、そんなゴツゴツの手では細かい作業は出来ないだろ」

 「むしろ大得意だぜ」

 そう言うと今度はスーツから小さな手が出て来て、いとも簡単に針に糸を通して見せた。

 「だがそれでは重すぎて泳ぐ事は無理そうだな」

 「このスーツには遊泳機能も備わっているぞ」

 発明家は近くの池に飛び込んで華麗に泳いで見せた。

 「これは驚いた。本当になんでもできるんだな」

 驚愕する友人の姿に発明家はもっと驚かせてやろうと意気込んだ。

 しかし途端にスーツはビクともしなくなった。


 「おいおい、いったいどうしたんだ」

 「どうやら電池切れみたいだ、脱ぐのを手伝ってくれ」

______________________________________

 *西


 「もし、西とはどの方向でしょう」

 聞かれた男は遊んで欲しそうにしている家の犬を指し、

 「そこに犬がいるだろ、その尾っぽの向いてる方角が西らしいぞ」

______________________________________

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