第一夜/物忘れの激しい少女
ここは凪いだ海の中。
夢から覚醒へと至るまどろみの波間。
ここにいるのは私だけ。孤独だったけれど、不思議と寂しくはなかった。
海上の喧騒も地中の脈動も届かない。静寂。
ただ、私の中に、遠く、拳戟の音だけが鳴り響いている。
記憶なんて曖昧なものだ。
この考えに共感してくれる人も多いと思う。
例えば、小学校低学年や幼稚園に保育園、さらにその前の頃のことなんかになると、覚えてないという人がほとんどなんじゃないだろうか。
覚えているのは、後付けで入ってきた知識と、断片的な記憶の欠片だけ。
私もそうだ。
私も自分の記憶が信用ならないということを知っている。
だから、この甲高い耳鳴りもきっと幻。まどろみの中でしか存在を許されない夢の欠片。あと一時間もすれば、忘却の海に沈んでしまう夢幻の記憶。
その証拠に、この耳鳴りの音の主が何なのか、あるいは誰なのか、それを思い出すことが私にはできない。
不意に訪れる、身体が浮上するような感覚。
私の中には、ずっと拳戟の音だけが鳴り響いていた。
◇
6月12日(水)
その日は朝から雨が降っていた。
季節は梅雨の真っ只中。しとしとと降る小雨は校舎のひさしや吹きさらしの渡り廊下、中庭に植わった松の葉までをも平等に濡らしている。
多くの人々が少し心を曇らせるこの時候にあって、しかし教室の机に座る一人の少女は逆にほんの少しだけ心を浮かせていた。
背丈は同性のクラスメイトと比べるとほんの少し高め。長い黒髪を後ろで一房に束ね背中へと垂らし、手元の文庫本のページをめくりアンニュイなため息をつく。
机の脇にかかっている通学鞄には律儀にも自分の名前を刻んであった。
『双葉心乃香』
それがこの少女の名前だった。
心乃香は静かに降る小雨が好きだった。
彼女が最近習った古文風に言うと「趣がある」といったところだろうか。もしかすると、それは彼女の生まれ月と無関係ではないかしれなかった。
「ふぅ」
一つ肺から息を吐きだして、心乃香はぱたんと手元の文庫本を閉じる。
今は3時間目と4時間目の間の休み時間。自分の席を離れ雑談に興じている人が多い中、心乃香は一人机に向かっていた。
孤独とまでは言えないものの、ほんの少しだけ浮いている。そんな距離感。
唯一ともいえる親友は同学年ではあるものの別のクラス、休み時間ごとに顔を出したりはしない。また、心乃香自身とある事情から中学校入学当初クラスの輪になじめなかったこともあり、彼女は休み時間の多くを趣味の読書に費やしていた。
彼女はいわゆる冒険譚を好んでいた。守備範囲もティーン向けのものから古典と呼ばれるほどに昔のものまで幅広い。背表紙を見る限りどうやら今日は近未来を舞台にしたSFのようだ。
「このままだと、ちょっとキリが悪くなってしまいそうですね……。肩も凝ってしまいましたし、少し目を休めましょうか」
休み時間もあと少し。どうやらキリの良い章終わりまで読み切ってしまったらしく、机の上にうつぶせになる。
顔を伏せ目を閉じていると、自然と聴覚が鋭くなる。心乃香の耳には休み時間特有の喧騒、クラスメイトの話し声が入ってきた。
「今度の日曜日さぁ――」
「ああ、あれだろ40年に一度とかいう――」
「――今流行りじゃん?ほら、ネイチャーリターンだったっけ?」
「――それよりこのキャラめっちゃ強くね?」
彼女が嫌われているかというと少し違うかもしれない。むしろ心乃香はクラスメイトから気遣われることも多い。
しかし、彼女はこの喧騒に馴染めなかった。それが初めから独りが好きだったからなのか、それとも独りになってしまったからそう思い込もうとしたのか。それはわからない。
ただ、そう簡単に現状は変わるものではないと他ならぬ彼女自身が思っていることは確かであった。
「ねえねえ燐、『彷徨える幽霊』って話、知ってる?」
「……知らないけど。」
心乃香には盗み聞きをするつもりもなかったが、そのとき一つ前の席にいる二人組の声が耳についた。
取り立てて不思議ということもない。
心乃香の周囲の席にはその二人くらいしか会話をしている人がおらず、隣の席の人は授業中からずっと眠ったまま。極めて自然な道理といえた。
確か名前は……日那さんと弥生さんだっただろうか。……あまり自分の記憶力には自信がないんだけど。
「そんなに嫌そうな顔しないでよ。別に怪談苦手なわけでもないでしょ」
「……名前。ありがち。」
「確かにありがちな名前だけど、話の中身は違うのよ。燐、『仮想霊』は知ってるでしょ?」
「……都市伝説。」
「そうそう、『仮想夢の中にいる間に現実の体が死んでしまったとき、意識だけが仮想の中に残り続ける』そんな都市伝説。まあ、これ自体は有名よね」
“Vertual Dream”「仮想夢」。
最初期には「夢のような現実」とも訳されていたその技術は、その名の通り『夢』に干渉し制御する技術。
使用者が眠っている間に、明晰夢に近いような状態で仮想世界に没入させるというもの。
そして、今。仮想はただ憧れるだけの夢ではなく、もっと身近な現実として存在している。
事実として日本の各家庭における平均VD機保有台数は0.3台を超えていて、ゲームとしての利用はもちろん、一部の先進的な一般企業においても活用を行っているところもある。
新技術の常として長期的影響は十分に研究が行き届いているとは言えないものの、少なくとも中学生の間に流布している都市伝説の舞台になるくらいには身近なものとなっていた。
ただ、心乃香の家にはその設備はなく、いまだ使用してみたこともない。
「……で『仮想霊』ってさ、最後は、彼らは帰るべき体を失って、覚めることのない夢の中をさまよい続けている……。みたいな感じで終わるじゃない?」
「……それが?」
「だけど、その都市伝説には続きがあるのよ。それでここからが本番。……自分の体を失い、仮想夢をさまよう一人の幽霊。そうね、仮に『A』とでもしておきましょうか。Aは仮想夢の中で一人の女の子に出会ったわ。こっちは『リンちゃん』とでもしておこうかしらね」
「……ちょっと待って。」
「リンちゃんは成績はそこそこでちょっと無愛想な普通の女の子。その日、いつものように大好きな某VDオンラインゲームをプレイしていたリンちゃんはゲームの中で幽霊と出会った」
「……ちょっと。」
「平気そうに見えて大変な怖がりなリンちゃん。ゲームの中でもビビりまくって、当然のように失神してしまうわ」
「……ストップ。」
「……何? まだ話の途中よ?」
「……名前。」
「燐。あくまで名前は仮よ、仮。燐とリンちゃんはあくまで別人。他意はないわ」
「……。」
「不満げね、まあいいわ。
――とにもかくにも失神したリンちゃんはゲーム内で覚醒することもなく、翌朝になって現実のベッドで目を覚ましたの」
「……(ごくり)。」
「夢見が悪かったリンちゃんが寝ぼけ眼のままふと周りを見渡すと……。なんと、今度は自分の部屋の中が滅茶苦茶に荒らされていたの。
窓にはヒビが入ってて、机の上のものは床に払い落とされ、タンスから自分の服が引っ張り出されていてそのうちの何着かは破ったり引き裂かれたりしてやっぱり床に散乱していた。よく見てみるとさっきまで自分が寝ていたベッドの掛け布団もところどころが破れ、寝巻きも少しほつれている。まるで強盗か気が狂った人がこの部屋で暴れまわったような、そんな感じだった」
「……っ。」
「変わり果ててしまった自分の部屋。そのベットから起き上がろうとしたとき、リンちゃんは気づいたの。柔らかい布団についた右手首、そこには未だ僅かに血が滲んでいる切り傷が見えたの。上手く切れなくて、何度も、何度も引っ掻いて、何本もの傷がついたその手首が。
その後、リンちゃんと両親はもちろん警察に通報。しかし、家の他の部屋は全く荒らされてなくて、肝心のリンちゃんの部屋からもリンちゃん以外の指紋や痕跡は一切発見されなかった。
……結局、事件はお蔵入り。真実は闇の中ってやつね」
「……!」
「……それからというもの、リンちゃんは度々自分の記憶が飛ぶようになるの。そして、記憶の無い間の自分は不可解な行動ばかりとっていることに気付くの。
ある時は意味不明なことを口走りながら交番へ駆け込んだり、またある時は深夜の夜道を徘徊していたり。
そう、まるで……あの日見た幽霊がリンちゃんに乗り移っているみたいに、ね。
で、それからずっと、リンちゃんの体にいる何者かは現実で自分の居場所を探して彷徨い続けている……。とまあこんな感じの話なわけよ」
「……。」
「ん? どうしたの燐?」
「……(ぽこ)。」
「痛っ! ちょっ、やめっ」
「……。(ぽこぽこぽこ)」
「わかった、わかったからごめんって燐」
「……。(ぽこぽこぽこぽこぽこ)」
「ごめんごめん。ホントにごめんってば~」
「……。(ぽこぽこぽこぽこぽこぽこぽこ)」
「今度、何かおごるからっ」
果たしてどのあたりがアンテナに引っかかったのだろうか。心乃香はずっと二人の話に耳を傾けていた。
やはり、記憶が飛んでいるというくだりだろうか。最後は漫才になっていたような気もするけれど。
心乃香がなにか釈然としないものを感じていたとき、教室の前の方にあるスピーカーから休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
立ち話をしていたクラスメイトたちはいそいそと自分たちの席に戻っていく。心乃香もいそいそと机の中から教科書とノートを取り出し、次の授業に備えた。
「……ケーキ。」
「はい?」
「……週末に『マロニエ』の和三盆シフォンロール。それ以外はNG。」
「え、私のお小遣いでそれは……」
「……無理なの?」
「無理、では……ないけど」
◇
「ふぁぁ」
四時間目も終わり、大あくびとともに心乃香は緊張を解いた。
心乃香は自分が少しばかり忘れっぽいことを自覚している。ゆえに、彼女には授業を聞かないという選択肢がはなから存在していなかった。
もっとも、最近はかなりマシになってきているのも事実なのだが。
「やっほー」
……さて、と。
心乃香は机を移動させてお弁当の準備をするクラスメイトたちを尻目に、先の授業でやった範囲の教科書とノートをさらりと流し読む。時間にしてほんの三・四分。
たかが三・四分、されど三・四分。毎日の小さな積み重ねがいずれ大きな違いを生むのだ。と、心乃香はけなげにも信じていた。
……あるいは、それは自身の内にある恐怖に由来するものであったかもしれない。
「やっっっほぉぉぉー」
「ひやぁぁぁ!! 急に耳元でそんなに大きな声を出さないでください! ちゃんと聞こえてますから!!」
「いやぁ、心乃香は大げさなくらい反応してくれるから驚かせがいがあるよね~」
突然、背後から声をかけてきた乱入者の名前はさくら。ショートカットと明るい笑顔がトレードマークの心乃香の友達兼幼馴染である。
性格は見ての通りの元気っ子。
朝の登校中も弁当時もずっとこの調子。
雨が現在進行形で降っていても相変わらず心乃香比で元気度150%増量中なあたり、その元気さもなかなかの筋金入りなのは間違いない。
「聞こえてるなら無視しないでよ~」
「見ての通り復習中なんです! すぐ終わりますから少し待っててください!」
「今日はこのかにあたしから重大なお知らせがあります!」
狭い机に広げられた二人分のお弁当箱。それがきれいに片付けられた後、さくらはどこからか調達してきた椅子から立ち上がり一際大きな声で宣言をした。
「……はぁ。重大なお知らせ、ですか」
腰に手を当て、仁王立ちでドヤ顔。さくらが元気なのはいつものことではあったが、なにせさくらは心乃香にとって人生史上最大のトラブルメイカー。その言葉からは正直嫌な響きしか感じない。
「そう、まさしくビッグニュース! このかにとってもすごく良い話のはずだよ!」
満面の笑みで笑いかけるさくら。
その仕草は無邪気って言葉がとても似合っていた。
……きっとこんなに無邪気な顔を見てもどこか疑ってしまうのは、きっと私が捻くれているからなのだろう。
「……はぁ」
心乃香は一つ小さく嘆息をして雑念を吐き出す。
「……で、何なんですか? その良い話っていうのは?」
「よくぞ聞いてくれましたっ! ……ときにこのか、このかってVD系のゲームってしたことなかったよね?」
「えっ?あい、ないですけど…… まさか」
予想外の展開に動揺する心乃香。おずおずと首を縦に振った。
「だよねっ! 前にこのかの家行った時にも見当たらなかったもんね! そんなこのかに、あたし、さくらから誕生日プレゼントっ!」
「……ちょっと待ってください。えっと、突っ込みどころはいっぱいあるんですけど」
「ん? 何?」
「私の誕生日……一週間後なんですけど……」
「……」
「……」
「てへっ、ちょっと間違えちゃった☆」
毎年何かしらプレゼントは貰っていたけど、今まで間違えたことはなかったはずだ。
いや、まあ、ずっと間違えなかったから次も必ず間違えないってわけじゃないとは思うけど……。
「と・に・か・く! ちょっと前倒しになっちゃったけど、それはそれってことで」
さくらの大袈裟な仕草と共に、ノート大の大きさの段ボール箱が心乃香の机に出現する。
「コレこそが、今や一家に一台はあるという『仮想夢没入型VDゲーム機《DCコネクト》』! なんと! 今ならあたしセレクションのゲームソフトも込み込みでお値段ポッキリ0円! 当然のごとく送料も無料!」
「あー……」
心乃香の脳裏を先程の休み時間の二人の噂話がよぎった。
呆れに近い虚脱感。そして、それとは別に――胸の柔らかい所をつつくような疼きが、心乃香を襲った。
『ですから、心乃香ちゃんにVD機を使わせてはいけない』
VD。その言葉に、何も感じるものがないと言えば嘘になる。
確かにその実在を心乃香は知っていた。
でも、それはTVやネットの中だったり、授業の中だったり、小説、噂の中だったりで、自分には関係のないどこか遠い世界の出来事なんだ、と、まるで実感が持てなかった。
彼女にとってそれこそ夢の中のものでしかなかった。
――彼女にも、人並みに憧れはあった。
夢の中に入れたら。自分が読んでいるような物語の中へ入れたら。そう思う気持ちはひょっとすると他の人よりよほど強かったかもしれない。
しかし、心乃香は今までこの手のゲームをせずに生きてきた。
もちろん、そこには理由がある。
……と言っても、別に心乃香の両親が厳格で買ってもらえなかったというわけではない。
むしろその逆で、おそらく、心乃香がひとたび両親に請えばその日のうちにでも買ってきてくれるだろう。それほどまでに心乃香は溺愛されていた。
ならば。
心乃香が今まで仮想を避け続けてきたのは、単純に私自身の気持ちの問題だった。
彼女は怖がっていたのだ。彼女自身の興味や好奇心をあっけなく上回るほどに。
不意に心乃香の中の古い記憶が蘇ってくる。
◆
それはまだ私が小学生の時の話。
私は母に連れられて病院に通っていた。
私を診てくれるのはいつも同じ先生で、いつも同じドアを引いて会いに行っていた。
先生は白衣を着た若いお医者さんだった。いつも優しく声をかけてくれて、最後には飴ちゃんを一つくれたりして。だから、病院に行くのも、先生に会うのも、私は嫌ではなかった。
私の病気の症状は記憶の欠落だった。
眠っているわけでもないのに、突然、目が覚めるのだ。
起きた時の私は直前まで何をやっていたのかも、ひどいときにはどこにいるのかさえも分からなくなった。
記憶の断絶。特に小学校の中学年くらいまでが特にひどくて、まるで私の脳みそが穴あきチーズみたいに誰かにかじられているんじゃないかって、思ったりもしていた。
でも、それも小学校を卒業するくらいになるとあまり起きなくなって、病院に通う回数も減っていっていたように思う。もちろん自信はないけれど。
折しも、その頃はVDゲームの黎明期。
まわりの子たちがみんな同じゲームをやっていると聞いて、私はそのゲームに漠然とした憧れを抱いていた。でも、その時の私にはお母さんに言い出す勇気もなくて。
私が偶然にも扉越しの先生の会話を聞いてしまったのはちょうどそんな時だった。
『VDはまだまだ未知の部分も多い。特に記憶障害や精神疾患を抱えた患者さんたちに与える長期的な影響についてはほとんど研究が進んでいません。ですからVDが心乃香ちゃんの記憶にどんな影響を及ぼすのかわかりませんし、最悪の場合、――を加速させてしまうかもしれません』
その日はお母さんだけが診察室に呼ばれて、私は外で待ってるように言われていた。
お母さんも先生もいなくて寂しかった私は、入り口の白い扉にぴったりと耳をくっつけて中で何を話しているのか聞こうとしたのだ。
『ですから、心乃香ちゃんにVD機を使わせてはいけない』
……まだ小さかった私には先生の話していることはよくわからなかった。
でも、これだけはわかった。
――その『ぶいでぃー』ってものをつかったら、また、こわいめにあうかもしれない。
そう思ったことは今でも覚えている。
◆
「おーい、心乃香!」
ただ、ただ怖かったんです。……いいえ、これも少し違いますね。正しくは、今もまだ怖いんです。
また――私の記憶がこぼれ落ちていってしまうことが。
とは言っても、私の記憶の欠落はほとんどが小学生の頃のもの。
今はもうほとんどその発作も起こらなくなっている。
何が起こるかわからないとはいっても、今現在、発作がほとんど起こっていない以上、もう私は普通の中学生。そこに生じるリスクもさくら達と何ら変わりはないはずだ。
「また上の空? ……もしかして調子悪い?」
「……いいえ、そんなことはありません」
真正面から一直線に注がれる純真な眼差し。
なぜだか、重くなったように感じる体。
理屈ではなんの障害も無いと分かっていても、彼女の中の何かが受けとることを拒み続けていた。
「……もしかして、おせっかいだった? ダメだって禁止されてる……とか。だったらあたし……」
さくらの心配そうな声が耳に届きます。
……何を躊躇っているんだ、私は。
ダメだって言われたのはもうずいぶんも前のことで、何年も前のおぼろな記憶に縛られて、怖がって。そんなことでどうするんだって思う自分もいて。
でも、どうしても指先の震えだけは抑えることができなくて。
たぶん本当に決心がついたのは、人差し指がダンボールに触れた時だったような気もする。
「ううん。嬉しい。ありがとう、さくら」
やっとのことでそう言えた私に向かって、唯一の親友は本当にうれしそうな顔で笑いかけてくれた。
◇
ジャンル≪VRMMO≫
→VRMMOをするとは言ってない。
VD世界内の描写は数話先となる予定ですのでご注意ください。
誤字脱字等、指摘は大歓迎ですので発見された方はお教えいただければ幸いです。