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体調管理に気を付けよう

寒暖の差が激しいこの季節、体調を崩しがちです。

日頃の体調管理は、とっても大切ですね。

例え超人的な強さを持っていても、病気には勝てないのですから。


 まだまだ冬の寒さが厳しいある日、ハピネスに衝撃が走った。

 あの、早瀬奈美が行動不能に陥り、床に伏せたのだ。

 戦闘部隊長にして、戦いの申し子。神様のバグとさえ言われた彼女が、だ。

 だがその原因は、正義の味方でも警察でもない。

 その原因とは、

「…………インフルエンザですか」

 冬の代名詞、インフルエンザ様だった。



「まさかこの時期にかかるとは……」

「まぁ、忘れた頃にってのは良くある話よぉ」

 頭を抱える千景に、ローズは苦笑い。

 だが、笑い事ではない。

「あの子がいないと、うちの戦闘力は大幅ダウンです」

「志気にも関わるしぃ、当分派手な活動はしないほうが良いわねぇ」

 奈美不在の影響は大きい。

 作戦時に奈美が居るだけで、安心感が半端ないのだ。

「それで、奈美は?」

「ハルちゃんが看病してるわぁ。今は医務室で、柚子ちゃんに診て貰ってる頃ねぇ」

「ではその後は部屋に隔離。他の人への感染を防ぎましょう」

 柚子が治療したなら、完治も早いだろう。

 それに関しては問題無さそうだ。

「さて、残る問題は……」

「これねぇ……」

 二人の視線は、目の前に並べられた大量の料理に向けられる。

「奈美が食べれなかった分の朝食……まさかこれ程の量とは」

「困ったわねぇ。折角ダイエットしてたのに」

 とは言え、捨てるわけにもいかない。

 食べ物を粗末にしては、罰が当たるのだ。

「剛彦、行きますよ」

「了解よぉ」

 二人は覚悟を決め、食事に取りかかるのだった。




「……それで、どうだ?」

「ごらんの通りです。誰が何と言おうと、完璧にインフルエンザ患者です」

 診断を終えた柚子が、ハルの問いかけに答える。

「う、うう、ごほごほ……私が風邪なんかに……」

 真っ赤な顔の奈美が、苦しそうに呟く。

「いえ、風邪ではなくてインフルエンザなのですが……」

「無理だ柚子。奈美の中では、全部風邪で一括りになってる」

「…………奈美さんですものね」

 突っ込む気力も無いのか、奈美は苦しそうに俯く。

「しかし、予防接種したはずなのにな」

「予防接種は完璧ではありません。かかる可能性を低くすることと、かかった後の症状を和らげる事が目的ですから」

「和らげるねぇ。めっちゃ重症に見えるけど」

「普段風邪とかをひかない人は、病気になると重いと言いますし」

 成る程、それは良く聞く話だ。

 身体が病気の治し方を知らない、とか色々な説があるらしいが、詳しくは知らない。

「ふむ……、なあ奈美。お前今まで病気したこと無いだろ?」

「ごほごほ、う、うん。よく分かったわね?」

「まあ、よく言うしな」

 何が、とは言わないが。

「ひとまず特効薬を作りました。早ければ明日にも治るはずですが……」

「何か問題があるのか? 副作用とか?」

「いえ、それは大丈夫です。ただ、どうも奈美さんは薬の効きが悪いようなんです」

 それは初耳だ。

「そうだったのか。でも柚子はどうしてそれを知ってるんだ?」

「以前毒薬の効きが悪かったので、色々調べてみたんです」

 聞かなければ良かった。

「まあ、それでも多少は効果があるはずです」

 後は栄養を摂って安静にすること、と柚子は薬を渡しながら言う。

「分かった。俺がしっかり看病するから、安心してくれ」

「…………あの、やっぱり私が代わった方が」

「柚子は忙しいだろ? そこまで面倒かけられないって。……ほら奈美、歩けるか?」

 ハルは薬をポッケに入れると、奈美に声を掛ける。

「うう、ごほごほ、ごめん、無理みたい……」

「しょうがないな。……どっこいせっと」

 ハルはしゃがんで奈美をおんぶすると、出口へと向かう。

「あの~ハルさん。そこはお姫様抱っこが基本では?」

「俺もそう思うが、重くて無理だ。身長差も無いし、俺が出来るのは柚子くらいだろうな」

「じゃ、じゃあ私を……」

「柚子がこうなったらな。じゃあ、部屋に戻るわ」

 背中に奈美をおぶり、フラフラした足取りでハルは医務室を後にした。

 それを見送った柚子はしばし考え、

「……私、身体に抗体が出来すぎていて、病気しないんですよね」

 病気になる薬、の開発を真剣に検討した。



 奈美の部屋に着いたハルは、手際よく布団を敷き、奈美を寝かせる。

 そしてハピーが作ってくれたお粥を食べさせようとするのだが、

「ごほごほ、ごめん、ちょっと……食欲無い」

 かなり重症だ。

 奈美の口から、その台詞が出る機会は二度と無いだろう。

「きついのは分かるが、無理にでも食え。薬が飲めないからな」

「身体が……だるくて食べれない」

「しょうがないな」

 お粥をすくったスプーンを奈美に差し出す。

「……熱いから、冷まして欲しい」

「はいはい。ふ~ふ~、ほら、これでいいか?」

「うん…………パクリ」

 これを何度も繰り返し、何とかお粥を食べ終えた。

 その後、柚子の特効薬を飲ませて、冷やしたタオルを額に乗せる。

 ジュゥゥゥゥゥゥ

「あぁ~、気持ちいい」

「……いや、何かあり得ない音が聞こえたぞ」

 ハルがタオルを手に取ると、水分はすっかり蒸発していた。

「けほけほ、ハル、どうかしたの?」

「いや、ちょっとな。……これ口にくわえてみろ」

 ハルが体温計を奈美の下に乗せると、凄まじい早さで水銀が上昇する。

 ピキっと嫌な音を立ててヒビが入った瞬間、慌てて体温計を口から取り出す。

「よ、四十二度オーバー……。流石は奈美と言うべきか」

 普通の人間なら生死の境目を彷徨うレベルだ。

 きっと奈美の身体は、特殊なタンパク質で構成されているに違いない。

「はあはあ、ねえハル、さっきの、もっとやって……」

「あ、ああ。分かった」

 動揺しながらも、ハルはタオルを冷やし、奈美の額に乗せる作業を繰り返す。

 効果はあまり無さそうだが、奈美は気持ちよさそうに表情を和らげる。

 そうしている内に、

「……すーすー」

 奈美から安らかな寝息が聞こえてきた。

「寝たか。一番の治療法だな。さて、俺はひとまず席を……んっ?」

 立ち上がろうとしたハルは、違和感に気づく。

 見ると服の裾を、奈美が握りしめていた。

 身体が殆ど動かないせいか、いつもの力強さはなく、簡単に振り解けそうだが、

「…………分かりましたよ、お姫様」

 ハルは優しい笑みを浮かべると、奈美が目覚めるまでその場に残ることにした。



「……ん、んん……あれっ」

「起きたか?」

「うん……私寝ちゃってたんだ」

「六時間位かな、よく寝てたぞ。大分楽になったみたいだな」

 ハルの言葉通り、奈美は顔こそ赤いものの、大分回復したように見えた。

「そう、ね。さっきより全然楽になったわ。身体が動かないのは変わらないけど」

「直ぐ治るもんじゃ無いさ。当分は安静にしてなきゃな」

「……ハル、ずっと居てくれたの?」

「ん? ああ、まあリクエストがあったからな」

 奈美は自分がハルの服を掴んでいることに気づき、顔を更に赤くする。

「そ、そう言えば随分静かね?」

 恥ずかしさを隠すように、話題を逸らす。

「ああ、みんな丁度外出してるんだよ」

「何かあったの?」

「ハッピーハピーに大口の注文が入ってな、総出で対応してるよ」

 ハルは苦笑して答える。

 奈美が目覚める一時間ほど前、緊急の仕事が入った。

 あるイベントの設営を、超特急でやって欲しいとの内容だ。

 あまりに報酬が大きかったため、一同総出で対応することとなった。

「……ハルは行かないで良かったの?」

「あのな、(重病人の)お前を放っておける訳ないだろ」

「えっ、それって……」

 奈美の顔は更に赤みを増していく。

「おいおい、また熱が上がったんじゃないか? ちょっと測って見ろ」

「もう平気だと思うけど……」

 再び体温計を口にくわえる。

「…………四十度」

「ね、大分下がったでしょ?」

 そんな事はない。

 充分危険域、と言うか普通はまだ余裕でやばい状態だ。

 まあ、奈美については深く考えるのは止めよう。

「ねえハル。汗かいて気持ち悪いんだけど」

 熱が下がった証拠だろう。……言うほど下がってないが。

「風呂は駄目だから、濡らしたタオルで体を拭いて着替えればいいさ」

「どうやって?」

「いや、今からお湯を持ってくるから、それでタオルを濡らして」

「そうじゃなくて、私今身体が殆ど動かないんだけど」

 ハルと奈美は、暫し無言で見つめ合う。

「……夜にはみんな戻ってくるから、それまで我慢しろ」

「びしょ濡れのパジャマで?」

 困った。

 本気で困った。

 そんな状態では、確かに治るものも治らない。

 それどころか、悪化させてしまうだろう。

 だが。

「動けないなら仕方ないだろ。どうしようもない」

「……………………ハルが拭いてよ」

 ハルの心臓が、ドクンと跳ね上がる。

「ば、馬鹿言うな。それはマズイだろ」

「だって……それしか方法がないなら……仕方ないじゃない」

 奈美の顔は、今日一番の赤色になっていた。

 落ち着け、落ち着けハル。

 奈美の言っていることは分かる。

 分かるのだが、はいそうですか、と納得できる事でもない。

「ハルは今日……私の看病してくれるんでしょ。だったら……お願い」

「しかしだな……」

 ハルも健康な男の子。

 奈美は色々アレだが、外見は一級品の女の子。

 意識するなと言うのは、いささか酷な話だろう。

「う~~~~~~~~ん」

 義務感と、羞恥心、そして煩悩の狭間で悩むハル。

「…………くちゅん」

 そんなハルの迷いを断ったのは、奈美のくしゃみだった。

「……分かった。お湯を持ってくるから、少し待ってろ」

 迷いは無い。

 ただ今は、目の前の病人を看病するという、自分の使命を果たすだけだ。

 ハルは決意の表情で、お湯の準備へと向かった。


 そして、

「はぁ~さっぱりしたわ。ハル、ありがとうね」

「いや……こちらこそ……ありがとう」

 ハルは無事、大仕事をやってのけた。

 目隠しをするという、ギリギリの妥協案を使ってだが、やりのけた。

 あ~んな事や、こ~んな事があったりしたのだが、あえて語るまい。

 用意したお粥を食べさせ、薬を飲ませると、奈美は直ぐに睡魔に襲われた。

「ん~また眠くなってきちゃった」

「寝れば寝るほど、早く治るさ。今はとにかく休め」

 奈美はこくりと頷く。

「ねえハル。今日はありがとう。一緒にいてくれて」

「気にするな。体調が悪いときは、一人だと心細いだろ」

「ありがとう。もしハルが風邪ひいたら、今度は私が看病するね」

 言いながらも、奈美は徐々に眠りへと落ちていく。

 奈美が静かに寝息をたてるのを確認すると、ハルはそっとその場を後にした。




 翌日。

「ごほごほ、は~くしょん、げほげほ」

 朦朧とする意識に、全身の激しい痛みと倦怠感。治まらない咳に止まらない鼻水。

「三十九度…………………感染りましたね」

「ははは……ごめんね」

 枕元には、ため息をつく柚子と苦笑いを浮かべる奈美。

 まあ、一日中看病してたら当然の結果だろう。

「うぅぅ、奈美は……もう平気なのか? ごほごほ」

 確か薬の効きが悪いという話だったが……。

「うん。朝起きたらすっかり元通りだったわ」

 薬って凄いのね、と奈美は笑う。

「いえ、多分自力で治したんだと思います。……奈美さんですから」

 納得です。

「でもハルさんには効くと思いますから、飲んだら安静にしててくださいね」

「任せといて。今度は私がバッチリ看病するから♪」

 それが一番不安だ。

 出来れば柚子に看病して欲しい所だが、今日も仕事が忙しいらしい。

「じゃあハルさん。お大事に」

 柚子は薬を奈美に渡すと、名残惜しそうに部屋を後にした。


「さて、まずは薬を飲む前に食事を食べなきゃね」

「……奈美さんや。ごほごほ、その土鍋に入ってるのは……何だ?」

「え? おでんだけど」

 おかしい。色々とおかしい。

 何故おでん?

 何故おでんの入った鍋は、グツグツと沸騰している?

 いや何よりまず、このままの流れで行くと……。

「はい、ハル。あ~ん」

 ああ、やっぱり。テレビでよく見る光景だ。

 実際自分が体験すると、芸人さんのすごさが分かるというものだ。

 目の前に迫る、激しく湯気を立てるはんぺん。

 そして、

「……熱っっっちぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 ダチ○ウ倶楽部も納得の、完璧なリアクションだった。


 それでも何とか、食事を終えて薬を飲んだ。

 後は大人しくしていれば良いのだが、そうは問屋が卸さない。

「ハル~、冷たいタオルを乗せてあげるね」

 ニコニコ笑顔の奈美。悪気が無い分たちが悪い。

「タオルを濡らして、よ~く絞ってっと」

 ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、ビリリィィ

「あら、破れちゃった。傷んでたのね。えっと他のタオルは……」

「げほげほ、奈美……どうかお手柔らかに」

 ハルの額にタオルが乗せられる頃には、数十枚のタオルが犠牲となっていた。


 ふとハルが目を覚ますと、外はすっかり暗くなっていた。

 どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい。

 そのお陰か、身体は大分回復したようだ。

 後はこのまま身体を休めれば、翌朝には元通りの筈だ。

 筈なのだが、奈美の看病は終わらない。


「ハル~、夕食は元気が出るスッポン鍋よ」

「……俺の目には、鍋の中でスッポンが元気に泳いで見えるんだが」

「そりゃそうよ。だって、躍り食いだもの」

「??? お前今、スッポン鍋だって……」

「これから携帯コンロで火にかけるのよ。蓋をして逃げられない鍋の中で、スッポンが熱さで踊るように悶えるから、そう言うのよね?」

「食えるかぁぁぁぁ!! 色々あるが、心情的に無理だぁぁぁ!!」


「ハル~、汗かいたでしょ。身体拭いてあげるわ」

「いや、誰か手の空いた男に頼むから……」

「遠慮しないで。ほらほら、脱いで脱いで」

「ぬ、脱がすな。……おい奈美。そこの沸騰してるお湯は何だ?」

「折角拭くんなら、温かい方が良いでしょ?」

「いやいやいや、それは温かいってレベルじゃ…………熱っっっっ!!!」


「ねえハル~、風邪にはネギが良いんだって」

「……らしいな」

「うん、だから試して見ようよ。ほら、厨房からネギ持ってきたから」

「おいおい、流石に生では食べれないぞ」

「食べる? 何言ってるのよ。これは、お尻に刺すの」

「お前が何を言ってるんだ。それは迷信……や、やめ……あ~~~~~~!!!」

 ※ネギは経口摂取で風邪の予防や治療に効果がある、らしいです。



 そうしてハルの悪夢の一日は終わり、翌日。

「………………マジでか」

「………………みたいよ」

「………………ええ、残念ながら」

 幸福荘の食堂には、完治したハルと奈美、そして柚子の三人だけ。

 他の人はと言えば、

「まさか、全員感染ったなんで」

 全員、見事にインフルエンザに感染していた。

「ひとまず、全員に特効薬を飲ませたので、明日には全快する筈です」

「そりゃ何よりだ。後は今日をどうやって乗り切るかだが……」

 ハルと柚子が困り顔で話していると、

「う~ん」

 何やら奈美が思案している。

「何か気になることでもあるのか?」

「あのね、これで柚子以外の全員が感染ったのよね」

 頷くハルと柚子。

「柚子だけが風邪をひかない。と言うことは」

 ビシッと柚子を指差し、

「じゃあ柚子は馬鹿なんだね」

「「お前が言うなぁぁぁぁ!!!」」

 例え三人だけでも、ハピネスは何時も通り賑やかだった。





 



馬鹿は風邪をひかないと言うのは、風邪をひいても分からない、それほど鈍感である、等皮肉めいた意味があるそうですね。


作者も実は風邪をひきまして、ハル位の熱が出ました。

皆様もどうか、体調管理には気を付けて下さい。


ここしばらく、ハピネスは悪の組織として殆ど活動をしておりません。

これは選挙の後、意識的に動いていないのであって、決してサボっているわけでは無いので、ご安心下さい。


ここからは、ちょっとしたご報告です。

後少し、小話を入れた後、一気に本筋を進めます。

実は小説全体としては、もう終盤に来ており、横道に逸れない限りは、全体で100話ちょっと過ぎ位で纏められると思います。

もう少し日常のドタバタを入れたかったのですが、あまりに話が間延びしてしまった感があるので、一度キチンと決着を付けようと思います。

ジャスティスとの決着、そして日本の支配がハピネスの目標であり、それがどの様な結末を迎えてもこの小説のラストになる予定です。

構成力・発想力の乏しい作者ですが、ここまで読んでくださった皆様を失望させぬよう、最後まで頑張って執筆致します。


この小説に、最後までお付き合い頂ければ幸いです。


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