走る
走る、走る、走る
それはもう猪突猛進でバタバタと!
息をゼエゼエと切らしながら
あの綺麗な光を握りしめるために!
背中の向こうから闇が追いかけて来る!
ゼエゼエ!ハアハア!
バタバタ!ドタドタ!
あの綺麗な光はもっと先
なのに闇が背中を叩く、トントンと
あっという間に追い付かれた。
あの綺麗な光はもう見えない、彼方へ
脚がもうガクガクでへたりとしりもちをつく
止まってしまったのだ。
ふと、気付く
闇にも小さな小さな光が無数にも輝いている。
チカチカ、キラキラと
おもってしまった。綺麗だと
その内、闇が去る、小さな光も共に
そしてまた、あらわれたあの綺麗な光!
脚が痛む、今日は走れそうにない
悲しみがこみあげてくる。
周りに綺麗な花畑、大空には軽やかに滑る雲
ささやくそよ風
今日もあの綺麗な光に触れられそうにない
それでもいいかもな
マイペース、マイペース