4話 創るということ
その後、酷いですよ~、公務執行妨害ですぅ!訴えますよ!とほざくヘルメスを半場脅し気味にむりやりかえらせ、大きく深呼吸...
「 ふぅ...さて、まずはこの茶色い大地に水と植物を。」
そう言いながら、がさがさと種をあさる、すると深緑の色で植物と書かれた種と青色の水と書かれた種を発見した。
それを星(球)の上から落とす。落とされた種はあっという間に消え、まるで金星のように、何のなく寂しげだったところが、一瞬のうちに水の青と植物の緑が広がった。
「 」
それは言葉にできないほどきれいで、神秘的で、美しかった、ただただ私は息をのむ様に食い入ってその光景を眺めていた。
ふと思う、私はこの後、人間や動物などといった生き物を生んでいくつもりだった。 ”人間は壊すことしかできない” 父が言っていた言葉だ、その時は何気無い言葉だとしか感じてはいなかったが今は、とても重く感じる。私が生み出した世界である、それを私が生み出したものに壊されるのはたまらなく嫌だ。そんな感情が頭の中をぐるぐるする。
しかし父はこうとも言っていた、”しかし、生み出すこともできる” たとえば機械、技術、国、愛...考えればたくさんある。
よしっ、と私は意気込んでピンク色で人と書かれた種と、麦色の動物と書かれた種を落とす。
悩んでいても仕方ないことだ、
「 あとは、魔法使いとか、魔獣とか神獣、エルフや妖精なんかも。」
と次々と落としていく、生命だからだろうか水や植物のように早く生まれてこない、少し時間がかかるようだ。気長に待つとしよう。
やはりいろんな種族がいたら、領土の奪い合いや戦争なんてほぼ100%の割合でありそうだ。
生き物とは、そういうものだろう。人がいる限り戦争は終わらないし、終わることもないだろう。だからこそ、私(神様)がいるんだ。
「 定期的に、何が起こってるのか見に行こうか 」
そう言いながらも私は、生命が生まれる瞬間を呆然と見守る事しかできなかった。
書いて、見直して思ったことですが、父の下りは何だったんでしょう、
いや、消すつもりはないのですが(笑)字数が少なくなってしまう(-_-;)