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1話 パシリスト オシ 勇者に

勇者アコガレ

「うおおおおおおおお!」



一閃!



ザシュ!!


黒を切り裂く白い光の一線!



アコガレのデカロングソード



クリティカルヒット!


四角状の敵、一刀両断!!



アコガレ

「フッ…我が名は勇者アコガレ!敵!ヒットポイント0!お前はもう石になる!」



シュワシュワシュワ…



敵は砂状になりその砂が一刀両断前の元の形になり石像になる。



暗転


———



パチッパチ…


焚火を囲んでいるパーティー



満面の笑顔のアコガレ

優しい口調で


アコガレ

「ドロミズ…」



ドロミズは俯きながら


ドロミズ

「は、はい…勇者様(敵!ヒットポイント0!お前はもう石になる!って決め台詞今日もかっこよすすでした!)」



アコガレ

「シルバー!俺様のシルバーフォーク落としちまった!はやく替えろ!シルバーといったら普通即もってくるだろ!」



背筋を伸ばし


ドロミズ

「は、はいぃぃ!勇者様!」



戦士カブレ

「ぐはは!ほんとこいつヘラヘラヘコヘコお人好しだぜ!」


魔法使いコス

「やめなよ…どうやっても名誉も名声も得られないただの石拾いなんだから…プププッ」



スススッ…



シュッ


ズシュ!



ビィイン…


ドロミズの足元の平べったいひも状のものにアコガレのデカロングソードが突き刺さる


ピクピク…


シュワシュワ…



アコガレ

「オイ!最強のパシリスト!俺様の愛剣、早よ磨け!」



ドロミズ

「も、ももっも、もちろんです!」



ドロミズは書物に書き込む



ドロミズ

「エプロン洗った後に愛剣磨き…っと♡」



足元の平べったいひも状のものに突き刺さっている、アコガレのデカロングソードを見つめたまま、口角が緩むドロミズ



ドロミズは、にやけ、うっとりとした瞳でアコガレを見つめる



ドロミズ

「……」


ドロミズは赤ら顔



ドロミズ

「……勇者様…」



シュワシュワシュワ…



アコガレのデカロングソードが突き刺さっている足元の平べったいひも状の石になったものを見る



ドロミズはボソボソと


ドロミズ

「勇者様…助けてくれて、ありがとうございます」



ドロミズの瞳に写るアコガレは金色のオーラに包まれている



ドロミズ

「勇者様……女の子なのに…かっこよす…ああ、憧れる…」



———


全部俺が悪いんだ


———


別の戦場



アコガレ

「おいドロミズ、おとりになれ!ほれ、ゴー!」



ドロミズ

「……」



アコガレ

「ま、石っころになったら置いてくがな!うははっはは!荷物運びなんて誰でもできるからな!替えはいっくらでもいるからな!なんてな!うそっぴー!ううははあはああはは!」



ドロミズは両手を合わせて握る



———


別の戦場



ドロミズ



魔王軍との戦場、俺は誰かの石像を命がけで助けに行っている。



石像は見た目では判断できない。



倒れてる者が石像なのか触るかじっくり観察しないと判別難しい。



魔王軍からの容赦のない射撃魔法と爆撃魔法が降り注ぐ中その石像にたどり着いた。



うぅ……石になりたくない……。



逃げたい!





少女…



こ、この子は…!



うぐッ、この子…、お、おも……!!



!助けようとその少女に触れると、また、存在しない記憶が…!



ピカァ…



ホワイトアウト



過去の記憶か



語り継がれし魔王決戦



過去の勇者は魔王を倒した



魔王は苦悶の表情で石化



勇者は勝利のポーズをとる



硬直



砂状のものが傷など塞いでいく



勇者は達成感に満ちた晴れやかな表情で石化



石化した魔王はどうやっても壊れない



魔王は動かない



世界が平和になった



しかし脅威がなくなると人間対人間の対立が



そして更なる脅威…魔王再び……



フェードアウト



現在の魔王軍との戦場へ戻る



ドロミズ



デカバッグから書物とペンを取り出し書きなぐり続ける



あ!



この子の魔法とあの人の技なら…いけるか…



ズガアアァン!!



———


続く


———

読んでいただきありがとうございます!

もしも少しでも面白いと思っていただけましたら評価やブックマークや感想などいただけると嬉しすぎますので是非お願いします!

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