表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10年前の乙女ゲーライバルから、溺愛されてしまうのだがっ⁉  作者: レイチェル
第一章「私はルシファールートをプレイしたいのにッ!」
4/14

ライバルキャラ登場っ!

 アリサはだだっ広い廊下を歩き、応接間の扉の前に立った。ノックをしようするとその前に、扉の奥から低い声で「入れ」と促された。


「えっと、開けていいのでしょうか?」

「ちょっといけ好かない奴なんだ。まぁ、アイツの前では無礼講でいいんじゃないか」


 ルシファーがクスっと笑って扉へと、アリサを促した。

 

 そんな仕草でさえも絵になる、というか美しい。


 なんなら、ずっと横にいて見ていたくらいで……。


「テメェら、おっせぇぞっ! 入れって言ってんだろうがっ!」


 扉の奥から、怒鳴り声が響いた。


 その声に、アリサはビクッと震えた。


「こんなのヤツにとっては、挨拶みたいなもんだよ。さぁ、待たせるのも悪いから中に入ろうか」


 そうして、ルシファーがドアに手をかける。


 無礼講——。主人が使用人よりも先に、ドアノブを手をかけることなんて、珍しいと思う。なんとなく、アリサはルシファーの顔をまじまじと見つめてしまった。


 そして、ルシファーもどことなく楽しそうだ。いつもは凛々しいルシファーの表情は今だけは無邪気で、子供らしい。


「おい、とっとと入りやがれっ! いつまで、客を待たせやがるっ!」

「はいはい、せっかちだなぁ。分かったから、入るよ」


 そう、ルシファーが扉を開けた瞬間——。


「全く、紅茶も冷めちまったぞっ! どうしてくれるっ!」

「アリサに新しくいれてもらえばいいじゃないか。君は、アリサの紅茶は好きだろ?」


 テーブルを乱暴に、叩いた。


 短髪の青髪が逆立っており、眉毛が濃く、小さな瞳が怒って見えた。

 全体的に荒々しい雰囲気はあるものの、小鼻の形がちょうど可愛くらしい。子供らしさもあった。ビジュアル的には、私好みなのだが――。


「とっと座れっ!」

「はいはい、分かったから。アレックス」

「はい、は一回だろがっ!」


 アレックス・チェンバレン。

 

 荒々しくガサツで乱暴——。

 

 このアレックスこそが、この乙女ゲーのライバルキャラだったのだ。


面白いと思って頂けた方は、ブックマークと評価をして頂けると幸いです!

何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ