素早さ特化──そしてイリス
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「迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします!」
私はイリスに対しそう返す。
パーティーで行動することがすくないのか、とても喜んでいるように見える。
この人、とても印象いいですね・・・。
出来るなるリアルで会ってみたいですね。
そうイリスに対し好印象を抱いていると。
いまだに眠そうにしていたクロムが。
「君も死竜ノ迷宮に行くっていってたけど、ソロで行くつもりだったの?」
「まあそのつもりでしたね。そ、その私・・・仲、仲間みたいな人はいるのですがが・・・い、いないというか・・・その・・・あのですね・・・」
「都合が合わなかったりみたいな感じですか?」
「そ、その通りです」
クロムと同じ分類だったのか、徐々にイリスの声が小さくなっていく。それを見ていてなんだか申し訳ない気持ちになったのでそうフォローする。
これからは友達とかそこらへんには触れないほうがいいだろう。
「それは残念だったな・・・」
「なんなら私達のパーティーに入る?」
二人も私と同じように思っていたのか、そうフォローする。
するとその言葉を聞いたイリスは。
「えっ、いいのですか?話が続かなかったり、話が合わなかったりと、迷惑をかけると思いますし・・・」
「全く問題ないよ! 遠慮はいらないって!」
申し訳なさそうにそういうが、ソワソワしていることからとてもうれしかったのだろう。
そしてそんなイリスは、ナツメの後押しをうけ。
「そ、それでは、よ、よろしくお願いします!」
「「「こちらこそ!」」」
そう喜びを隠しきれない声でそう言う。
なんて良い人なんだろう。
恥ずかしがり屋なところもまたいいですね。
あっ、そんな趣味はありませんが。
とその時。
それはクロムが『いやーモンスターに全然遭遇しないな。この調子だとすぐ着きそうだな』と、フラグを立てた時だった。
「お、お客さん! あれを見てください!」
馬車の先頭に乗っていたおじさんがそう焦りながらこちらに伝える。
いったい何なのかと思い、そちらのほうを見てみると。
いったいどこから湧いてきたのか、普通では考えられないほどの量のゴブリンが道の少し先の方にいた。数はざっと百ぐらいだろうか。雑魚キャラということが唯一の救いである。
・・・ハイ。フラグ回収です。
「おい・・・ありゃ多すぎだろ」
「あれどうします?」
私たちがあれはさすがにと悩んだいた時。
イリスは急に立ち上がると。
「わ、私に任せてください!そ、その・・・魔法の腕だけはだ、誰にも負けない自信がありますから!」
そうはっきりと意気込んで言う。
「お、おい大丈夫なのー」
クロムが、馬車を降りるイリスにそう声をかける。
しかしそれを遮るように。
「い、いきますよ! 【光帝】ッ」
スキルを発動させる。
するとその瞬間、イリスから大量の光が迸り、あたりを白色に染める。
そして。
「かの愚かなる者に光の裁きを!【光ノ裁キ】ッッ!」
「「「!?」」」
天から突如、破壊の象徴たる光の魔力の塊が地に降り注ぐ。それは大地も木々もゴブリンも等しく飲み込み、消し飛ばす。それだけでは飽き足らず、直撃を免れたものまで消し飛ばしていく。おそらく今の攻撃でゴブリンの大半はいなくなっただろう。
しかしイリスは攻撃をやめることはなく。
「【光ノ槍】!【光ノ矢】!【光ノ雨】!」
イリスの杖から全てを蹂躙するいくつもの魔法が連発される。それによりあるゴブリン達は体を貫かれ、あるゴブリン達は射貫かれ、あるゴブリン達は魔力の塊に当たり、体を消し飛ばされ。それはもはや戦いではなく、一方的な蹂躙でしかなかった。
「「「・・・」」」
その威力を目の当たりにした私たちは、声を出すこともできず、ただただその光景を見つめるしかなかった。
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