神事だよ! 5
大司教の言葉と共に皆で起立。
そのまま、祝詞を受ける。
さて、ここからが私とシリウスの出番!
二人で中央にある祭壇に向かい祈る。
でさ、この「祈る」って何を祈るの?ってシリウスに聞いたら「私は国の平和等を祈るが、ルーチェフルールは好きに祈ったらいい」って言われたの。
雑過ぎない?
なので、お言葉に甘えまして
『最低でも今年は平穏無事に過ごせますように!』
うむ。大事な事だな。
去年は捨てられたり、攫われて売られたりしたからな~。今年は平穏に暮らして、畑とか料理の発明とかして暮らしたいな。
しかしそこにどよめきが。
そっと目を開けると・・・・
天井から五色の光の粒子が降りかかってくる。
ん?これよく見たら私の契約精霊の色だ。
何気なく祭壇に目を向けたら、フードを被った人が五人並んでいる。しかも、それぞれを示すカラーを。
朝から姿が見えないと思ったら、こんな所で何してんだよ!!!(汗)
ハラハラする私を五人の内何人かが笑ってる。
何てことだ!!現状を楽しんでやがる!!
それを中央に立って居るロワが窘めた。
見守る私にロワはすっと手を翳し
「祈りは聞き遂げた。汝らに、精霊の祝福を」
そう言って消えた。えぇ、消えました。言い逃げですね。呆然とする私達を置いて・・・。
次の瞬間には神殿内が騒めいた。
「精霊様が顕現された!」
「これも御子様の御かげか?!」
「こんな事は初めてよ」
「これでエルタニン王国も安泰だ!」
「それにしても・・・御姿を拝見出来なかった・・・」
「もしかして、城側で用意した者では?」
「ですが消えてしまわれましたわよ?」
最初は興奮していた人々。中には怪しむ人物も現れてきた。
てか、この場合、誰が出てきても怪しむでしょ?!
だって最高位精霊の姿を見た人が殆ど居ないんだから!!
それに気づいてよ!!
「皆様、静粛に!静粛に!!」
慌てて自体を収めようと大司教、司教達が声を上げるが興奮しきった人達には聞こえない。
「皆、静粛に!」
そこへ良く通るシリウスの声が響いた。
途端に静かになる神殿。
流石シリウス!これが王のカリスマ。一声で静かになっちゃった。
関心する私の横で更にシリウスが言葉を続ける。
「先程、現れた人物ではあるが、彼らはここに居る白の御子の契約している最高位精霊だ。それは私が保証しよう」
シリウスの言葉に再び、ざわつく神殿内。
そこへ、大司教が
「白の御子様が祈ったことで、最高位精霊様の祝福がなされました。今日、この日は歴史的な瞬間でもあります。皆、この日を忘れず、精霊に感謝をし、日々を大切に過ごして下さい」
そう締め括った。




