再び。 3
「「「「ルーチェおはよう」」」」
元気ににゃんこ四匹が寝室から出て来た。
エーテルと通信の事について色々と話していたら結構いい時間になっていたらしい。
「みんなおはよう」
「おー久しぶりじゃの、皆元気そうで何よりじゃ」
みんなの挨拶に、エーテル(三毛猫)が片手を上げて挨拶する。
「なんじゃエーテルも来たのか。して・・・もうジルにぬいぐるみを作って貰ったのかえ?妾は少し待ったというのに・・・」
「いや、その竜族のジルという者に会いに行ったのだがの・・・寝ておっての、部屋を見たらぬいぐるみが有ったので、もろうてきた」
「エーテル・・・それは一応断りを入れておくものだと思いますよ」
「そうね。ジル可愛いの好きだから」
「うん。ジルはにゃんこ好きみたいなんだよね。僕達に悉く提供しているから作ったものだと思うのだけど・・・」
「そうなのか?なら会うた時に詫びを入れておこう。ルーチェとも契約を交わしたからの、これから会えるじゃろうて」
ほっほっと笑る三毛猫。
傍からみたら猫集会みたい。いや、実際そうなのか?
ただ・・・・議長が誰なんだろ?
バターーーン!!!!
凄い音をたてて扉が開いた。
うぉ~・・・ビックリした。たぶん寿命が五年は縮まったよ。
バクバク鳴る心臓を押さえて、扉を見ると息を切らして倒れ込むジルが。
「おはようジル。朝から元気だね、家から走って来たの?マラソン?でも、扉は静かに開けようよ。ルーチェさん心臓止まるかと思ったよ」
ゼーゼー言っているジルに率直な意見を伝えます。
「はぁ・・はぁ・・・・ルーチェ・・ちょっと・・聞きたい・・・んだが・・・」
必死に息を整えるジル。うん。みんな面白がってつついちゃダメだよ。
とりあえず、何を聞きたいのかジルの言葉を待つ。
「はぁ・・・・・えっと、家からは走って来た。んでマラソンってなんだ?それから、聞きたいことは・・・・三毛猫増えてる・・・」
エーテルを見たジルが呆然と言う。
この世界ってマラソン無いんだね。私は走るの苦手だから無いのは良いけどね!
「うむ。其方がジルか?儂はエーテル、地の最高位精霊じゃよ。このぬいぐるみは良い依り代じゃ。其方が丹精込めて作ったのだな。して・・・申し訳ないがコレを儂はもろうた」
ん?それだけ?てか貰ったって言いきった。
なんか追剥ぎみたい・・・・。いや、最後の部分だけを聞いたら怪盗的な感じかな?
だって盗みに入って、お宝取って来てるし。
それにしても・・・・丹精込めて折角作ったのに、奪われるなんて・・・ジル可哀想。
エーテルの言葉を聞いて、放心しているジルの肩に私はそっと手を置いた。




