不便。 2
最初はどうあれ、スタートしたお菓子作り。
ここで再び問題が発生!!
なんと・・・
お菓子作りが上手くいかない・・・。
リュカ(さん付けは止めてくれと懇願されました)は、お菓子作りが上手いと料理長も言ってたのに、上手くお菓子が焼きあがらなかったり、塩と砂糖を間違って入れたり、分量もちゃんと計ったのに固まる筈の生地が固まらず再度、粉を追加したり・・・・。
とにかく、上手くいかない・・・。
これには二人して泣きそうになった・・・。
最終的には、料理長にも泣きついてお菓子を作ってもらった。
でも料理長のお菓子は上手くいくの。
で、料理長が見守る中で私とリュカがお菓子を作ると失敗する・・・。
これはつまり・・・私の『お菓子製作不利』ってのが発動しているのでは?!
で、リュカだけで作って貰ったらあら不思議!上手に出来ましたー!!だった・・・。
何と言う理不尽!!!
お菓子不利が、手伝っただけでも発動するなんて!!!
なんだ?私はリュカの隣で、レシピを読み上げるだけの人か?!
これは作ってるとは言わない!!!!
「ルーチェ様、こればっかりはどうしようもないっす・・・」
うぅ・・・リュカの優しさが辛い。
あんなにも一緒に頑張ってきたのに、最終で「私が居ない方がいいじゃん・・・」って投げ出した様なものだ・・・。
でも私がちょっとでも手を加えると失敗するので、見かねた総料理長がシリウスに進言して、コック・見習いの中で今後パティシエを目指す人達を募集して、チームを結成した。
リーダーは勿論リュカ。
チーム名は「美味しい夜明けを!」
・・・・どんな夜明けだよって言ったら、「お菓子業界に新しい風と革命を起こすチームなのです!」ってリュカに力説された・・・。
取り敢えず、リュカはお菓子界の風雲児になるそうですよ。
で、ですね。
ここでとっても不便な事が起きた。
今回、私が発見したレシピは『焼き菓子』を主に集めたレシピで、焼き菓子と言えば焼く時が一番重要になってくる。
すなわち、オーブンの熱管理!これが重要。
前世ではオーブンレンジさんが、百八十度と設定すればその温度にしてくれて、その熱を保ちつつ更に設定した時間で焼いてくれる。
でも、この世界にはオーブンレンジは当たり前だがない。
んじゃどうやってお菓子を焼いているのかというと・・・カンだ!!
それを聞いた時、ウソーンって思ったのと同時に凄いとも思った。
だって、お茶菓子として出されていたお菓子は、ちゃんと焼けていた。
でだ、なんで?ってここで疑問に思ったの。
だって、お菓子を常時食べる人が居ないのに、お菓子が上手く焼けている・・・不思議でしょ?
え?ナニが?って?
・・・お菓子を作った事が無い人だと疑問だろうが、お菓子って繊細な食べ物なんだよ。
分量はきっちり計らないとダメだし、作る手順も守らないとダメ。
例えば『バターに【砂糖】→卵→小麦粉』のと『バターに卵→【砂糖】→小麦粉』では、焼きあがった時に膨らみと口どけも変わってくる。
つまり、手順でも変わってくるわけだから焼き加減でも美味しさが変わってくることになる。
ここで判明したのが・・・焼く時は『炎の精霊と契約している人』がオーブンを任されてたの!!!
でも、今回のお菓子開発チーム『美味しい夜明け』のメンバーには炎の精霊と契約している人が居ない。
んじゃ魔道具で・・・ってなったが今度は、魔道具では微調整が出来ないんだよ!!!
だったら、オーブン担当の人にお願いしたら?ってなったらそれがダメだった・・・。
担当の人もそう何人もいるわけじゃ無いし、『美味しい夜明け』のメンバーも普段は料理を作っていて空いている時間で、お菓子の研究をしている。
つまりは休憩も無しで、オーブン担当者を酷使するのはちょっと・・・となったのだ。
何とも言えないこの感じ・・・。
早速ですが、行き詰まりました。
私にオーブンレンジ開発しろってか?!




