不便。 1
前回、前世のお菓子のレシピを図書館で発見し、「このレシピでお菓子界の頂点取るぜ!」となったルーチェフルールさん。
今日は厨房からスタートだよ!!
「初めまして愛し子様!!リュカと申します!!!!」
・・・・はーい。眠気もバッチリ覚める良い挨拶ですね。
耳キーーンってなったよ。
「初めまして、リュカさん・・・」
私も挨拶を返したよ。ただ・・・・私の後方からの視線が痛い。
グサグサ突き刺さるよ・・・。
遡る事、数時間前。
シリウスといつもの様に朝ごはんを食べようとしていたのだが、シリウスからお約束していた〝パティシエさんが見つからない・・・″とお話が。
どうやら女性でパティシエを目指している人が居らず、男性しかお菓子の開発に携わる人が居なかったらしい。
それを悲しいような悔しいような顔で言われて、最後にはお菓子の開発を延期しないか?とまで言われた・・・。
私からしたら男性の何処に問題が?ってなるでしょ?
後から合流したジルに話したら『男性』が問題なんだってさ。謎だね?
で、冒頭に戻るのだが・・・・。
そう。ジッと見つめてきているのは、シリウスです。
どうしても立ち会うって言うから、シリウスの仕事の都合がいい時に厨房に来ることになった。
リュカさんは挨拶からも分かる様に、元気いっぱいの人で私の中でリアに続いて二人目の、人族です。
リュカさんを私のお手伝いにって推してくれたのは、総料理長さんでいつも私とシリウスのご飯を作ってくれる人で、総料理長曰くリュカさんは若いけど、センスがあるし手先も器用だから厨房でもお菓子を作る時に役立つって。
そうです、はい。
ここのお城って、お菓子を食べる人が多くないんだよね。
(変なオジサンは出ないよ!)
基本的には、お茶請けでお客様用に作ったりとかはするけど、シリウス達も好んで食べるってわけでも無いし、騎士団・魔導士団とかは身体が資本!って人達だから、お菓子とかよりも肉!!って感じだそうだ。
リーリアさん・カリマさんのお話だと、お菓子とかは皆城下に買に行ったりするよ。との事で、必然的にお菓子を作りたい!お菓子の腕を見込まれて王城に上がった!って言う人が居ないのだよ。
そりゃ、昨日の今日で女性のパティシエさんを見つけるのは難題だよ。
で、抜擢されたリュカさんは男性。
シリウスがごねたけど、私に判断させようとなり、私がOK出したから仕方なくシリウスも認めたが・・・・って色々と言いたいが、シリウスのおかげでもう、夕方だよ!!
今日はもう挨拶で終わりだよ・・・。
折角、目標の一つを達成出来るようになったと言うのに!!




