波乱 3
お菓子でトップに立つ!!と意気込んだが、ここで問題勃発。
「カリマさんが女性だったなんてなぁ~。残念」
この一言が波乱を呼んだのだ・・・。
「ルーチェはカリマ好きだもんね」
「そうじゃな。カリマと居ると居心地が良いからなぁ」
「私もカリマ好き」
「そうだね。カリマをルーチェが好きだと僕達に分かるほどだしね」
・・・・・・。
・・・・・。
・・・・。
ガタッ!!
うおッ!!びっくりしたぁ~。
シリウスいきなり立つんだもん。危うく持っていた紅茶を落とすところだった・・・。
そろっとシリウスを見るが、俯いたままなので顔が見えない。
テーブル向こうのジル親子を見たら、青ざめてた。
何故に?
次の瞬間にジルが、シリウスを押さえた。
素早い。
次にアロイスさんがメイドさんに指示を。
私+精霊四匹が見守る中、シリウスが必死に出て行こうとする。
「陛下!!!ダメです!!」
「シリウス!!落ち着け!!ルーチェ!シリウスを好きだと言えーー!!!」
「ジル、アロイス。私は今すぐカリマに用事があるんだ。離してくれ」
は?シリウスがカリマさんに用事があるだけで、何で羽交い締めにするの?
「早く!!!可愛く!!」
ん?注文が増えてないか?
取り敢えず・・・
「シリウス大好きだよv」
可愛く言ってみました。
・・・・うお!!ものっそい勢いで、シリウスがこっち見た。
怖い。目が血走ってる・・・。
この一瞬で何がシリウスに起きたんだ?
そしてジルから離れたと思ったら
「ルーチェフルールは、私が好きか?」
なんて聞かれた。
嫌いではないから、素直に頷く。
それにシリウスは、満足げに頷く。
うん。なんだったの?
説明を求める様に、ジルとアロイスさんを見るが・・・。
二人はそれどころではないらしい。
ジルに関しては、精霊達に何か話してるし、アロイスさんは落ち着いたシリウスを見たらそのまま、外に出て行ってしまった。
で、肝心のシリウスは私の隣で、新たなお茶を侍女さんに頼んでる。
ん~これを見るからに、シリウスに話を聞いた方がいいかな?
「ねぇシリウス。さっきカリマさんの所に用事が出来たんでしょ?行かなくて平気なの?」
「ん?あぁ、アロイスが行ったから問題ないだろう。それよりも、ルーチェフルールはレシピを再現したかったのだな?」
話をすり替えられて気もしないが・・・。
そう!それよりもお菓子だ!キッチンの使用許可を取らなければ!
「そうなの!再現したいからキッチンを借りたいのと、誰かパティシエさんを借りたいな。私お菓子不利って身分証にも記載されてる程、お菓子作りは滅亡的なんだよね・・・・」
「パティシエとはなんだ?」
「パティシエ知らないの?お菓子を専門で作る人だよ」
「専門にか・・・今は全てシェフが作っているから、新たにそう言った職種が増えてもいいかもしれないな」
「そうだね。私の居た世界でも、シェフと言ったら男性が多かったけど、パティシエは女性が多いイメージもあるなぁ。勿論、男性も居たけど」
「なるほど、女性が活躍する仕事はなかなか無いが、パティシエが新たな活躍の場になるのは良い事だ。ならば、ルーチェフルールと開発をする者も、女性が良いだろう。適任者を探しておくな」
と、良い笑顔で答えてくれた。
イケメンの笑顔の破壊力半端ないッ!!
でも、これで美味しいお菓子を開発出来る!!
後にジルにはシリウスの前で軽々しく、好きって言っちゃダメ!と諭された。
シリウスの前でジルが好きって言ったらどうなるんだろ?




