波乱 2
んじゃ図書館へ行くか。とのジルの言葉で、皆で移動。
受付の司書さんに本を返却して、新しく借りていく本を物色する事に。
出来たら、『攫われた姫』の作者の違う作品を借りようと思う。
作者は『アロイワ』さん。
・・・で、結果。
探したが今のところあの一冊しか、ここには無いそうだ。
そして・・・私は発見してしまった!!!!
それは、〝迷い人″作のレシピ!!
しかも日本語!!!
何と言う偶然なのか!!!
更に、ソレは私が掲げていた目標の一つを満たすモノでもある。
そう。お菓子のレシピ!!!!
サラッと中を見た感じだと、焼き菓子がメインのレシピだった。
パウンドケーキとか、マドレーヌ・マフィン・スコーンにクッキーと言った物だ。
今のところ、お菓子と言ったらクッキー・マドレーヌ・・・位が主に出てくる。
まぁ私がこの世界のお菓子に、興味が無いから知らないだけかもだが・・・。
「ジル!このレシピって借りても大丈夫?」
ジルに興奮しながら言うと
「迷い人の書いたものか・・・。ここに置いてあるって事は問題は無いが、ルーチェ読めるのか?」
「読めるよ!これ私の居た世界の主に私が使っていた言語!」
意気込んだ私に「おぉ・・・」とジルは返してきた。
今日はコレを借りるぞー!!!って言っていたら、司書さんに「もう少し静かにして下さい」って笑顔で怒られた。
この世界って笑顔で圧を掛けてくる人が多いのかな?
まぁ、怒鳴られるよりかはましだけど・・・。
意気揚々とシリウスの元に戻って、今までの話を聞かせる。
仕事の邪魔しちゃダメだからって、最初はご飯の時に話す様にしていたんだけど・・・最近は、私が戻ると自動的にお茶の時間になります。
だってシリウスが仕事よりも私を優先するんだもの・・・。
もう、孫を可愛がるおじいちゃんの様だ・・・・。
話を一通り聞いたシリウスは
「そうか、その作者の本は他にあったら取り寄せよう。それにしてもカリマは相変わらず誤解されやすいな」
「まっ、本人も今更、性格やら言葉使い等を直せって言われても難しいからこのままで良いとは言っていたが・・・」
「そこは本人が決める事だ。それよりもルーチェフルールは迷い人のレシピを読めると言っていたな?」
今私の前にはジルが、右隣にはシリウスが座っていて私の左には精霊達が居る。因みにジルの横にはアロイスさんが座っています。
これがお茶会での席順。
で、シリウスは私にせっせとお菓子を乗せた皿やら、お茶やらを給仕している。
・・・・それで良いのか?竜王。
ジルとアロイスさんも何も言わないし。
しかもシリウス達には侍女さんが給仕しているし。
まぁそれは置いておいて
「うん、このレシピだよ。迷い人の知識って、こんなにも気軽に見れていいの?」
そう、最もな事を聞く。
だって迷い人は保護されるんだよ?
その知識が、気軽に見れるのは可笑しいでしょ?!
「たしかに迷い人の知識は大切です。でも閲覧にはそれなりのランクがあるんですよ」
と言ってアロイスさんが説明してくれた。
迷い人がレシピを書く時は大体、伝えたいことがあるが時間がない!って時で、そう言った場合の人は大体がこの世界の文字を習得していない人達だ。
でも!習得してないし、取り敢えず書くね!ってなっても内容が分からないモノが多い。
だからと言って、雑に扱う事も出来ない・・・。
なので、レシピには優先順位を付けたそうだ。
大まかにこんな事が書いてあるって事を聞き、それが国にとって重要な物であれば厳重に。
反対に、誰でも閲覧可能そうな物は図書館等に置くそうだ。
で、今回のはお菓子のレシピなので図書館にあったわけ。
でもさ、厳重に保管してても無意味じゃない?って思うでしょ?
コレが無意味じゃないんだなぁ~、だって私みたいのが居るから。
なのでこのレシピで、私がお菓子業界のトップに立つのだ!!




