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契約 1

 

 結局私が解放されたのは夕方だった・・・。


 なんかこう・・・・女性ってお洒落に凄く時間かけるよね。

 私にはあまり理解できない・・・。


 取り敢えず

「疲れたー!!」

 と叫ぶ事にします。


「おう、お疲れさん。今日はもう部屋に戻るか~」

 そうですね。そうしましょう。


 ぽてぽて、十二階層の私の部屋まで歩いて行く途中で、竜王様に出会った。

 出会ったのだが・・・右手に何かを持っている。

 ここから見えるだけでも、水色で白のフリルが付いている事だけは分かる。


「あぁ、もう服のデザイン等が決まったのか?私も一段落したので見学に行こうと思っていたのだが・・・。兎に角すれ違わなくて良かった。コレをルーチェフルールへ」


 と手に持っていた何かを、私に渡してきた。

 広げたらそれはワンピースだ。

 水色で白のフリルが付いた。


 ・・・なんで、竜王様が少女の服を持って歩いてるの?!

 まさか・・・ロリコン!!!!


「ルーチェ・・・なんとなく言いたいことは分かるが、違う」

「本当に?!」

「あぁ大丈夫だ」

 こう言う時の大丈夫ほど当てにならないモノはない!!

 つまり大丈夫くないのだ!!!

 まさかの、竜王様ロリコン疑惑。

 コレは国民に知られる訳にはいかないだろう。

 と言う事は現在、少女で可愛い私は竜王様の愛玩に?!

 コレは逃れられない運命なのか?!


 ・・・と脳内にて物語が始まろうとしましたが。

 竜王様はジルが言うように、ロリコンでは無かった。

 服を持っていた理由は、私が昨日と同じドレスだったし、服が出来上がるまでの間の物を試しに一着持って来てくれたのだ。


「既製品になってすまない」

「いえいえ、竜王様。既製品で十分ですよ。ありがとうございます」

 と言ったら、なんか嫌そうな顔された。


 ん?私のありがとうがイヤだったのか?

 それとも既製品で良いですよって言ったから、仕立て屋さん呼んだのに!って思われたのかな?

 いやいや、どちらも嬉しいですよ。竜王様。


「その竜王と言うのは止めてくれないか?」

 ・・・・違うことでした。

「では、なんとお呼びすれば?」

「シリウスで良い。竜王は役職名みたいなものだから、その方が嬉しい。それから私にも、ジルと話すときの様にもっと砕けた言い方をしてくれないか?」

「分かったよ、シリウス様。これで大丈夫?」

「・・・様も必要ない」


 OU!寛大な王様だ!

 ・・・駄洒落じゃないよ?


 と言う事で、竜王様改めシリウスになった!

 これでちょっとは、近づけたのかな?

 その内、異世界の事とかを素直に話せる日が来たら良いなぁ~。

 まだ、ジルにも詳しく話した事がないし。


「で・・・だ、旨く纏まって良かったんだが、いい加減何処かの部屋に入るなり、ルーチェの部屋に行くなりしないか?ここ廊下だぞ?」




 そうでした・・・・。


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