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竜王様。 5

 

 結局今回の事も精霊達に折れて貰う事になりました。


「てか皆、竜王様への辺りがきつくない?竜王様、紫と黒の二色持ちだよ?レイナとロワからしたら気に入ってる人物の一人じゃないの?」


 との質問に


「確かに紫持ちは珍しいけれど、ルーチェの時の様に大して何も思わないですね」


 厳しいお言葉ですな。


「黒持ちは意外と多いの。でも竜王は特別好きじゃない。私はルーチェがいい」


 おっと、畳み掛ける様なレイナさんのお言葉。

 大して竜王は・・・項垂れて居る。

 これは、悪い事を聞いていしまった・・・。

 罪悪感半端ないぜ。


「ほら、紫と黒の精霊は一体しかこの世界には居ない訳ですし・・・他にも気に居られない人は居ると思うので!竜王様だけじゃないですから!」


 ・・・私の言い訳も虚しく聞こえるぜ。


「あぁ、大丈夫だ。他の精霊達は比較的友好関係を築けているから。問題はない」


 あー・・・ほら、竜王様に影が出来ちゃってるよ!?

 これ以上は傷をえぐるだけだ。

 

 うん、そっとしておこう。


「取り敢えずそこは置いておいて、今後のお話に移りましょう」


 アロイスさん、ナイスアシスト!


「そうだな!ルーチェの今後も俺の所に・・・って言う訳にはいかないしな」


「え?私・・・ジルと一緒に居られないの?」


 そんな・・・これからも一緒だと思ったのに。


「なんで?俺たちと一緒に居れば問題ないだろ?家の結界は強固なものにしたんだし」


「それとも・・・ルーチェを悲しませる?」


「私もルスの言う事には賛成です。ジルは名付け親なんですから、少なくともルーチェが独り立ちをする頃までは、面倒を見るのが人間ではないのですか?」


 うわー・・・圧が凄い。


「いや!そうなんだけど!だけど・・・俺が王都にってのはちょっと」


 何がイヤなんだろうか?


「ジルが考えているのは、結婚の話か?」


 竜王様、爆弾発言。


「え?ジル、結婚するの?」


「いや、しない」


 どっちなんじゃーい!!


「しないと言うより、したくないから森の家に引きこもったんでしょうが」


「そんな事言われてもな!結婚ってのは本人が納得しないとダメだろ?!」


 まぁ、そうですね。

 ん?もしかしてジルの趣味が関係してるとか?


 料理・洗濯・・・の家事から始まり、果ては可愛いぬいぐるみまで作れる裁縫の腕の持ち主。

 そして乙女趣味。

 かわいい物をこよなく愛する精神。

 それが、ジル。


 女性側からしたら、それがイヤ!って言う人が多いのかな?

 もしくは、好きだった人に「私よりご飯を上手に作れて、器用にこなすなんて・・・私にはムリ!」とか言われたとか?


「何を言ってるんですか?ちょっと「私より女らしい人とは・・・」と言われたぐらいではないですか、何も引き込まらなくても」


「いや、そうは言われても!」


 ・・・まだまだ言い合いが続きそうです。

 と言う事で、アロイスさんとジルの言い合いを傍観して「相変わらず仲が良いなぁ」と言っている、竜王様とお話することにしました!


「ところで、竜王様?質問があるのですが?」


「ん?なんだ?」


「あのお二人は、もしかして親子だったりするんでしょうか?」


「・・・聞いてなかったのか?そうだ、ジルはアロイスの息子で、私の従兄弟になる」

 

 へー、ふむふむ。

 親子で、竜王様の従兄弟。

 ・・・いとこ?

 ってことは・・・


「ジルって王族だったの?!」



 私の声にお二人の言い争いは、終わりました。


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