竜王様。 4
一触即発の雰囲気から、なんとか脱出した一同。
が、再び問題が。
発端は竜王様の、精霊達が何の精霊なのか?と言った質問だった。
それに私は
「黒猫が光の精霊のルス、白猫が闇の精霊のレイナ、灰色が紫の精霊のロワです」
それぞれを竜王様達に紹介したのだが、二人には信じられないようです。
「まぁな・・・そうなるよな。説明すると、ルスが俺が住んでいた森の小屋にルーチェを案内してきて、そこにレイナが合流。更にロワが来訪。で俺には荷が重すぎたから連れて来た」
ジルが疲れてます。
「確かに愛し子が現れた報告は聞いていましたし、“無理強いも良く無いから”と采配は任せましたが・・・精霊達の報告はしないとダメでしょう」
アロイスさんが額を抑えて、言ってきた。
「それに、王都に到着して直ぐに人攫いにあったとは・・・」
竜王様も米神に手を当てている。
皆様、頭が痛い悩みなのかな?
私は精霊達と居るのは楽しいのだが。
「そう。それが私が気になってた事なんだけど、竜王が納める国のお膝元とも言える王都で、何故、人攫いを放っていたんですか?」
「確かに。今回は流石に僕達も焦った」
「ジルや貴方達が止めるから、私達は動かなかったのに、それなのにルーチェの保護には時間が掛かった」
「無事だったから良かったものの、ケガなどあればエルタニン王国は跡形もなかった。説明はしてくれますよね?」
・・・ロワの雰囲気が黒い。
そっかー・・・ロワさんったらやっぱり、お腹が真っ黒な人・・・じゃなくて、精霊さんなんですね。
いや・・・精霊自体がお腹が黒いのかも・・・。
レイナなんて直ぐに細切れにしようとするし、ルスに至っては完全なる消滅を行おうとするし・・・。
これはアレか?私が世界征服を行おうと思ったら、出来てしまうパティーンか?
でもさ、考えてみてよ。
世界征服しても大して楽しくないんだよ?
自分の目の届く範囲って大して広くもないからね。
絶対、暴動とか起きて世界征服なんて直ぐ終わるんだよ。
まぁ、良い事もあるとは思うんだけど・・・私にはそれが正しいのかも分からないや~。
世の中の大体は自分が行った事が正しいか、そうで無いかは周りが決めたりもするけど、結局自分が納得出来れば良いとは思う。
でも犯罪はだめよ?
法律は皆が守るからこそ、自分を守る盾にも剣にもなるんだから。
うだうだ考えていますが、竜王様のお話と言うと
「確かに、言われる通りだ。実は人攫いを組織的に行っていると言う報告が入ってから、もう一ヶ月は経とうとしている。その間で、尻尾を掴みそうになったのだが、そうなると急に雲隠れする。そうかと思うと再び被害報告が上がる・・・と、いたちごっこではあったのだ。可能な限り調査はしていたのだ。謝って済む問題ではないのだが・・・本当に申し訳ない」
そう言うと深く頭を下げた。
いやいやいや!一国の王様に頭下げさせるとか?!
「それでは、説明になっていません。調査とは言いましたが、元より風の精霊を使えば、追跡などたやすい事ではないでしょうか?」
一歩も引かないロワさん。
むしろ、謝罪に対して何とも思ってないような・・・。
「それが・・・白の愛し子が付けていた、首輪の様な物が他にもあるのか、精霊達が探せないのだ。だから調査も後手に回っている」
とっても申し訳なさそうな竜王様。
此処は助け舟を出すかな?
そしたら今後の待遇が良くなるかも!
「ねぇロワ、今回は竜王様にも悪気は無かったんだよ?許してあげよう?」
うわっ・・・ロワさん目が座ってますよ?
怖い・・・。
「ルーチェ、今回の事だけど竜王はルーチェを見捨てようとした様なものだよ?実際には、助けには行ったが、私達はそれまで動かないで欲しいと懇願されたんだ。コレは許される事だと思っているのかい?」
「いや、まぁ・・・あの時は、豪勢な所にランクアップした所にまた軟禁かぁ~とは、思ったよ?でも結果は、ちゃんと助けに来てくれたし、こうやってまた皆に会えた。終わり良ければ総て良し!ってやつだよ」
元気にサムズアップして言い放ったよ!
笑顔付きだから、私からしたらキラーン!だよ!
それに対して精霊達はため息。
え?ダメなん?
結果オーライはオーライなんだよ。




