竜王様。 3
リーリアさんのおかげで、無事首輪が取れたので、謁見に行くことになりました。
流石、謁見の間。扉が豪華だし大きい。
礼儀とか知らないけど大丈夫かな?ってジルに聞いたら大丈夫だって返されたんだが・・・不安だ。
そんな心配を他所に、扉の前に・・・
着かない・・・だってその扉を通り過ぎた。
え?此処じゃないの間違ってんの?
と思っていたら、その隣の扉の前で止まりました。
扉を間違えてたみたいだね!てへぺろ。
・・・ってガチで、謁見の間じゃないみたいです。
私達が入った部屋は、謁見している竜王様が休憩を取る部屋だそうです。
勿論、竜王様の休憩所だから内装は豪華だよ~。
因みに入室メンバーはジル・ルス・レイナ・ロワと私の五人。
リリーアさんとはお部屋の前でお別れしたよ。
対して相手は、二人。
一人は、髪が瑠璃紺で瞳が卯の花色。
卯の花色って言われても想像出来ないよね~。
銀灰の様な瞳だよ!ジルと一緒だね!
落ち着いた叔父様ですね。
その方は、ソファの後ろに立って居ます。
もう一人は目の前に座っているのだが、黒髪に瞳が紫。
二色持ちだ。
初めてこの世界で出会った。
年は結構若いかな?二十代前半から中盤までだと思う。
「ようこそ。白の愛し子に精霊達殿、それからジル」
ジルがついでになってる(笑)。
てかジルって竜王様と知り合い?
普通なら、“保護者殿”とか“ジル殿”ってなるよね。
精霊達にも精霊達殿って言ってるし。
なんの精霊かは分かってないのかな?
つらつら一人で考えていたのだが・・・。
何故か熱い視線を感じる。
しかも複数。
私の返事待ちかしら?では気を取り直して。
「初めましてお目に掛かります。ルーチェフルールと申します」
「あぁ、紹介ありがとう。私が竜王のシリウス。後ろに立って居るのが私の補佐をしていてくれているアロイスだ」
後ろに立って居るアロイスさんが、お辞儀をする。
それにしても・・・竜王様、めっちゃイケメン。
イケメンって言うか、顔の造形が綺麗。
顔のパーツ一つ一つが整ってて、それが微妙なバランスで散りばめてあるの。
これはもう、神様の最高傑作として良いでしょう。
しかし、竜族って美形が多いなぁ~。
ジル然り、竜王様然り。
場内で働くメイドさんとか騎士の人達も美形だった。
まぁ、竜王様に至っては別格だけど。
大事な事思い出した!
「あのですね・・・すみません。手土産も持たずに来てしまって」
そう。菓子折り買い忘れた!
迷子になって、売られて、軟禁されて、捕獲と言う名の確保をされて直行だったから買えなかったのだ!
だが私の発言に周りはフリーズしてる。
「そうですよね・・・非常識でごめんなさい」
うぅ・・・泣きそう。視線が痛い。
「いえいえいえ!!手土産なんて必要はないですよ!!」
アロイスさんが慌てて否定をしてくる。
「そうだ!手土産なんて必要はない!」
竜王様にも気をつかわせてしまった・・・。
「ルーチェさん・・・あの、精霊達を止めて?」
横に座るジルは顔面蒼白。
私の右を見ると精霊達から不穏な空気が。
「ルーチェを泣かせるの?」
「細切れ?」
「竜族はいつからこんなにも愚かになったんだろうね?」
私が虐めてられると思ったみたいです。
「みんな大丈夫だよ?手土産忘れた私が悪かったし。それにお二人共許して下さったし」
そう?とみんな一緒に首を傾げる。可愛いv
思わず一番手前に居たレイナにぎゅーっと抱き着いた。
その行動に安堵のため息と、緊張した空気が緩んだ。




