王都で迷子! 1
エルタニン王国の首都は海に面した場所にあり、物流の大事な拠点にもなっている場所。
大概が王都のお城と言えば、街の中心にあったりするのだろうが、エルタニン王国は、お城が街の北側にある。お城がある更に北側には山脈がある。
元々、竜族が住んでいた場所がその山脈らしい。
王都はそのお城から放射線上に広がっており、西側に海がある。
南と東側には広い平原があり、大陸の流通経路でもある。
なんと言うか・・・見晴らしのいい王都なんだよ。
これも竜王の御膝元ってのが関係しているらしいが・・・。
だってね、竜族って殆ど無敵なんだって。
簡単に他種族に攻撃もされないしから、こんだけ見晴らしが良くても平気だそうだ。
王都自体もとっても賑わっていて、いろんな人がいる。
犬耳とか猫耳とかのケモミミ。
もふもふしたい・・・。
ケモミミ達は、犬族とか猫族とかで別にちゃんと犬とか猫とかも居る。
実際に見たら、え?ってなるよね。
このにゃんこは実は猫族の人?とかって。
判別がつかなくなって、こんがらがるかと思ったが、なんてことはない。
犬は犬。猫は猫なのだ!
犬族からは犬耳が生えた子供が産まれる。猫族然り。
つまり人型に、耳と尻尾があれば、何とか族ってなるの。
でも動物との意思疎通が出来る人も居るんだって。そういう人は動物寄りの血が濃いんでは?とのことでした。
さて、とつらつらと王都のお話をさせて頂きましたが・・・。
ワタシ、現在迷子。
ココはドコ、ワタシはルーチェフルールです。
四人と逸れた・・・。
逸れたのもついさっきだったのだが、もう誰の姿も見えません。
うわーん!迷子センターとかないの?!
それかスマホ!
スマホがあれば現在位置が分かって、ナビで導いてくれるのに!!
初めての場所でも安心なのに・・・。
いや、待て。この世界には衛星が飛んでないから、位置情報がまず分からない。
つまり、スマホがあってもムリって事か。
・・・ガチで泣きたい。
「お嬢ちゃん、どうしたの?迷子?」
話掛けられて、これぞ救いの神!とか思って振り返ったのですが・・・。
声を掛けてくれた女の人の後方に、怪しい男二人。
アレ?これってもしかしなくても、テンプレの人攫いってのでしょうか?
何時まで経っても返事をしない私を見て、迷子と判断したのか女の人が男に何かしらの合図を出した。
ヤバい!!って思った時には既に遅し。
路地裏に連れ込まれて口を塞がれた。
「良いもん見付けたな。瞳が赤の色持ちだ」
「これだけ綺麗な赤なら買い手も多いでしょ。ちょっと幼いのが難点かしら?」
やっぱりかーー!!!
そんな所まで、テンプレしなくていいの!
売られるとかヤダー!!!
どうせこの後のセリフは〝お稚児趣味のオッサンとかには持ってこい″とか言われるんでしょ?!
「いや、コレぐらいの年齢なら欲しがってたマダムが居たな。顔も悪くないし丁度いい。良かったな嬢ちゃん。あのマダムは、着飾って遊ぶのが趣味らしいからな」
オッサンじゃなかった・・・。着飾って遊ぶくらいのおばさんならまだ未来は明るいのか?
てか、精霊三人衆は何処行ったのー!!!!




