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お勉強しましょ  2

 

「落ち着いたみたいだし、本題に入ろうか?お前さんなんで此処に居るの?」


 心底不思議そうに聞いてくる黄緑イケメン。


「えっとー………話すと長い事になりそうなんですが…」


「ほぉ~訳アリってやつか?取り敢えず、ここに来るまでの経緯を話してくれ。っと自己紹介がまだだったな。俺はジルだ」


「えーーっと私は…名無しです?」


「は?なんでだよ。言いたくないのか?」


「いや、そうじゃなくて……取り敢えず、経緯をお話します」


 釈然としないままジルは頷き、話を促した。

 


 で、大まかに此処に来るまでの経緯を話したよ。

 そしたら……


「うぅ…お前苦労してんな……ぐすッ」


 泣かれた。

 男泣きではなくフリルの付いた白いハンカチで、涙を拭っております。

 うん。乙女男子でもいいよ。だってイケメンだもの…目つき悪いけど。


 そこで思い出した。

 私がここでブラックアウトした原因を思い出したのだ!

 アレは怖かった。

 窓の外見たらデカい口に食われる瞬間だったのだ。


 サメに飲み込まれる瞬間的な感じ。いや、飲み込まれたことないよ?映画とかで見た時の感じね!

 代表的なのは『ジョーンズ』ですね。最近だと、『EMGザ・モンスター』アレはCMだけでも怖かった…(泣)。


 確かに起きてたはずだからアレは夢じゃない。

 あんなモノがウロウロしているかと思うと恐ろしい!

 こんな呑気にジルと話してる場合じゃない!!


「いやいやいや、それどころじゃないです!!外に!外にー」


 わたわたと慌て出した私を不振にみるジル。


「は?外?なんかあったか?」


「いや、だから外になんかでっかい口が!」


「口?なんの?」


「いや、よくわかんないけど…ゴトッて音がしてソコの窓から外を見たら口が…」


 思い出すだけでも怖くて涙目になる…。


「あー……もしかしてそれ、俺かな?」


「は?」


 俺かな?ナニソレ。


「いや…さっきだろ?俺だよそれ。買い物行って来て荷物下ろしたとこじゃないかな?まぁ説明より見た方が早いし外いくか!」



 てな事で意味がわからないまま外にやって来ました。

 そして目の前には黄緑の竜が…いや、竜と言うかドラゴンだね!


 うん。カパッってクチアケラレタ。


 フリーズしてたら黄緑ドラゴンがほわっと光って人形に。


「な?俺だろ?」


「………『な?俺だろ?』じゃねーよ!!怖さしかねーよ!!カパッじゃねーよ!説明してからにしろよな(怒)」


「えっ?あの…言葉使いとか顔とか」


「は?」


「あっ!スミマセン!!!」


 キレた私に涙目になるジル。

 大の大人が泣いてんじゃねーよ(怒)

 前もっての説明が必要だよ!心臓止まるよ!

 激おこぷんぷんまるだよ!!

 ……古い?いーいーの~オコなのが伝われば!



 とりあえず、ジルは3時間正座の刑に処す!(怒)

 

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