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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
139/152

花火大会だよ! 2

 

 あっちでもこっちでも、甲斐甲斐しく世話を焼かれながらも、男性陣も食べ始めた。


「あーーコレ旨いなぁ!」


「そうじゃろう?こっちのつまみと合わせるとよい」


「僕はこっちのが好きー」


「これとこれの組み合わせも良いですよ」


 そんな声が聞こえてきて、なんの組み合わせだ?と思ったら、酒でした。

 いやいやいや、猫が酒呑んでるなんて・・・・。


 しかもつまみは、枝豆・焼イカ・チーズ・・・と屋台の食べ物に、酒はビール・日本酒・ワイン・・・と様々。

 日本酒なんて殆ど作れてないから、数も少ないのに・・・・樽で呑んでる。

 私もお酒呑みたい・・・強くはないが、楽しむことは出来る!


「ルーチェフルール、酒は成人してからにしよう」


 シリウスにそっと窘められた・・・。

 で、そのシリウスはワイン飲んでますけどね!

 あーーー早く成人したいーー。

 と、思うのと同時に子供時代をもっと楽しみたい!って言う思いもある。


 大人になったら良識ある行動が必須になるからね!

 無茶や我儘は子供の特権なんだよ?

 大人になったら、周囲の目もある。

 チャレンジ!ってのはいいが、無謀とは違うからね!


 そんなことを考えつつも、みんなを眺める。

 うむ。楽しそうだ。

 これは良いことだ。


 だが、にゃんこが両手でグラス持ってたり、お猪口を片手につまみ食ってるのはどうかと思う。

 みんな座る時はぽて腹だ。

 え?それなんだ?って?

 よくテレビとかで、おっさん座りするにゃんこ見た事ない?

 あの時って、にゃんこのお腹がぽてってなってるよね?

 可愛くない?可愛いよね?

 あのお腹を下からたぷたぷしたい・・・。


 因みに家のにゃんこ達は、ぬいぐるみなのでぽて腹にはなりません。

 残念だ。


 ドーーーン!!

 パラパラ~


 目線を上げると、花火が始まったようだ。

 最初は私の好きな『牡丹』からの『銀冠(ぎんかむろ)』だ。

 赤い花が開き、それを追うように白い花が咲き、尾を引くように下に流れていく。

 私はこの花火の組み合わせが好き!綺麗だよねぇ~。


 さて、ここでルーチェさん豆知識!

 花火はね、色々な鉱石を使って色を出します!

 火薬とその配置で柄が変わったりするんだよ!すごいね!!

 因みに打ち上げ花火は『星』と呼ばれているそうな。

 夜空に花開く星!いいね!


 銀冠は言葉の通り、『銀』を使用している。

 銀は高い温度じゃないと、綺麗な白が出ない。

 そして、銀は燃焼が早い。

 この高い温度を保ちつつゆっくり燃焼させる高い技術が日本の・・・・。


 て、あれ?

 これって・・・もしや・・・。


「気づきましたか?私達が開発したのですよ!」


「ほんとーーーーに頑張ったぜ。ロートが」


「確かに素晴らしいな。今までの花火は、ただ大きいのが打ちあがるだけで、色彩も豊かではなかったからな。煙も殆ど出ていない」


 うん。日本の花火の技術の高さは凄いけど、シリウスの観点って違くない?

 凄い!だけじゃダメなん?

 そしてリシェスよ。

 君は何を手伝ったんだい?頑張ってんのロートじゃん!

 知識はロワな気がするけど・・・。


「ロート、ありがとね。すっごく綺麗!またこの花火が見れるなんて思わなかった!」


「ありがとうございます」


 あーーーーテレっちゃって可愛い~。

 思わず抱き着いちゃったぜ!

 ・・・・・周りの視線が何故か痛いが。

 仕方がないから後で一匹づつ抱っこしてあげるからね!


「ルーチェフルール。今日は一緒に花火を見てくれてありがとう。それから君を城に閉じ込める様な事をしていてすまない。これでは、元居た場所と変わらない事になってしまっている・・・」


 そう言いながら悲しそうに、視線を下げるシリウス。

 そう言えば確かに私は城からそうそうは出れない。

 でも何か不自由があるか?と言われればそんなことはない。


「大丈夫だよシリウス。確かにお祭りの時とかに外に行けないのは寂しいけど、前みたいに同じ部屋でぼーっとすることしか出来ないわけじゃないから。ご飯も作れるし、畑や田んぼで新しい食材作れたりするし、図書室で本読み放題だし、私に新しい知識とか教えてくれてるでしょ?前の場所より全然今のがいいから!」


 そう心から思うのだ。

 私の言葉にシリウスも、嬉しそうにしてくれる。

 うん。シリウスは基本的に王様の態度でいるから、大きな感情の変化とか表情とかがない。

 そりゃあ愛想撒かないといけない時とかは、笑っているよ?でもさぁ、なんて言うか、楽しそうって言う感じではないんだよね。

 だからこそ、私と一緒に居て、こうやって心から楽しそうとか嬉しそうな顔。

 それから悲しそうな顔を見れることが、私には嬉しい。

 この笑顔を、これからも側で見れるといいなぁ~。


「なぁ、ルーチェフルール。また、来年もこうして一緒に花火を見てくれるか?」


 その言葉に、私も笑顔で答える。


「勿論!皆で見よう!!」


 全ての人が笑顔で暮らせる世界・・・てのは、無理な話だろうが、自分の大切な人達が笑顔でいれるように頑張る事は出来る。

 だから、この一瞬を、一分を、時間を大事にするんだ。


いつの間にか138話目ですね。

月城もビックリΣ(・ω・ノ)ノ!


そして、なんか何時もの調子から良い話で終わった・・・。

って思いましたよね?

まだまだ続きます。

と、言いますか、月城の中ではまだ1/3なんですよ。

恐ろしいですよね?

月城もそう思います。終わるのは何時になるのか、未定です(笑)

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