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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
138/152

花火大会だよ! 1

 

 どうもこんばんは。

 お化け屋敷の出店を断念せざるをえなかったルーチェフルールさんです。

 あーーーーーー元気がでなーーーい!!!


「ルーチェ。花火大会だよ」


「そうだよ、元気だしてよ!」


「そうだぜ?花火大会なんだろ?俺とロワでちょっと改良したんだぜ?」


「そうですよルーチェ。喜んでもらえると思いますよ」


「そうなのか?ロワ?」


「正確にはロートですけどね」


「ロートは火の精霊だからのぉ、改良にはお手の物じゃろ」


「・・・私はちょっとだけお手を貸しただけです」


 ・・・・なんかリシェスが張り切ったようだけど、明らかにロートは巻き込まれた感じだよね。

 ここ最近観察して思ったんだど、ロートは皆から一歩引いた場所にいるんだよねぇ~。


「ルーチェ様?どうかされましたか?」


「あぁ、なんでもないよロート。それよりも皆が改良してくれた花火なら、とっても楽しみになってきた!でもなぁ・・・城下には降りられないんだよね。屋台は行けない・・・」


 そうなんだよ!!

 元気がない理由の一つは、屋台に遊びに行けないんだよ!!!

 せっかく屋台の改良や提案をしたのに!その集大成が自分の目で確認出来ないなんて!!


 コンコン


「ルーチェフルール、居るか?」


 そこへシリウスが来た。

 そうお出掛けも出店も許してくれなかったシリウス。

 許可が出なかった私は、ジルとシリウスにあれから会っていない。

 絶賛すねすね中です。

 大人げない?

 いいんでーーーす!私は子供だから!!

 子供の特権を行使するのだ!


 で、ここに来たシリウスは御機嫌伺だろう。

 シリウスがどうするのか、扉の前でじーーーっと扉とにらみっこする。

 私の左右にはにゃんこ達が、綺麗に整列してお座りしてる。

 皆は何をしているのかしら?


「ルーチェフルール、そこにいるんだろう?城下へ行く許可を出せなくて済まなかった。代わりに屋台の食べ物を厨房で作って貰った。中庭から花火もよく見える。そこで一緒に花火をみないか?」


 その言葉に、ちょっとだけ扉を開ける。

 決して食べ物に釣られたわけじゃないからね!?


「・・・仕方がないから、一緒に見てあげる」


 私の言葉にシュンとしていたシリウスの顔が、満面の笑みに変わった。

 ・・・・あーーーーー!!!!眩しい!!!

 イケメンの笑顔!!

 尊い!!!

 丸くて光る玉以外にも眩しいものが存在するなんて!?

 ・・・てか、よくよく考えるとこの城には、美男美女の比率が高すぎる。

 あれ?そう考えると私の感覚がマヒってるなか?


「ルーチェフルール?どうした?」


 その言葉に気を取り直して、皆で中庭に移動した。

 前々から思ったんだけど、皆で移動すると民族大移動みたいだよね!!

 ぞろぞろ歩いてる感じとか。



 *  *  *  *



 中庭には私の希望で、厚手のカーペットがひかれている。

 屋台で花火大会と言えば、場所取りのブルーシートでしょ!って希望して熱く語ったら、カーペットになった。

 そんなシートに愛し子様を座らせることなんて出来ません!って言われたんだけど、国王は平気なんだろうか?

 この世界の常識が未だに理解出来んところがある・・・謎だ?そんなに愛し子大事なん?

 まぁ、居心地がいいからいいんだけど。


「コレがたこ焼きなのか?」


 皆で円になって屋台ご飯?を食べることにしたんだが、約一匹待てないのが居る・・・。

 涎が垂れそうな顔だ。ぬいぐるみだから出ないけど。


「プーロ、熱いから気を付けるのじゃ」


「かき氷美味しい」


「レイナ、口に付いてるよ」


「ロート、コレ旨いぞ!」


「リシェス、ありがとうございます」


「ルーチェ、食べないのですか?」


「ルーチェフルール?唐揚げを取ってやろう」


 ・・・・・なんだろ?この世界は男のが甲斐甲斐しいのか?

 まぁ、仲が良いのは良い事だ!

 シリウスが口元に持って来た唐揚げを食べながらそう思う。


 平和だなぁ~。


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