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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
128/152

ある兵士の一日 1

 

 さぁ、やって来ました!

 花火大会!!・・・と言いたいのだが、花火大会は三日後です。

 今日は、私達が作った『お化け屋敷のお試し会』になります!


 なんでこんな状況になったかって?

 じつはね、ジルにこけら落としをしてもらおうと思ったら・・・全力で拒否。

 その後、お腹壊した・・・。


 え?そんなに?って感じだよね。

 シリウスに止めてやってくれ・・・とお願いされましたので、誰かに試してもらいたいのに・・・としょげていたら、シリウスに『騎士団』にお願いに行ったらいいと。


 で、ルンルンで騎士団階層に遊びに行ったら、今度はリーリアさんと遭遇。

 んでリーリアさんと一緒に、カリマさんの所へ。


 そこで私は、カリマさんとリーリアさんにお化け屋敷のことを・・・かくかくしかじか。

 そしたら、お二人から提案を頂きました!

『騎士&魔導士に試させよう』と。


 なぜそのような話になったかと言うですとね、ぶっちゃけ竜人の騎士さん魔導士さんって相対する人が、竜人じゃない限りよっぽど苦戦しないんだよ。

 で、そんな彼らは恐怖とか、恐れとかが欠落している部分があるとか。

 まぁ、ぶっちゃけると・・・粋がってんのよ!


 実際に、お化け屋敷の概要を話をした時も「今更、そんなもので驚きませんよ?」って笑われた。

 ・・・これは私に対する挑戦状と受け取った!!

 その根性このルーチェフルール様が叩き折ってやる!!

 

 そんな決意をした私の後ろで、にゃんこ達がボソッと「叩き折るならば、手加減なんて必要ないよね」と話していたなんて、私は知らない。

 それにしても・・・怖がりなジルの異例なのかしら?



 *  *  *



 今日は急に訓練が取り止めになった。

 理由は愛し子様が、花火大会にて出店する『お化け屋敷』なるものの試しに参加するためだ。

 そのお化屋敷と言う物は、愛し子様が考案した物で、何でも人を驚かすのが目的の場所らしい。


 それを聞いた他の騎士と同様、「なんだそれ?」と言った感じだった。

 勿論、愛し子様をバカにはしていない。

 だが、俺たちは騎士であると同時に、兵士だ。

 戦闘経験も多分にあるし、日々の訓練でも他族が目を逸らす様な訓練をしている。

 そんな俺たちに何を怖がれと言うのか・・・カリマ副団長とリーリア副団長の提案がほとほと謎だ。


 そして現在、俺達は騎士団から二名、魔法師団から二名の四人パーティを組んで建物の前に立っている。

 建物の周りには鬱蒼と茂る森。

 元々は白なんだろう、建物は薄汚れ蔦が所々に張っている。

 コレを魔法で愛し子様が作ったそうだ。一言で言えば『すごい』こんな大きな建造物は、竜人の魔導士を少なくとも二十人位使わないと作成出来ないだろう。

 さすが愛し子と言うだけはある。


 そんな俺たちの前で愛し子様が、説明を始めた。


「みなさ~ん!パーティは組めましたか?今から腕輪を配りまーす!それをパーティの誰か一人に付けてもらい、その他の人はその腕輪に一度触れて下さい!」


 言われるがままに、配られた金の腕輪を見た。

 俺達のパーティは、俺が一番上の年齢と言う事で、俺が付けることになった。

 そしてその腕輪に他のメンバーが触れていく。


「腕輪を付けましたか?触れましたか?」


 その言葉に、皆が返事をする。勿論、俺達もだ。


「はい、では説明をしますね!皆さんに今触れて貰った腕輪ですが、建物内に入ると他のチームの気配・姿・音が聞こえなく、見えなくなる物になります。ただし、チーム内のメンバーは確認出来るので安心してください。建物に入ると中央に「受付」があります。ここでこの建物内でのミッションんが示されるので、それを元にしてゴールまで進んで下さい。では、説明は以上になります!!では、健闘を祈ります!!」


 と締め括られた。

 そして建物の扉が、ギィィ・・・と嫌な音を立てて開いた。




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