お願い!
シリウス達の執務室を後にし、自室に戻る。
既に五匹のにゃんこは、部屋で寛いでいた。
そこに新たな二匹が加わり、わちゃわちゃしてる。
なんだろ・・・私のがやり切った感すごいし、疲れてるのに全然、癒された気にならん・・・。
あれか?増えると圧が凄くなるからか?
幼児を相手にしてる気分になる。
差し詰め私は、長女・・・。
「そう言えば、ルーチェ。あのことをリシェスに、頼んだらどうです?」
あのこと?
あーダメだ・・・疲れてて頭が回らん。
あのことって何?と頭は?が一杯だぜ!
いや、今すぐ寝て良いよ!とか言われたら秒で寝れる。
布団に入ったら三秒で寝れる彼と競える・・・。
え?誰だ?って?
知らないの?国民的アニメの、青い猫の飼い主?だよ。
彼、ホントに人としてどうなんだろうね?
最近では、ハッピーエンドにならない時があるらしいよ?
世の中世知辛いね。
って思考が旅だったが・・・なんの話だっけ?
「リシェスに、花火大会の警備の話です」
あーそうだったね。上位精霊が命令すれば、下位精霊が遵守するんだっけ?
「そうですよ。でも、私達よりも風の精霊の最高位である、リシェスが命令した方が完璧になります」
へーそうなんだ。精霊間でも大変だね。
「それが世界の理になりますからね」
「って、心の声と会話しないで貰えますかね?ロワさん」
「ルーチェが、そうしたんでしょ?」
そうですね・・・。
では、リシェスさんに頼みますか!
私は、ロワ以外のメンバーで、美味しい夜明けが作成した、屋台に出す試作品を食べる一行に声を掛けた。
てか、そんなに食べて晩御飯食べれるの?
残したら怒られるよ?
「リシェス~お願いがあるの~」
「なんだ?」
口にクリームをいっぱい付けた状態で、こっちを向くリシェス。
仕方がない。私が綺麗にしてあげよう!
長女だからね!
「あのね今度、街で花火大会があるんだけど・・・今年から屋台を出すことが決まったの。で、決まったのは良いんだけど、急に決まったからそれに対しての、対策とかが追い付いてなくて、ロワの提案で風の精霊に、警備の一端を担って欲しいなぁ~って。風の最高位精霊であるリシェスのが、拘束力が強いんでしょ?」
「あー・・・そう言うことか。俺様にルスから連絡あったんだよ。ルスからは「楽しい事があるから、協力して欲しい」ってしか聞いてなくてよ、具体的な話は聞いてなかったんだ。まぁ、ロワが関わってんなら仕方がないか。てか、ロワがココに居んのが驚きだぜ・・・。まぁ、俺様も楽しい事なら大歓迎だからよ、お願いを叶えてやるよ。それに人でも欲しいかと思って、ロートも連れて来ちまったし?」
「おぉ!話がわっかるぅ~。じゃあよろしくね!」
「ちょっと待った!叶えてやるとは言ったが、タダじゃない」
・・・なんだよ?ケチだなぁ~。
「お前、顔に出てんぞ?・・・まぁ、いいや。俺様からの交換条件は、『俺様とロートと契約する事だ』。どうだ?悪い話じゃないだろ?」
「まぁ、確かに・・・。てか、何でそれが条件なの?」
「衣食住は大切だろ」
・・・精霊でも衣食住気にすんの?
なんか常識的って言うか、なんと言うか・・・。
取り敢えず、契約はしました!
でも、アレだよね?
七匹になったけどさ、ポ〇ケ〇モンだと戦闘メンバーは六匹までだぜ?
七匹なんて私に使いこなせるのか?