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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
125/152

前準備 2

 

 さてさて~サクサク作っていきましょう!

 なんせ、私の中では既に図面は出来ている!


「・・・ルーチェ、この部屋の作りだと、この部分はどうするんですか?」


 ・・・・えぇ、私の中では。ご存知の通り、図面を描くなんて初心者ですよ!

 皆の考えているような図面なんて、出来ないよ!

 精々良いところが、案内図位だろう。


「ルーチェ、コレは案内図とは言えない」


「そうだね・・・ただ、何があるかなぁ~位は分かるよねレイナ?」


「それなら大丈夫」


 ・・・・酷い言われようだ。

 泣きたくなってきた。


 暫くあーでもない、こーでもない・・・と言いながら先ずは、一階部分が出来上がる。

 本当にロワって万能だなぁ~。

 だって私のふわっとした感じを受け取り、的確に再現していく。


 まず、建物はコの字型に設定。真ん中には中庭を設定。

 一階には、『受付』『診察室』『待合室』『手術室』『職員のロッカールーム』『給食室』等を設定。

 二階には、『病室』『ナースステーション』『リネン室』等を設置。


 ん?二階が少ない?

 ・・・普通の総合病院を思い浮かべてよ?

 病棟に、病室以外ってナースステーションとランドリー室位しかないでしょうが。

 他は全部一階にあるし。

 てな事で、メイン的には一階が多いかな?と見せかけて・・・って感じにしようかと。


 まぁでも、この世界では初になるお化け屋敷になるので、ちゃんと説明とかを設けますよ。

 心臓が弱い人とか、妊婦さんとかはダメとか。

 それに時間的にも長くなるだろうから、途中で非常口も一応は準備してます。


 でも問題が一つあるんだよねぇ~。

 それは入場規制。

 コの字型に建物が出来るので、勿論真っ正面が入り口になり、その先は受付。


 で、出来れば・・・と言うか、最初は建物の左に行ってもらう。

 んで、戻って来てから受付を過ぎ、今度は右側に。

 その先には、階段がありそれを登って二階へ。

 二階に上がって反対側の病室がゴール。


 つまり、受付を二回通るわけだよ。

 て、ことは新しく入って来る人達と鉢合わせになるし、その先に何があるか分かる様になってしまう・・・。

 これは一大事だ!問題だ!


「どうしよっか?」


「途轍もないミスですが・・・この感じがいいんですよね?」


「そうなんだよ。行って戻って来るのがいいの」


「ん~なら『認識阻害の魔法』を使うとか?」


「そんなのあるの?」


「ルーチェが知っている方法」


「つまり、この世界にはなくて、ルーチェの頭には知識としてある魔法と言う事じゃ」


「なるほど・・・因みにどんな感じ?」


「・・・それはルーチェ次第と言った、ところじゃろうて」


「なるほど・・・では、魔法を作るか!」


 ということで、急遽、魔法作成の開始です!

 私が欲しい感じを纏めると・・・・『他の人が見えない』『自分達以外の人に阻害されない』『他の人達に音が聞こえない』の、ないない三点だ。


 この魔法の一番の肝は、二つ目の『自分達以外の人に阻害されない』だ。

 そう、他人が見えないのにわーきゃー走り回ったら、必ずぶつかって事故る・・・。

 なので、コレが必須条件だ!


 んで、悩んだのだよ。

 一回の魔法にこの三つを盛るのが、思いのほか高難度なのだとか・・・。

 つまり私以外にかけれる人が居ない!!

 コレは大問題だ!!


 何故かって?

 そんなの勿論!遊びに行けない!市場調査が出来ない!

 と、言う事で考えた結果・・・・。


 ててれってってれ~魔法の腕輪ぁ~を完成させました!

 その腕輪に、ないない三点を盛り込んだ魔法を付与。


 で、ここで注意が。

 チームで入って来た場合だ。

 流石に一人で!って(つわもの)いるのか?と思ったので、最大六名までを一チームとする。

 つまり、一人一つではなくて、一チーム一つにしました。

 その内の一人に装着させて、館内を歩かせる。

 すると・・・なんて言う事でしょ~他の入場者は見えず、他の入場者の絶叫は聞こえず、恐怖と共に走り回っても、他の入場者にはぶつかることはない!


 流石、何でもアリの魔法で世界。

 これで思う存分、皆様にお化け屋敷と言うアトラクションを楽しんで頂ける!


 好評だったら、次回作も作ろ~。



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