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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
123/152

プレゼン 3

 

「一番大事な話?」


「そう!一番大事な話!」


「確か、『お化け屋敷』ですよね?」


「そう!お化け屋敷!」


「ルーチェ、一応、聞きたいのが・・・それはなんだ?」


「え~・・・ジルが苦手なもの?」


 そう!皆さん、覚えておられますか?

 カリマさん事件?それとも、ロワ事件?絵本事件?の時に、ジルが怯えたことを!

 いやいや、決してジルが怖がるのが楽しみとか・・・その為だけに作るとか・・・・。


 ・・・・・あります!

 あるよね?!身近な人が怖がる姿を見たいとか、驚く姿が見たいとか!

 サプライズってそう言うモノだよね?!


 ・・・・え?主旨が違う?

 サプライズは喜んでもらうもの?

 いやいや、吊り橋効果ですよ。

 お化け屋敷→怖い→ゴール→外に出れて安心→ハグ!

 因みに最後のハグは私とだよ!

 最高のご褒美じゃない?!・・・・そう思っているのは私だけですか?


 とにかく!


「今度の花火大会で、お化け屋敷作りたいの!夏と言ったら怪談でしょ!」


「なんで怪談なの?」


「え?なんで・・・って怖い話で夏の暑さを吹き飛ばそう!って話だよ」


「へぇ~人ってそんな行事があるんだね」


「精霊の悪戯と、どっちが怖いのじゃ?」


「プーロ・・・怖さが違うと思うぞ」


「え?精霊の悪戯ってそんなに悪質なの?」


「まぁ、時と場合によりますね・・・」


「因みに参考までに聞きますが、どんなものがあるの?」


「そうですね・・・軽いモノなら『ちょっと物が無くなる』とかですね。たちが悪いのだと『拐かされて、家に戻ってみたら百年経っていた』とかですね」


 ・・・どんな試練だよそれ。

 玉手箱か?いや、玉手箱だ。

 ん?でもあれは開けなければ良いんだよね。

 でも今の話を聞く限り、強制だよね?そうなると、やっぱり精霊のが怖い・・・。


「・・・なぁ、話が逸れまくってるが、結局ルーチェはその『お化け屋敷』を作りたいんだろ?」


「そうですな」


「お化け屋敷って言うくらいだから、屋敷を使うんだろ?」


「今回は、屋敷がテーマじゃないけど、建物は大きくいこうかな!っと」


「それな・・・時間的に難しいだろ?」


「何故に?!」


「いや、考えてもみてくださいルーチェさん。花火大会に屋台出すのを今から許可貰うんだよね?まだの許可も出てないから、案を通してそれに伴った、交通整備やら何やらで大変になるだろ?それなのに、デカい建物建てる場所とか今から検討しても、時間的に無理だろ?」


 ・・・やっぱムリですよね~。

 だって花火大会まで後、3ヶ月程しかないもん。

 ホッタテゴヤ的なのならいけるかな?とも思ったのだが、こちらの世界には『ホラー』なんて無いから、最初はやっぱりちゃんとした物を作りたいんだよね~。

 でも、ムリかぁ~・・・。


「ルーチェ、大丈夫ですよ。場所や建物なら魔法で作ればいいんです」


「いや、確かに建物は魔法でもいけるが、場所は・・・」


「大丈夫ですよ、ジル。別次元に作ればいいんですから」


「「別次元?」」


「そうですよ。所謂、『空間魔法』ってのですね。ルーチェの魔力量なら問題なく作れます。そこにお化け屋敷を建てれば問題は解決です」



 何て都合がいいんだ・・・。


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