プレゼン 2
「では、次の問題!」
どんどん進めて行くよ~。
最後の問題が一番大切だから、一番時間が欲しいんだよね!
「えっと・・・屋台の出し物か?」
「そうだね・・・これまでにない屋台を出したいんだが・・・アレもコレもってなると人手が足りないんだよね・・・」
「一先ず、出したいのは何なんだ?」
「みんなは確か、『かき氷』と『たこ焼き』だっけ?」
「そうだね!」
「唐揚げはまだ出せない、と言う話だったじゃろ?」
「そうだね・・・唐揚げの味を左右する醤油が、全く以て足りない。最初は豊穣祭に向けてのお話だったから・・・」
「その二つだけで良いのか?ルーチェの事だから、他にもやりたいのがあるんだろ?」
・・・・なんだかんだで、ジルが一番私の事を分かってないかい?
「・・・・確かに俺は、ルーチェのことをよく分かっているとは思う。ただし、それは、危険予知だ。ほっておくと、どんどん話が広がる・・・」
じーーーんって感動したのに・・・私の感動を一秒で壊したな!
ならば、広げて進ぜよう!
「確かに夏!ってなればその二つも勿論だが、チョコバナナとかも作ってみたいよね!あっ!良いこと思いついた!スイーツ系は『美味しい夜明け』の皆に出店して貰ったら良いんじゃない?そんで他のも、騎士団とか魔導士団にも人出して貰えばいいんだよ!」
「おいおいおい!美味しい夜明けは別として、騎士団と魔導士団は街の巡回とかあるだろ!」
「あー・・・そか。でもそれって全員一斉になの?休憩入れて回すんじゃないの?」
「・・・いや、確かにそうだが。でもあいつらだって花火観たいだろうが」
「そうだね、仕事と言えチャンスがあれば観たいよね。私も屋台をしながら観たいもん」
うわーーーと二人で、考える。
が、大した名案も浮かばん。
「ならルーチェ、風の精霊に巡回をさせればいいのではないですか?」
と、灰色にゃんこのロワさんから提案が。
「いや、流石にそれは無理だろ?風の精霊は一番気ままな奴が多い。契約している者達全員の精霊だけで常時、城下を見張る・・・なんて出来ないだろう」
「それは、人が精霊に依頼した場合ですよね」
「愛し子なら可能・・・と?」
「まぁ、可能でしょうけどそこもやっぱり、完全とは言い難いです」
「つまり?」
「上位の精霊からの命令を、下位の精霊は覆せません」
「と、言うことは、皆がお願いしたらいいんだね!」
「ルーチェ、ちょっと違うよ~。ルーチェお願いするのは、僕達で下位の精霊には僕達が『命令』するの!」
・・・・なんかブラック発言を頂いた気がします。
そしてにゃんこだったから分からないが、私には見えた!ルスがものっっっそいいい笑顔っだのが。
やっぱり精霊って基本的に、腹黒なのかしら?
「もう、いろいろツッコミは多いが、その方向でシリウスに頼んだら?」
うーーむ。それで良いのか?
まぁ、良いのかな?
お礼で何か用意すれば良いかも!
「あっ!一番大事な話がまだ決まってない!」