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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
121/152

プレゼン 1

 

 さて、緊急会議ですよ!緊急会議!

 今回のメンバーは、私ことルーチェさんと五匹のにゃんこ。

 え?ジル?んとね、ジルが居るといろいろ面倒だから、省きます!


「ルーチェさん。上手くいくと思ってんの?!」


 そこに、現れたジル。

 あらぁ~・・・やっぱり来たか。

 なんか最近、私が何かをやろうとすると現れるんだよねぇ~。


「保護者兼監視役だから」


「・・・ちょっと気に食わん」


「文句言わないの!」


「まぁいっか!とにかく緊急会議始めます!では、今回の議題ですが大きく分けて三つ。『花火大会に屋台を出す』『出す屋台を決める』『お化け屋敷』だよ!」


「ちょっと待て。なんだ?『花火大会に屋台を出す』ってそもそも、花火大会に屋台は出ないだろ?なんで屋台が出ている設定で話すの?」


「え?今年から花火大会に、屋台出すことになったから」


「・・・・俺、聞いてないんだけど」


「まだ、決まってないからね!ここで企画して、シリウスにプレゼンするの!」


「屋台楽しみ」


「夏だけの食べ物があるんでしょ?」


「たしか・・・かき氷とか言っておったのう」


「儂はたこ焼きを食べてみたいの」


「でも、私達だけでは人手が足りないですね・・・」


「あー・・・その問題もあったね。人手かぁ~どうにかならないかなぁ~」


 と言いながら、ちらッジルを見る。

 あれ?額に手を当てて考えているぞ?

 確かに頭が痛くなる問題だよね!


「取り敢えず、屋台の人手は置いておいて、『花火大会に屋台を出す』の企画を作り上げよう!」


「シリウスにそのまま、やりたい!じゃダメなの?」


「んーそれだと私の我儘で、無理やりやることになるじゃん。だからちゃんとした理由を作って、開催する意味があることを伝えるの!」


 そこにノロノロと手が上がった。


「はい!ジルくん」


「もしかしなくても、もしかしてルーチェは、その理由を作って来てるだろ」


「・・・・なぜばれた!」


「既に、花火大会で屋台が出せる前提で話してるからだよ」


 ふーっと重い息を吐きながら、ジルが話す。

 流石はジル!話が早くて助かるぅ~。


「勿論、経済効果だ!この前にクーラーボックス作って、無事に商人ギルドに登録されたでしょ?でもまだそんなに用途がないよね?そこに、夏祭り・・・基、花火大会がやってくる!屋台を出すってなったらクーラーボックスのおかげで、商売の幅も広がれば、使う食材も広がる!更には、クーラーボックスの注文が入れば、作り手にもお仕事が入り、みんな万々歳だ!」


「・・・確かに、理にかなってる。そして、クーラーボックスの発明したルーチェにもお金が入ると」


 あう!痛い所を付かれた!

 でもでも、今後の開発にお金が在るのと無いのでは大きく違ってくるし、果ては老後の資金としても貯蓄したい!お金は大切なのだ!


 だって、前の世界では定年退職してから死ぬまでのお金が、一人辺り二千万だよ?

 年金も期待できないのに、税金はどんどん上がっていく・・・。もう負の連鎖だよね。

 それを踏まえると、こっちの世界では精霊のご機嫌で、国一つがあっと言う間に無くなる。

 その場合、保証する国がないんだよ?大変だよね・・・。

 だからね、お金は大切なんだよ!



「てな、事で『屋台を出す』企画はこの方向でもって行こうと思います!」


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