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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
118/152

開発 3


 なんだか、「便利な物が多いな~」から「一期一会」なんて壮大な話になってしまったが、結局は何の話なの?ってなるよね。

 箱の材質の話です。


 前世ではプラスチックだったと思うが、この世界ではそんな物はない。

 代わりとして思いつくのは・・・・木箱?


「ん~木箱だと、隙間があるから折角の冷気が逃げちゃうよね?」


「そうだな・・・確かにそれは無理だろう」


「でも、主に“箱”と言えば木箱ですからね・・・他の物と言うとなかなか難しいですね。なにせ条件が『冷気を逃がさない』ことですから」


「ねぇねぇ、それならルーチェが前に考えてた物があるよね?」


「え?なんだろ?クーラーボックスの構造考えてた時かな?」


「そうだよ」


「ん?もしかして・・・」


「そうです。『ガラス』ですよ」


「いやいや、ガラスにしたら壊れちゃうよ。割れたら意味がないもん」


「ルーチェ?つまりどう言うことだ?」


「あのね、私の居た世界に『熱くならない』『結露しない』っていう『ガラス製のコップ』があったの。構造としてはガラスが二重になってて、間に空気がはいってるんだ」


「なるほど・・・敢えて空間を空けて作ってあるんですね」


「そうなるね」


「でも、そうすると耐久性の問題が出ることない?それに作る技術の問題もあるし・・・」


「そうですね、それに中身が丸見えなのもよくはないかと・・・」


 ・・・確かに。冷蔵庫だから恥ずかしい物を入れるわけじゃないけど、他人に中身が丸見えなのはいただけない。

 ほら、狩りで獲って来たウサギの死体とか入ってたら、見たくはないよね・・・。

 私はムリ。たぶん食べるのもムリ。


 そう言えば、昔ちょっと変わった飲み屋さんで『カエル』を食べた事があったな。

 ちょっと形が残ってはいたけど・・・淡白で、例えるなら鶏のささ身みたいな感じ。

 みんなに話すと「えー・・・」とか言われるけど、中には「食べた事ある~」って人も居た。

 意外と知らないだけで、周りに食べた事ある人いるかもよ?


 って話が逸れた!!


「ん~・・・なんか段々、難易度が高くなってないか?」


「確かに・・・・」


「それならこんなのはどうじゃ?外側を陶器にするんじゃ」


「なるほど!中身は見えないし、ガラスよりは頑丈になるね!!」


 にゃんこも会話に入り、わちゃわちゃしだした。

 なんか、会議!って感じになってきたぞ~。


「それなら、エーデルが強化すればいいじゃないですか」


「「「・・・・え?」」」


 ロワの言葉に固まる私達。

 今、なんて言った?エーデルが強化する?そんなこと出来るの?


「いや、それじゃとルーチェが使う分には良いかもしれぬが・・・ルーチェは沢山作りたいのだろう?」


 プーロの言葉に頷く。

 そうなんだよね~作って販売したいんだよ。

 これも、もしもの時があったらお金は必要になるからね。


「それならば、作り手が強化すれば問題ないでしょう」


「作りてって・・・もしかして工房で働く方々にって事ですか?」


「そうです。ガラスなどを作る方々なら、属性は火と土の方が多いのでは?」


「まぁ確かに多いな。鍛冶屋なんかもそっち系統だし」


「と、言う事はもしかして・・・職人さんに習得させる・・・?」


「って事になりますね」



 てな事で、試作第一号を作るため『屑魔石』と『陶器を作る粘土』を確保することにしました!

 集めるのに時間はかからないとのことだったので、作るのは明日・明後日かな?


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