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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
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小さな二歩! 4 


さて、緊急作戦会議の翌日、私達は大豆畑の前にやって来ました。

メンバーは勿論、私・ジル・にゃんこ五匹。

え?説明が雑だって?いやいや、私=にゃんこ達。

基本的に、一緒に居るんだよ?例外はあるけど・・・。


「んで?どうするんだ?」


そう言われた私は、畑の状態を確認する。

畑全体に紫の小さな花が確認出来る。昨日倒れる前に確認した時と一緒。間違いなく大豆の花だ。

にしても・・・・なんで原色が使われてるんだ?

七色カラーの原色は無いはずなのに・・・。


「それは、迷い人が持ち込んだ物だからです」


疑問にロワが答えてくれた。

・・・・うん。そうだったね。考えている事が大体バレるんだったね・・・。


そっかー持ち込んだ物だったからかぁ~と納得はする。納得は。だが、なんで大豆なんて持っていたんだろ?とは考えても口には出さない。

考えたらダメなヤツだからだ。うん。


取り敢えず、畑の状況からしても花が落ちて実がなったら、一度成長を止めて収穫。次に枯れるまで成長?させて大豆を回収しよう。

出来たら、次に向けて直ぐに植えれたらいいのだけど・・・・。


「では、今後の行動を発表します!取り敢えずは、儀式をしよっか!」


と、私の合図でにゃんこが立ち、ジルが後に続く。

・・・・・・にゃんこと、イケメン(忘れがちだが・・・)が歩く。

にしても・・・・傍から見ると笑える!

ジルの行動もだが、歩が!!!


ジルはちまちま歩くにゃんこの後ろを歩いているから、必然的に歩幅が狭くなる。

だから、一歩歩いては二歩下がるみたいな事になってる(笑)

まぁ、そうなるよね!


そして、一周回ったら皆でバンザイした。

うん。立派な枝豆が出来てる。

変な動きをしただろうからか、ジルが疲れてこちらに向かってくるのを、私は出迎えた。


「枝豆は今日のおつまみにしてあげよう!美味しくお酒が飲めるよ!」


「・・・・そうか、楽しみにしておく」


あらぁ~相当お疲れのご様子。

ただ畑の周辺歩いて、バンザイしただけなのに、なんでこんなに疲れてるんだ?

私はしっかり魔力を注いだぞ?

ジルが疲れる理由がわからん・・・・。


「ジル、だいぶ疲れてるね」


「仕方がないですね」


「死なないだけ、まし?」


「レイナ、死んでは妾達のからあげが台無しになる」


「お主達はジルの心配はしておらんな?」


わちゃわちゃにゃんこが話ながら歩いて来る。

それにしても凄い言われようだ・・・・。


「みんなはジルが疲れてる理由知ってるの?」


「ええ、知ってますよ」


「ただ単に、ルーチェの魔力よりジルの魔力を優先して吸い取ってんだよ」


「仕方がないこと」


「そうじゃな。またルーチェが倒れるより良いじゃろ」


「・・・・一応、止めたんじゃよ。儂は」


・・・・・・ちらっとジルを見ると、その言葉に力尽きた。


「俺って一体・・・・・」


なんだか悲痛な声が・・・・。

仕方がない!精霊のすることだもんね!!

誰も止められない!



・・・・・・大変だね、ジル。


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