小さな二歩! 2
「それで?どう言うことかな?ルーチェさん」
現在は場所を居間に移しました。
シリウスはねお仕事に戻ったの。ジルを残して・・・・。
なんでも「試行錯誤をしなければならない様だし、売り出し方等も考えねばならないだろう・・・・豊穣祭まで時間はあるとは言え、アクシデントは付き物だ。ジルは今後ルーチェフルールに付いていてくれ」とお言葉を貰ったので、作戦会議と相成りました。
「ん?前に屋台出したいって言ってたの覚えてる?」
「・・・・・・アレか?市場調査がどうのこうので、条件付きで外に出たのだな?」
「そう!でね、ちゃんと市場調査したの!それで、私の調査結果としては・・・・・全体的にダメ」
* * *
前回に思った事をジルに、一から調査結果を報告。
そして、クレープは正しくクレープだった。
これも異世界人の知識で出来たらしいのだが、なんせ作り手の技術が足りない。
そのため、あんなにも厚いクレープ生地になってしまったそうだ。
因みに、中に入れる物がジャムなのは『保存が利くから』。
新鮮なフルーツはこちらでは長期保存をしようとしたら、冷蔵庫が必要になってくる。
キッチンカーならいざ知れず、屋台の果物に冷蔵庫があるかと言えば、NO!だ。
つまりはそんなに気にしなくても良いんじゃないの?ってな事を言ったら、祭りとなると出せる屋台も食べ物メインが多くなるから、食材の争奪戦みたいな事が市場で起きるそうだ。
で、傷みやすい果物を長期に渡って大量に保存出来るのは、それこそ大店くらい。
だから保存が利くジャムなんかが支流になっているそうだ。
で、ルーチェさん考えました。
まず、争奪戦がダメだよね。そこは需要と供給でもう少し考えて貰えるようにシリウスに頼んで(仕事増やした・・・と言われたがムシ!)屋台の保冷については、クーラーボックスを広めればよいと!!
クーラーボックスがどう言った構造になっているのかと言うと・・・・知らん。
だって、日常的に使う物じゃないじゃん!!!
で、考えた。
基本的にクーラーボックスは中に保冷剤を入れておくと、中は冷たく、外は常温になる。
ビニール袋なんかは薄いから、中からでも外からでも冷たいのが確認出来る。
そして、前世では『結露しないグラス』ってのがあった。
コレは他にも『熱くならないグラス』でもある。
理由は二重構造。つまり、クーラーボックスもこれと同じ構造だと思われる。
でもこれだと、直ぐに冷めるし・温くなる。
だから間に『断熱材』を入れればいいのだ!!!
・・・・ここまでは思いつくんだけど、断熱材ってなに使ってんの?ってなったの。
うーーーーーーーんといろいろ思い出したら、前に『プチプチで断熱効果ありますか?』ってのを見たことあったんだよ!!
何でその記事?を見たのかは分からんが、自分を褒め称えたよ。
でもさぁ・・・プチプチで良いのか?って思ったんだが、ジルに作ってみたら良いじゃんって言われた。
まぁ、そうだな。
失敗は成功の元とも言うしな!
保冷剤の代わりは、氷でいいしコレが広まれば、気軽なピクニックとか出来る。
・・・・・アレ?氷で思い立ったが、かき氷とかアイスとか作りたいよね?
アイスは冬でも美味しいし!
コレはプチ・冷凍庫を開発せねばならないのでは?!