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転生しても山あり谷あり!  作者: 月城 紅
ばんざーい!
108/152

そうくるか・・・ 1

 

 いざ、品種改良と言っても手元には『お米のタネ』がまだない・・・。

 最終目標の『コシヒカリ』にするには、色々な品種が必要になる。

 だがしかし!この世界で沢山の品種のタネを集めようとすると、時間がとってもかかることに・・・。

 しかも私が城外に出ることは禁止されているので、タネ集めはカイトおじいちゃんに任せる事にしました。


 あ、『カイトさん』改め、『カイトおじいちゃん』って呼ぶことにしたよ!

 カイトおじいちゃん!って呼んだら泣かれた。

 しかも号泣・・・。

 嬉しかったんだって~、女の子の孫がいないから。

 今後はカイトおじいちゃんのお孫になった気になろう。


 で、タネが集まるまで私はと言うと・・・・畑仕事をしております。

 タネ集めを頼んだのが三日前。

 未だに、『大掃除』の後始末に皆は忙しそうだし・・・。

 まぁ、畑仕事って言っても水やりと雑草抜きぐらいなんだけど・・・。


「早く畑の作物も出来ないかなぁ~」


「なんじゃ?早く食べたいのかえ?」


「え?そりゃ、食べたいよ。自分で作った野菜でご飯とか作りたいな!って」


「なに?ルーチェご飯作ってくれるの!?」


「ご飯楽しみ」


「祭りで買うた食べ物も美味しかったが・・・温かいうちに食べたかったの・・・」


「アレは仕方がありませんよ。だけど、ルーチェのご飯はまだ私も、食べたことがないですから、楽しみですね」


 何やらスゴイ食いつきよう・・・。

 今日も元気に五匹のにゃんこを、連れて歩いているのだけれど・・・。

 最近、みなさん食い意地が張っておりませんかね?

 食べることが生きがい!みたいになってる。


 まぁ、今までは人の食べ物にそこまで興味がなかったみたいだし・・・てか、「昔食べたことがあるけど、あんまり味とかしなかったんだよねぇ~」と言ってた。

 文明と共に、ご飯も美味しくなるんだよ!


「皆が私のご飯を希望してくれるなら、お昼ご飯は私が作ろうかな?厨房借りるならシリウスに許可貰わないとだけど・・・忙しいかな?」


「大丈夫じゃない?許可くらいくれるでしょ」


「それで、ルーチェは畑の野菜は使いたいのかえ?」


「ん~・・・畑のは夏野菜だからまだ使えないよ、今は春野菜が使えるからそっちの料理になるけど」


「野菜で料理も変わる?」


「そうだね、旬の野菜を使った料理が出来るね!」


「因みにどんなのですか?」


「トマトが採れるから、『トマトの冷製スープ』とか『夏野菜のラザニア』とか『夏野菜カレー』なんかも美味しいよね。あとは・・・『冷やし中華はじめました!』これ、大事」


「初めて聞く料理ばかりじゃのう」


「まぁこちらにはない料理だよね。私はマヨネーズがないと冷やし中華は、冷やし中華と言えないタイプだし」


「冷たい料理ばっかり?」


「うん、夏は暑いから体を冷やす料理とかが多いかな?ラザニアとかカレーは温かいのだけど、汗たくさんかくよねぇ~」


「かれーっての美味しそう!食べたいなぁ~」


「ん~カレーは具が何でも美味しくなる魔法の料理だと思うが、やっぱりお米がないとなぁ~」


「ふむふむ。今の品種じゃダメだったのじゃろ?」


「カレーなら今の品種でも美味しくは食べれると思うよ?それか、ナンを作るとか?そしたら、唐揚げも乗せたいよねぇ~」


「なんだか、美味しそうな物ばかりじゃのう・・・『からあげ』とはどんなものなのじゃ?」


「唐揚げは、鶏のモモか胸肉を醤油とか米麹で、漬け込んで片栗粉で揚げたものだよ。食べると肉汁がじゅっわって溢れ出るの!あーーーー食べたくなってきた!!」


「では、『醤油』を作るには『大豆』を『醗酵』させて作るんですよね?『米麹』と言うのはどう作るんです?」


「えっとね、米麹も作るのに四日くらいかかるんだ。それにお米が必要になるから、どのみち唐揚げは今日、明日に作れるものじゃないんだよ・・・」


 そう・・・昔、一回試しに作ってみたのだが、蒸す以外は結構簡単に出来る。温度管理が必要ではあるけど・・・。ただお米がなぁ~、出来たら美味しいお米で作りたいし・・・。


 てか、にゃんこ達は円を作って話し合ってるけど・・・なんの話だろ?

 また何かしでかすのか?!



 怒られるのは、私なのですが・・・・。



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