ビバ・品種改良
大豆と共に、お米の品種改良に乗り出したルーチェさんなのですが・・・・やっぱり技術者が~云々言ってたら、リュカがリュカのおじいさんを紹介してくれた。
リュカ曰く「家のじーちゃんも料理人なんですけど、作る料理は食材から拘りたい!って自分で畑作ったんですよ!ルーチェ様のお話したら『力に是非ならせてくれ!!』って・・・」と言われて紹介してもらった。
ここまで話が進んだ経緯としては・・・技術者求!→食材の事だから・・・と料理長に相談→リュカに話が行き→おじいちゃん紹介→おじいちゃん召喚!!!
「初めまして!リュカのおじい様。ルーチェフルールです」
「これは!!愛し子様!!カイトと申します!!何卒よろしくお願い致します!!!」
とのお声と共に、跪かれた・・・。
うん、流石リュカのおじいちゃん。声デカい・・・。
耳キーーーーンってなった。
そして慌てる。
だって私は、跪かれるほどの人間じゃない!
「カイトさん!お願いですから立って下さい!私、偉い人間でも何でもないですから!」
「いえ、愛し子様。貴女様に私が跪くことは当然のことです。こうしてお声を、御尊顔を拝見出来る事でさえ至上の喜びです!」
「じゃあ!お願いですから、立って下さい!」
「それでは・・・・」
と渋々立ち上がったおじいちゃんの瞳には薄っすら涙を浮かべている・・・。
えぇ・・・・そんなに?そんなに、会えて嬉しいものなの?
なんかハイラントからエルタニンに来て、場内でもそこそこ畏まれてるけど・・・・ここに来て今一番、神様的な扱い受けてる・・・・。
なんか国が違うだけでここまで態度が変わると、それはそれで怖い・・・。
「カイトさん、私のことは出来たら名前で呼んで欲しいです。これからいろいろ教えてもらうんですから・・・そう畏まれると、いろいろと不便です」
「そうですが・・・・」
「大丈夫です!お城で仲が良い人たちはみんな、名前で呼んでくれてますから」
「分かりました。ではルーチェフルール様と」
「はい!」
なんとか自己紹介が終わり、私の畑?という名の島?に案内した。
「中々に広い土地ですな。それにしても・・・城は十二の浮島で出来ていたはずですが・・・増えたのですかな?」
「あーー・・・それはですね・・・精霊が私の為に作ってくれまして・・・・」
「なんと!?精霊様がですか?!ならばここで作った野菜はさぞかし美味しくなるでしょうな」
二人でハハハっと笑った。
違う意味でだけど・・・。
それから、にゃんこ達を紹介して畑のお話に入った。
因みににゃんこ達は、拝まれた。
「うーむ・・・そうですな、大豆と言う物に関しては儂も未知な食材ですからなぁ・・・何とも言えませんが他のものならば全く以て問題ないですじゃ。これから、米については品種改良をしたいと?」
私はざっと今後の目標を伝えて、今後のプランを二人で考える事にした。
「そうです。今の様なぱさぱさした感じじゃなくて、もっちり・ふっくらさせて、甘みがあるお米を作りたいんです!」
「ならば他の品種を取り寄せて、掛け合わせていきましょう。ルーチェフルール様は品種改良についてどれ程知識がありますか?」
「それが全く・・・違うものと掛け合わせて、新しく作ることは知っているんですが、方法が分からないです」
「なるほど、では簡単に説明しましょう。方法は主に二ですじゃ」
・・・次回に続く!
長かったからね!