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神になった商店主  作者: 雪蓮花
聖獣
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コンビニ風

Diosマートの朝は早い。近くに大手コンビニはないとはいっても車社会の田舎では、10km先でも公共料金の支払いができるコンビニとの存在影響は大きい。見た目はコンビニっぽいけど公共料金の支払いなど振込用紙は使えない。それでも、少しでも朝の通勤時間帯には開店しておかないといけないので、当然、市場での仕入れ時間もとにかく早いうちに済ませておかなければいけない。そして、市場で仕入れた商品を店の棚に出して、それから店番を両親にまかせて、今度は配達に。配達は昔から酒の販売免許を持っていた店なので、近くの温泉旅館やリゾート施設に卸している。他に数か所の自動販売機の商品補充など。午前中から昼にかけてはほんと忙しく働いている。

そんなこんなで、午前中はとにかく忙しいけど、昼からは両親と交代して店番。

午後は夕方までは暇。近くの農家のじいさんやばあさんが散歩にきて、煎餅や缶コーヒ、栄養ドリンクなど買うついでに世間話をしていくくらいだ。客が切れるととにかく眠い。

店の前にトラックが着いた。今日のこの時間帯ということは週刊誌とかだな。どさどさと台車に積まれた週刊誌や漫画雑誌が運び込まれてきた。伝票にサインして、ビニールを破いてバーコードの登録をしながら週刊誌の見出しを見ると...

「不老不死研究最先端」スクープ イスラエルで不老不死成功か!?

「ドラキュラの真実」連続献血車襲撃犯の犯行動機とは?

「狼男、キツネ女都市伝説の真実」実在が疑われる事件の数々!!

有名人の不倫や政争などゴシップ記事にまじって、少し気になる見出しだったけど...まぁ暇つぶしに1冊買って読んでみるか。

週刊誌の棚出しを終わって、店の奥の休憩室に行こうとしたら、店のチャイムが「ピンポーンピンポーン」と鳴って自動ドアが開いた「いらっしゃいませ」と声をかけると、近所のおじさんで、僕が中学校の時の同級生の雪ちゃんの親父さんが入ってきたところだった。

「翔君元気か?」

元気か?って聞かれても、昨日も会ってるんですけど(^^;

俺「ええ、元気でやってますよー、おやじさんも毎日元気そうですね」

「いやぁーそれがどうも最近元気が出ないようなことばかりでねー」

俺「どこかお体の調子が良くないのですか?」

「いや、俺じゃなくて娘の調子がよくなくて」

俺「え、雪ちゃん何かあったんですか?」

「いやぁー、いい歳こいて離婚の危機にあるらしくて...」

俺「まぁいい歳こいて独身の俺みたいのもいますから(^^;」

「いや、そういう意味で言ったんじゃないけどな」

「なんか、急に看護師もやめて引きこもっているらしいんだよ」

「子供もできなかったし、前からだんなとぎくしゃくしてたらしいんだけどな」

俺「うぅーん、仲良くやっていたと友達の噂では聞いていたんですけどね」

「まぁ子供の件はだんなの側の問題のようだったんだけど、今回はどうも違うらしんだよ」

「今週末、戻ってくるらしいから、翔君も含めて少なくていいから友達とで会ってやってくれないかな?」

俺「週末も店があるけど、市場は休みで朝早い必要はないから、夜でしたら大丈夫ですよ」

「じゃ、ごちそう用意しておくから、うちに遊びにきてな」

俺「はい、伺いますね。惣菜持っていきますから、店の残り物だけど(^^;」

「よし、じゃ今日は奮発して酒を買っていくか」

近所の同級生の親父さんはそう言って店の酒コーナーのほうに向かって、買い物かごにビールやワインを入れると今度は雑誌コーナーに立ち寄ると。俺が読もうと思って手元に置いたのと同じ雑誌もかごに入れてレジにやってきた。

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