転生
自分は文章表現があまり得意ではないので、出来事を綴るだけのようになってしまうかもしれませんが、頑張るのでよろしくお願いします。
目が覚めると戦国時代に転生していた。
何を言っているのか分からないと思う、だって俺にもわけわからなかったし。
前世の俺は、冴えないサラリーマンだったんだが、おぼろげな記憶によると残業疲れから駅の階段で足を滑らせ頭を打って死んだようだ。
まあ、歴史、特に戦国時代はかなり好きだし、一国一城の城主といえば男の夢だから少しはワクワクしないでもないんだが、転生先が問題だ。
俺が転生したのは三木自綱、史実では後に姉小路頼綱っていう名前になるんだが、その後織田家に臣従して本能寺の変後は柴田勝家などを後ろ盾とし飛騨を統一する。
しかし、柴田勝家が豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)に敗れると、秀吉軍が飛騨に侵攻してきて頼綱は降伏、命は助けられたものの京都に幽閉され京都で没することになる。
うん、完全に負け組大名だよね徳川家康とかの天下人とまではいかないまでも、その配下とかに転生できればよかったんだけどな。
とにかく、三木氏滅亡は避けたいから、本能寺の変後は秀吉に味方して関ヶ原で東軍につくのが一番かな、まあそれまで生きていられるかわからないけど。
まずは、飛騨を史実よりも早く統一したい。史実では武田の飛騨侵攻で江馬氏と武田氏が組んで三木氏は敗北している。
だから、その前に江馬氏を倒しておくのだ。その前に飛騨の中小国人を味方につけるか攻め滅ぼすかしないといけないが。
他にも、有能な人材の登用や、農業改革などのやらなければいけないことはたくさんあるが、焦る必要はない俺はまだ五歳の子供なんだから。
そんなことを考えながら最近は傅役の爺に刀や槍の稽古をつけてもらったり、字の練習をしたりしている。
因みに今は天文14年(1545年)で信長は11歳、秀吉は8歳、家康に至ってはまだ生まれてもいないのだ。
とにかく、この戦国乱世の中で三木氏を滅亡させないために立ち回っていかないといけないな。
そんなことを考えながら俺は幼少期を過ごしていくのだった。