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タビガラス ──七獣と呼ばれた者達──  作者: 28円玉
壱章「七つの獣の意味」
8/13

壱章・巻伍「鯱が総べるは電脳と暗闇の海・中」


「……さてと、んじゃやりますかねっと」


東郷は普段着慣れた白スーツから着替え、初々しさを感じる

清掃業者の制服に着替える。

もちろん、すでに業者には根を回した後だ。


(こんなもんで業者と思われて入れるんだからなぁ

 そりゃ僕に頂点の座を蹴落とされるさ)


少し任務から外れたことを考えたが、すぐに頭を切り替え

用意した荷物を持ってトイレへと向かい

「清掃中」の札を起き、個室へとこもる



「んじゃ、はじめますか」


会社のホームページから、進入を開始した。

普通なら怪しまれそうだが、トイレ故に「監視カメラ」はまったくない。

いわば一番好都合な場所なのだ。




「………もうそろそろまずいかな。電気関連は結構堅いね…」

作業に入り初めて、早5分が過ぎた。

さすがにそろそろ「清掃員」の名目で入ったのだ。

物音1つしないのに不振がる人が何人か出るだろう。否、出るはずだ。


「……よし!」

彼がエンターキーを押した瞬間、停電が起こった。



(さて、仕事服を着込んで正解だった……んじゃ服は脱ぎ捨ててっと

 パソコンはUSBだけ回収して、あとは花火のタネにしようかな)


そそくさと前準備から、一気に行動に移すと、空気供給管に進入した。


「警備員が動いてるかな?ま、無理もないけどねー」

供給管から、薄く見える人影をみて、ボソリと東郷はつぶやく。

そのままとにかく、道なりに移動する。



「ま、この辺りかなぁ」


供給管の網目部分を取り外し、枠を持って床に降りる。

停電中のため、監視カメラは働かない。

警備員も0のため、あとは荷物を回収するだけとなった。


「……簡単になるとは思わなかったけどね。

 暗視ゴーグルまで持ち出すとはね……仕方ない、か」


東郷は一度深呼吸をすると、警備員がいると思わしい

金庫の前へと走り出した。


タイムリミット残り 01:28:39

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