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タビガラス ──七獣と呼ばれた者達──  作者: 28円玉
壱章「七つの獣の意味」
2/13

序章 「再集結・弐」


「テキーラか。いつものじじいにしては随分と豪勢だな」

「明日はどうやら雨か…それとも槍か?」

「お前らはわしをなんだと思ってやがる」


穂影は妙な話題で盛り上がる北風と東郷に渇と言わんばかりに

眉を細め言い放つ


「いや、ドケチの穂影さんが言えることじゃないと思いますけど」

「東郷!いまや大会社のトップのお前だけにはいわれとうないわ!」

「なっ!?僕の行動は会社を大きくするという”正当性”が……」


穂影の一言を火蓋に、東郷と言い争いをはじめる。

北風はただ隣で嫌そうな表情で耳をふさぐしかなかった。


前に同じようなパターンがあったのを彼は覚えてる。

とめようとして、結果は酷い物だったが。


「早く終わらねぇのか」と、思いながら耳をふさいでる最中に

再びバーの扉が開く。


ふと北風が見て見れば彼にとって懐かしい面子が二人。


片方は10もいかぬようないたいけな少女。

もう片方はなぜか巫女服を着込む紫の髪の少女だった。



「きたっちー!おひさーっ!」

「れれれれれれ、煉侍!?あああああなたいつ帰ってあわわわわわ」


少女は満面の笑みで北風に駆け寄るやいなや膝に飛び乗り

もう一人はというとあまりの予想外の出来事に顔を真っ赤にして

慌てふためいている真っ最中である。


「っと…礼菜ァ、ずいぶんでかくなったな……

 今年で4年か?……で朽葉。いい加減入れ

 後ろ詰まってるじゃねぇか」

「へっ?」


朽葉が後ろを振り向いてみると、そこには

北風にも朽葉にも……否、ここにいる全員になじみある

不精髭とねじり鉢巻のいかにも江戸っ子、と言える男。


「よォ!大将にみんなァ!お久しぶりでさァ!」

「志郎、おめーもかわんねぇようだな」


「……ん、なんじゃ、もうお前ら来とったのか」

「僕らに声くらい掛けてくださいよ……」

「爺ちゃんに兄ちゃん、それ無理だよー」


未だ北風の膝に座る少女がさらりと現実を言い放ち

今まで言い争い来訪に気づいていなかった二人が

がくっ、と頭を下げて露骨に凹む。


「ま、あと一人みてーだが………」

「大将、後ろ後ろ」


志郎に言われ振り向いてみると、そこには既に

迷彩服を着込み、口元を隠す男がつったっていた



「だぁ!?藤次郎てめっ、いい加減にしろっての!」

「無理だ、拙者は忍びの身。隠れることを忘れれば

 それはすでに拙者ではない」

「相変わらずのようじゃが……これで7人全員がまた揃ったな」


一度ため息をはき穂影がつぶやくも、すぐにその顔は笑みに戻る。



七獣しちじゅうであった同士諸君。

 今この日に再び集えた事に感謝を……乾杯!」


穂影の号令で、全員がグラスを高々と上げ

ガラス同士のぶつかり合う音を立てる。



だが、今の彼らは知る由もない。

再び七獣が動く事を。自身が巻き込まれる奇妙な因縁の事を。


はい、どうもはじめまして。

「28円玉」と申すものです。


名前の由来?そんなものないですよ

ファンタジーやメルヘンじゃないんですから……


実のところ、今まで他のサイトでのんびりと書き上げていたのですが

そこがぶっつぶれてしまい彷徨ってた所

ここにたどり着いたしだいです。


ここでは心機一転、また別の小説でがんばらせて頂きたいと思います。


以上、28円玉でした

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