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タビガラス ──七獣と呼ばれた者達──  作者: 28円玉
壱章「七つの獣の意味」
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壱章・巻七「鼠は潜る、小さな綻びから・前」

白雨から依頼を受けた。

でも変わらず彼女は──礼菜は学校へ来ていた。

いかに政府の最高機密である部隊員たる彼女だろうとも

一般人としてのカモフラージュが必要だ。

故に北風らも同じように隠れ蓑を被り生活していた。


彼女の蓑は小学生。

そう、今回の依頼は「小学生ハッカー」の検挙だった。

しかも、その星とされている者は礼菜の親友である

黒崎くろさき 雪絵ゆきえであった………。


(うぅ~……お国のためだけど……つ、辛いよ……)

(何が嬉しくて友達を検挙しないといけないのよ……

 で、でもやらないと皆が困っちゃうし…

 お父さんから引き継いだ「七獣」だもの……やらなきゃ!)


心の内で、葛藤し、礼菜は覚悟を決めた。

親友だろうとも、国のため皆のために捕まえて見せる、と。


(でも、変だなぁ……)


ふと歩く中で、礼菜が思う。


(雪絵ちゃん、絵に描いたよう機械オンチなんだけどなぁ…。

 そんな子がどうやってハッカーになったんだろ

 ……今週、ちょっと家に行ってみようかな)


東郷ほどとは言わないが、頭の中で

小学生とは思えない計算を繰り広げる。

もちろん、内容はすべてどうやって礼菜を捕まえるかだ。


(まぁ、ちょうど苦手教科と得意教科は交互だし勉強会名目が一番かぁ)


ピン、と礼菜がひらめきそのルートを進めるように

また思い、考える。


彼女が学校を通り越しそうになったのはまた別の話。




───時間は飛び、帰り道。


「ゆきちゃん、ちょっといいー?」

「んにゃ?なにれいちゃーん」


お互い親しみを込めたニックネームで呼び合う

礼菜と雪絵。しかしその礼菜の裏側は雪絵には想定できないだろう。

彼女の本当の姿もまた、永久の秘密となる───はずだった。


「もうすぐテストだからさっ、お泊り勉強会やりたいと思うんだけどー」

「いいねっ!私も困ってたんだぁー」


まぶしいほどの笑顔で礼菜に雪絵は答えを返す

その瞬間に生まれた黒い一面を彼女はまだ知らない。




お久しぶり、になるのでしょうか。

この子…礼菜だけはどーにも動かしづらくて

ついつい更新が停滞してしまいました。


兄の助け舟の下なんとか書き上げれて頭が上がりません。

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