なんか拾われたらしい
楽な気持ちでお読みください。
はい、赤ちゃんになった寺原丈賀です。
あのあと、美女さんは俺に近づいてなんだか考え込んだあと、さっと俺を抱き抱えて歩き出しました。なんだか話しかけてはくれるんですが、、、
「$¥¥¥¥¥¥¥〜、¥¥¥¥¥¥¥¥¥!」
はい、マジでわかりません。本当に聞いたことない言葉です。俺は本当にどんなところに転生?したんだろうかと不安になってきてしまい、なんだか、涙腺が、
「おぎゃぁぁぁぁぁ!おぎゃぁぁぁ!」
「¥¥¥¥¥¥?¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥。」
はい、なんか感情のコントロールが出来なくて泣いてしまいました。なんでだ、、、、、恥ずかしい。そう思っているとさらに涙が止まりません。そうしていると疲れて眠りに落ちてしまいました。
気がつくと、木造の家に寝かされていました。これは拾われた、、、、、、ということでいいのか?あの女性はどこかと横を見ると、
!!?
超至近距離でこちらを凝視する美人さん。
そ、そんな目で見つめられると照れちゃうなあ。なんか微笑ましいものを見るような顔をしてじーっとこちらを見てきます。俺の顔に何かついているのか?そんなことを照れ隠しとして思ってしまう。
美しい銀髪に透き通るような碧い目がなんとも言えない幻想的な雰囲気を醸し出してる。こんな美しい人今まで本当に見たことないよなあ。それに赤ちゃんである俺にすんごい構ってくれてるなというのがわかるよな。拾われたとしたならばなんて優しい良い人なんでしょうか。それはそれは感謝をしなくてはいけないなと思いますね。しばらくこちらを見ながらニコニコしていた彼女はすっと隣の部屋へと移動をした。
今のうちに現状をおさらいしておこう。
なんか赤ちゃんになって拾われたらしい。美人さんに。しかし、言葉がわからない。本当に聞いたこともない言葉だと思う。これはまいったね。なにも情報がわからない。ここがどこなのかもわからない。どうしようかなぁ。でも、神様かなんかに生まれ変わらせてもらったとしたら感謝しなきゃいけないし、その分楽しんで生きていきたいよね。よし!これからの目標は【ずっと楽しいと思えるような人生を送る】だね。
少しして美人さんは本を持ってきた。どうやら俺に読み聞かせみたいなことをしてくれるらしい。
「¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥。¥¥¥¥¥、¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥・・・・・・・・ー」
・・・何もわかんねえ。やっばいなこれどうしようもないや。ちょっと本の中が見えそうだったのでチラッと見てみると。
あー、、、、アルファベットでも、アラビア文字でもなさそうな知らない言葉が書いてある。大学で履修している中国語とかでもないな。すごい、本当に未知の言語だなあ。こんな時だけど少しワクワクしてきたわ。ていうか挿絵みたいなのがあるなあ、見てみよう。
んー、ドラゴン?悪魔?なんかバケモンが書いてあるなぁ。ファンタジーの話かな?うーんそれ以上の情報はない。仕方ないなぁ。
うん、、、、、、眠たくなってきた。
赤ちゃんの体には限界のようだ。俺は睡魔に負けて眠りに落ちようとしていた。
微睡の中で小さく声が聞こえた気がした。
『いずれ、、、、があなたの、、になる日が、、。』
意識が途切れた。
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