7/7
6冊め.駿河城御前試合
時代小説って、面白いですね。
南條範夫先生の時代小説。
寛永6年9月24日、駿河城において徳川忠長(2代め将軍:秀忠の息子で、3代め将軍:家光の弟)の御前で行われた十一の死闘を描きます。
いやぁ、読み応えありました。
それぞれの剣士の闘いぶりはもちろん。それぞれの闘いの背景に、数奇な因縁がはりめぐらされていて。本ではもっぱら、この場で戦うに至った経緯が語られているのです。
もちろん、息を呑む立ち合いも描かれてはいますが、そこはあっさりと呼んでもいいほど、簡潔に。真のドラマは死地に赴くまでにあり、といった感じでした。
ひと試合ずつ、背景と立ち合いが章を成していて。
さいごの十一番めの立ち合いは、三部構成でその背景が繰り広げられており。いっときは、デスゲームのような様相まで見せていたほど。
こちらを原作とした森秀樹先生「腕-駿河城御前試合-」、山口貴由先生の「シグルイ」の両作品も面白かったのですけれど、そちらのファンのかたは、ぜひ原作小説も読んでいただきたいものですね。
壮絶でした。




