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雨乞い

作者: 翠泉


 あなたが好きだった色

 最近身につけるようになった

 代わりにはならないけど

 注意するあなたがいなくなったから


 思えば私はいつも

 あなたの反対を選び続けていた

 あなたに渡したいものが沢山あるから

 スーツケースに押し込んで歩く


 雨の日が嫌いだと

 あなたが言っていたから

 鮮やかな色の傘を

 私は作り続けていた


 あなたがいた場所は

 次第に物が溢れていく

 このままだと間違って

 全て捨ててしまうかもね


 水たまりを踏みつけて

 楽しげな音を咲かそう

 あなたが忘れていった人形は

 雨乞いを続けるよ


 雨が降りこめるのなら

 今までの悲しみや苦しみも

 私の中にある染みついた汚れも

 洗い流すことができるから


 足音を鳴らしてみよう

 あなたの好きな色をした

 ドレスに身を包んで

 慣れないステップで踊るの


 止むことのない雨が

 私を強くしてくれるから

 このまま進んでいこう

 虹が見えるまで


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― 新着の感想 ―
[良い点] 相手がそばにいるときは、素直になれずに。雨の日が嫌いと言っていたから、鮮やかな色の傘を作り続けていた、という一節がとくに心に残りました。 互いに好みが合えばそれは素敵なことだと思いますし…
[一言] 上手く気持ちを説明できないのですが、一言で言うならば、「この詩、好き!」 前にも似たような感想、書いてますよね……。
2024/09/15 22:13 退会済み
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