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文化祭 表 学校一の美少女

 そんなこんなで文化祭の日がやって来た。


 「えー、本校開校100周年を記念しまして、この度本校初となる文化祭を開催する運びとなりまして、そもそも文化祭というものは・・・」


 ながーい・・・安定の朝の校長の話は長過ぎる。早く始めーや、一般も入れるってんだから・・・


 ・


 ・


 ・


 そんなこんなで、いざ文化祭・・・・は、良いんだけど。


 「い、いいいいいいらっしゃああいいい!!」


 案の定人見知りをいきなり克服しろは無理でした。散々練習はさせられたけど接客はとことん向かないのか、身内どうしならなんとかなったけど、いざ赤の他人相手になった瞬間この体たらくだ。いざやるぞと、昨日意気込んだんだけど、うん。無理!!


 「ミツキちゃん!すまーいる!!」


 後ろで軽音が声かけてくれてるけどそれどころじゃない。頭パンクした。


 「大丈夫だよ!落ち着いて!!」


 お客さんにも心配された。誰かの両親っぽい。、


 「は、はぃぃぃ・・・」


 「その格好!とっても似合ってるわ!頑張って!」


 奥さんも褒めてくれたけど・・・


 「あ、ありがとうございましゅ!!ごごごちゅもんはぁ!?な、なんでしたでありましたでしょうか!?」


 「じゃぁホットドッグを」

 「私はクレープ」


 「サーイエッサー!!ホットドッグワン!クレープワン!!」


 「「わっ!?」」


 私は突然部活のノリになって夫婦を驚かせてしまった。


 「あいよー!」


 「す、すみません・・・驚かせてしまいました・・・」


 「良いのよ。あ、一緒に写真撮って貰えるかしら?」


 「は、はい!!写真ですね!一枚300円でぇすっ!!三島さん!!」


 三島さんは新聞部のクラスメイトの男子、写真担当だ。


 「はーい!じゃあ撮りまーす!はい!モッツァレラ!!」


 はいはいはい?モッツァレラ?あ、チーズか!!ど、どういう顔すれば!?


 「お!意外と良い感じ!!中山道さんの腕の賜物だな!」


 私じゃないのね。


 「まぁ素敵!!将来はアイドルかしら?」


 わー!そんな褒めないで!調子乗るか切羽詰まるかのどっちかになるんだから!!今は後者発動!!


 「さささそんな事ないですぅよぅっ!?」


 「ははは!ご馳走様!!」


 これ、まず半日やるの?午後から私は自由行動出来るけど・・・それ終わったら体育館集合。そっから各クラス代表ファッションショーだ、ひゃー!!


 「はーい!本日は天正市にある天正第二中学にやって来てます!!なんとこの学校、開校100周年を記念して今年から文化祭が開催されるということで、地元の方々等大勢がやって来ております!!」


 ろ、廊下の外・・・あれ増子味さんか!?取材来るの!?聞いてないよ!?これ午前中の情報番組かぁ!!頼む、来るな〜、来るな〜。


 「2年2組はジオラマ製作したようですねぇ!!あ!こちらは天正市を再現されてるんですか?」


 「はい!この地元を基準に、日本各地をイメージして作製しました!!」


 「凄いですねぇ!!あ、車も走ってる・・・」


 よーし、こっちのクラスには来るなよー?


 「あ、カメラさん!!ここ行きましょう!2年3組!!コスプレ喫茶だって!!」


 ノォォォォォォッ!!!!!


 「一体どんな感じなんでしょう!失礼しまーす!!」


 「い、いらっしゃい・・・ませぇ・・・」


 「あっ・・・まぁ!ご覧下さい!!みなさん様々な衣装でとても可愛いらしいですね!!それでこれらの衣装はなんと、このクラスのみんなで製作されたそうです!!では彼女にインタビューを、ズバリ!!この衣装のコンセプトは!?」


 私に来たぁぁぁっ!!!


 「え、えと・・・なんか団子屋の娘とバニーガール合わせた和洋折衷がモチーフ・・・らしいです」


 中山道さん・・・これは流石に攻め過ぎです。他はメイド服、チャイナドレス、ディアンドル(ドイツの民族衣装)と来て、私はコレだよ?最早ガールズバーだ。ちなみに東郷は自身の迷彩服を改造したミリタリーガールスタイルだ。ついでに言うと男子は燕尾服、袴、近衛兵、西洋貴族、アラビア〜ンな王子。因みに三上君が燕尾服。にしても、後半やけに金かけ過ぎてないか?予算みんなちょろまかしたな?


 「へー!!変わってますね!!すみません!ミツキさん指名で!!」


 「はーい!指名入りまーす!!」


 増子味さん、なんかやり慣れてない?この手の店行き慣れてるでしょ。


 「ご、ご注文は・・・」

   

 「ここはそうですね、カフェオレと写真で!!」


 「はい!カフェオレですね!!それと写真!!」


 「はーい!!写真行きまーす!!はいチーズ!!」


 あ、三島さんボケなかった。


 「はいありがとうございまーす!!天正第二中学学園祭は、一般入場も受け付けてまーす!!天正市在住の方は特典もあるそうなので、皆さん是非ともいらして下さーい!現場からは以上でーす!!」


 「ハイカットー!!」


 あ、カメラ止まった。


 「ふぅ、いきなり突撃取材ごめんねミツキちゃん。ここの教頭先生に依頼されてさ、一番集客出来そうなの誰かなぁと思ったらミツキちゃんのコスプレが多分一番良いかもって思ってね」


 「はぁ・・・あ!カフェオレお持ちします!!」


 私は飲み物を取りに行った。


 「はい!カフェオレになります!コーヒーはグアテマラ産の高級豆を使用!ミルクは地元の農家直輸入の低温殺菌牛乳で仕立てた贅沢な一品となっております!是非ご賞味あれ!!」


 カフェオレの説明マニュアル、丸暗記させられた。


 「・・・ねぇ、学園祭にしてはリッチ過ぎない?あ、そうだその情報も言おう。あ、ミツキちゃん!そろそろカメラ回るから!準備して!!」


 「え、ぇえ!?」


 「はいカメラ回すよー!」


 なんかカメラマンの人が中継先のスタジオの様子を確認しだした。


 『いや〜、にしてもさっきの子可愛かったですねぇ。さて、もう一度天正第二中学と中継が繋がってます』


 「はい、3!2!1!」


 『現場の増子味さーん!!』


 「はーい!!今このコスプレ喫茶でカフェオレ頂いてるんですけど、こちらなんとグアテマラ産の高級豆を使用して、ミルクは地元の農家の低温殺菌牛乳を使用したこだわりの一品となっていまして、うん!!深みとコクのあるコーヒーです!!ミツキさん!このコーヒー豆はどんな風に挽いてるんですか!?」


 「え?手動ミルで挽いてます・・・あの、あれです」


 私はクラスメイトの望月さん持参のコーヒーミルを指差した。


 「ほ、ほんとに本格的ですね・・・」


 「いえ、本当なら生豆から煎る所から始めてサイフォンで淹れるつもりだったんですけど、今回の文化祭は火の使用は禁止でしたから・・・」


 個人的には南米豆の深煎りがエスプレッソの好み。


 「いや、十分こだわり強いわよ・・・」


 パチンッ!!


 突然部屋の証明が消えた。なんだ?まさか・・・私は少し身構えた。


 「な、なに!?またあれ!?」


 パンパカパーン!!!

 

 突然ラッパが鳴り響いた。このラッパの音、東郷のだ。


 バンッ!


 あ、証明灯いた。


 「はーい!テレビ局のみなさーん!!それとテレビを見てるみんなー!!私は学級副委員長の荻山 軽音でーす!!」


 「あ、ちょっと君!!」


 カメラマンが止めに入る。しかし、


 「あぁ〜、いいわ続けて!!スタジオ!ちょっと中継長引きますね!!」


 『あ、はい分かりました。面白そうですね〜、何を見せてくれるのかな?』


 スタジオの司会の許可が降りた。


 「はい!我がクラス屈指の美少女の輝夜ミツキちゃんの魅力の一部が伝わった所だけど、ここにて真打ち登場の時間です!男子代表だけどその美しさたるやあらゆる性別を受け付けない!!三上 礼君!!」


 「・・・・・・・」


 あーっ!!!三上君天照の衣装着てる!!それは反則だって!!


 「見よ!!この神々しい彼の姿!!この姿の接客は30分後の10時30分から11時30分の1時間!!そこにミツキちゃんの加えたこの2人で接客しちゃいまーす!!さぁ、先着順だよ!!場所は天正第二中!2年3組教室!!全校生徒も一般のみんなもお待ちしてまーす!!」


 「・・・・・」


 何してくれとんじゃぁぁぁっっ!!!?軽音ぇぇぇぇぇっっ!!!


 てか東郷!?なんか軽音の右下あたりにいる!!てかあんた何それ!?そのプラカード!!『特別指名料2000円』?キャバクラか!!!


 『あー・・・本当に君たち中学生?』


 「ほほほ!!個性光る生徒が多いのもこの学校の魅力でーす!!ではスタジオにお返しします!!!!!」


 増子味さん、プロだなぁ・・・


 「カーット!!!」


 カメラ止まった!!


 「ちょっと!!荻山さん!?」


 「我が校の教育方針は自主性だよ?後で後悔するよりもやってしまえってね。さー!!私の読みが当たってれば!!三上君!!ミツキちゃん!!忙しくなるよー!!あ!ほら早速!!」


 「いた!!あの子だ!」

 「え゛!?あいつ!マジで男子!?」

 「胸、どうなってんだ!?パッド!?」

 「それより輝夜さんの格好エロくね!?」

 「えちちちち勃!!」


 窓がすごい事んなった!!


 「計画通り」


 あぁ軽音、悪い顔してるぅ・・・軽音はノートに何か書いてバックに戻った。


 「じゃー!!私も仕事戻るから!三上君!ミツキ!後ヨロシクー!!」


 東郷もバックに・・・いや、あんたは接客!!


 「さーて、私たちもそろそろ撤収するわよ!」


 「「「はーい」」」


 増子味さんとカメラマンたちが撤収を始めた。


 「・・・」

 「・・・」


 「ねぇ、三上君・・・」


 「どうしたの?」


 「どうしよう」


 「どうしようねぇ・・・」


 三上君がなんか投げやりだ。その格好やらされたんだ。って事はカラスちゃんだな・・・


 「まぁ、やるしか・・・ないよね?」


 私も投げやりになってきた。


 「うん・・・けどこの天照の力、こんな時に使って良いの?」


 「問題なーし!!いよ!似合ってるよー!!えっちー!!えろーい!!」


 カラスちゃんめ・・・しれっとバックヤードから顔出して黄色い声援を送る。


 ・


 ・


 ・


 「おうおうおう!三上とミッキーに会いてー奴はそこに並びなぁ!!おいそこ!!列乱すんじゃねぇっての!!あ!そこの姉ちゃん!良い男も揃ってるぜ!今なら良い子紹介出来るっての!!」


 客引き・・・いや呼び込み担当のメグが本領発揮してる。似合ってんなぁ、あのサングラス。


 それはそうと私と三上君は接客に励んだ。後から聞いた話、テレビ放送見てた人たちもこぞってうちの学校に詰めかけたらしく、学校駐車場は満車。なんなら近隣道路に大渋滞を巻き起こしてしまったとのこと。すんません・・・うちのクラス、無駄に自我が強い変わった子が多いみたいで・・・


 お昼・・・やっと終わった・・・昼からは観て回ろう、ネーちゃんと一緒に回ろう・・・

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