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平和への思惑

 「ただいまー」


 始業式の時くらい休ませろと思うが、部活も終わって夕方遅くに私は帰宅した。


 あれ?玄関に見慣れない靴。丁寧に置かれてる・・・客でも来てるの?我が家に?


 「あ、ミツキ!!ちょいちょい!!早く来て!!」


 「な、何?お母さん?誰か来てるの?」


 母が血相変えて私を手招きしてる。


 「もー、酷いじゃないですか。取材するって言ったのに連絡先交換もしなかったから、ここ特定するのすんごい時間かかったんですよ!?」


 「あ、あー!!忘れてた!!!」

  

 あの女子アナ!!取材させろって言ってたあん時!!


 「やっぱりですか・・・まぁ良いです。こっちもいきなりアポ無しで押しかけてますし・・・さて!輝夜 ミツキさんでしたね。取材、させてくれるかしら?まず私は増子味(ますこみ) 報道(しらみち)。ニュースキャスターみたいな事してます。以後よろしくお願いします!」


 「あ、輝夜 ミツキです。今日はよろしくどうも・・・」


 「早速ですけど、あなたは何者なのでしょうか?」


 ほんとに早速過ぎるな。大雑把のような、細かいような・・・何処まで話して良いのやら。


 「え、私は普通に中学2年です・・・」


 「まぁそうだよね・・・って、そうじゃなくて!!あの赤い空の現象とかを聞きに来たのよ私は!!アレなんなの!?あの怪物たちは何!?ちょこちょここの町をメインにあの現象が起きるけど、その都度あのヒーローみたいな人たちが現れて倒して行くよね?一体全体どうなってるの?町ぐるみでヒーローショーやってるわけ!?」


 「うーん・・・なんて言ったら良いんでしょうか。赤い空は異空間で、あの怪物はなんか異世界から来た奴で・・・あ、あの怪物たちにも種類があって害獣、バケモノ、悪魔ってなんか分けられてて・・・あれ?何処から話しましたっけ?あの、赤い空について話しましたっけ?」


 緊張とコミュ障のせいでまともに話せないや。めちゃくちゃ呆れられた顔してる。主に後ろの三日月に至っては突き刺さるんだけど視線が。


 「つ、つまりこの日常の裏ですごい事が起きてるのは間違いないってのは、合ってる?」


 「う、うん合ってる・・・」


 「なんとなく分かったけど、あなたも巻き込まれた感じみたいね・・・なら、もうちょっと詳しく話せる人っているかしら?」


 「詳しくですか?うーん、あの人は徹底的にニード・トゥ・ノウだから話さないだろうし・・・あの、本当に諜報機関の人とかもいますから、私からはどう言ったら良いのか・・・」


 そもそも私は何処まで話して良いのかも分からないし。


 「やっぱり私って首突っ込み過ぎなのかしら・・・報道しない自由ってやつ。国の安定の為には不必要な情報を発信するなって・・・けど、私はどうしても気になるのよ」


 この人・・・流石はメディアだ。知りたいと言う意欲で仕事してる・・・その感じがひしひしと伝わる。




 「それほど知りたいなら、僕が教えてあげるよ」



 

 え?


 「っ!!?永零!?時よ!っ!!」


 突然現れた永零に、咄嗟に動いた三日月が時を止めようとしたが、即座に首元に刀を突きつけられた。


 「時を止められる前に君を止めれば問題ないよね。さて、僕は彼女に用事があって来たんだ。ちょっと付き合って貰って良いかな?増子味さんもついてきて構わないよ。さぁ行こう・・・」


 「誰が行かせると思うの?」


 「っ!!」


 ぶぢぃっ!!


 掴まれた永零の腕が引きちぎられた。部屋中に血が飛び散る。


 「きゃああああああああっ!!!」


 増子味さんは叫んだ。


 「ほんと、油断も隙もない。はじめまして新月さん、今日からホームステイさせて貰いますルイ・マイヴェスです。とりあえず、不法侵入者は排除しますね!!」


 ルイ先生は私たちの前に立ち、永零を睨んだ。因みにルイ先生は一応常に私たちのそばにいる為に私の家にホームステイする事になった。


 「よ、よろしくお願いしますルイ先生」


 「永零久しぶりね。こんなとこで立ち話もなんだし、場所変えしない?」


 「カーニャ・・・いや、今はもうルイ・マイヴェスとして生きるんだったね。場所なら無論変えるさ、早くしないと礼とかシャルロットとかが来ちゃうからね」


 パチンッ!!


 指を鳴らすと途端に景色が変わった。何も無いだだっ広い荒野だ・・・私たち家族全員、そこに飛ばされた。


 「ここは、フロンティアエリアの・・・」


 「そう、磁場が乱れまくる異世界の果て。ここなら邪魔は入らない。さてと、僕がわざわざ現れた理由は二つあってね、一つはクラークの情報からミツキさんの能力を聞いて、その能力を試したくなったんだ。どうにも、ちょっと異質にも程があるからね」


 やはり、永零にはバレていたか・・・


 「それと、もう一つ・・・ミツキさんがその能力に目覚める際に君は出会った筈だ。第二次世界最終戦争以降全く姿を現さなかった彼女が、突如として現れたらしいね・・・カラスちゃんは今、何処にいる?」


 「・・・・・え?今朝普通に転校して来ましたけど・・・」


 凄い真剣な表情で語ってきたとこ悪いけど、カラスちゃんなら今朝から学校に来たよね?


 「・・・・え?嘘、マジで?」


 「マジです。ねぇ先生」


 「うん、私も驚いたけど・・・それより永零、彼女に何をするつもりなの?」


 「いや、普通に彼女ならミツキさんの能力の意味を知ってると思って、それを聞きたいなって。そもそもカラスちゃんとミツキさんの接触がきっかけでクラークを倒す能力に目覚めてるんだ。そこを聞きたいんだよ」


 あぁ、そりゃ探すわな。


 「けど、その必要はもう無いのかな?いきなり当たり前のように現れたって事は、ミツキさんに全てを知らせたって考えるのが妥当か。いや、全てを伝える為に来た・・・が正解?」


 正解だ。まさか転入してくるとは思わなかったけど、熊野で私が選択した事はこれまでの全てを知る事。けどあの時は時間も無かったから追々伝えていく事にしたんだ。


 「それが、どうしたって言うの?」


 私は銃を抜いて永零に向けた。


 「関係は今は無いか。僕の目的は君の能力を見定める事なんだから・・・」


 永零も刀を抜いて構えた。霞構え・・・三上君とかなり雰囲気似てるし、武器も刀でおんなじだけど、戦い方はまるで逆だ。三上君は基本抜刀術を使って、ギリギリのカウンターみたいなのを狙う事が多かった。つまりは受け。


 それに対して永零のあの構えは防御メインに見えるけど今にも飛び出しそうな足の位置から凄まじい攻めを感じる。因みに霞構えって名前は漫画で知った。


 「全く・・・どいつもこいつも、私をみくびり過ぎだよ・・・自分が負けない前提で話を進める・・・確かに私は弱かったよ。永零、あなたが私の実力を試すのは良いけどそれは、あなたが負けない前提での事だよね。指宿 永零、あなたが敵の大将なら、あなたを倒せば全部終わるんだよ?先生!三日月!!」


 3対1、相手の実力は未だ未知数だけど、この戦い全てを終わらせるチャンスが今あるのなら、手を伸ばさない理由はない!!


 先生も三日月も身構えた。


 「ふふ、負けるかもなんて誰も考えてないよ。この世の全てのみんなは、勝負は勝つ為に頑張ってるんだから。けど、勝者がいれば敗者は必ず存在する・・・クラークのように、まさかのまさかで負ける事だってある。僕の望みはその世界からの脱却だ。僕は、僕が勝つその日まで、勝ち続けるだけだよ・・・ふっ!!」


 来る!!永零は剣をその場で振ると輝く斬撃が飛んで来た。


 「アラン・シックス!!」

 「クロノスの剣!!」

 「タイプ・モスキートマキシマ!!」


 私たちはそれぞれの技で相殺した。5分の1大佐を呼び出して、時止めの防御、そしてルイ先生の力を待ってしてもギリギリ防げただけか。


 ルイ先生の能力はタイプモスキートって言う能力らしい。あのバケモノの力を持ってるんだって。にしても、なんで先生は永零からちぎった腕をまだ持ってるんだろ・・・さっさと捨てようよグロいなぁ。


 「ほぅ、マスター。あの永零とか言う男・・・かなりの腕だな。こいつは腕が鳴るねぇ」


 大佐が呟いた。って男?あれ?いつの間にか姿が男になってる・・・


 「永零・・・その姿で戦うって事は・・・」


 「僕の力の全てを発揮出来なくなるね・・・けど、勝負ってのはギリギリが一番楽しいんだ。別に舐めてる訳じゃないよ?礼も分かってくれると思うけどなぁ」


 それが舐めてるとしか思えないんだけど。


 「別に良いけど、それで死んでも知らないからね?」


 「無論、そうなったら負けだね。けど、そうなったらだけどね?さて、戦いはこれからだよ」


 「そうね永零、戦いはこれから・・・その前に食事して良い?腹が減っては戦はできぬってね?」


 ルイ先生、こんな時に何言ってるの?


 「げっ、今食べるの?」


 ほら、永零もドン引きじゃん。


 「だって腐っちゃうじゃないのよ。新鮮なものは新鮮なうちにね?頂きます!がぶっ!!!」


 「は?え、ぇえ!?先生何してるのぉっ!?」

 「いっ!!?」


 「あっ・・・あっ」

 

 ルイ先生は合掌すると、おもむろに手に持っていた永零の腕を豪快にかぶりついた。全員ポカンだよ・・・


 

 じゅるっ!ばぎっ・・・ぼりぼり、ぎちっ・・・!



 ホラー映画でしか聞いた事ない音と景色が飛び込んでくる。垂れてる血を啜って、肉を喰らい、骨も残さずに食べてる。今朝緊張して口が滑って人参と間違えた訳じゃないなこれ。口が滑って本音言ったっぽい。


 「この子〜、うちにホームステイさせて大丈夫かぁ?俺ら食われない?」


 あの能天気な父ですら危機感を感じてる。三上君・・・そこは前持って教えてくれよ、能力云々よりも・・・

 

 「あー、美味しい、ひっさしぶりに人間食べるわ。そして予想通り、永零の腕はすんごい美味しいよ」


 先生は口元を血まみれにしながら食べ続ける。


 「そ、それはどうも・・・」


 「ふう、ご馳走様でした・・・」


 そして綺麗に食べ終えて合掌。作法が綺麗なんだかなんなんだか・・・

  

 「さて、準備は出来たわ・・・永零、タイプモスキートの最たる能力は感覚の麻痺。私の唾液に含まれる麻酔の成分を相手の体内に送り込む事で効果が現れる・・・ねぇ、さっき腕をちぎった時私、腕の断面に入れたの気が付いた?ほら、そろそろ・・・効いてくる頃でしょ?」


 「っっ!!!あ、あれ・・・腕の感覚が・・・あら!?」


 永零は刀を落とした。そして膝から崩れ落ちて行く。そうか、食べたのはパフォーマンス・・・時間稼ぎだったんだ。めちゃくちゃ美味しそうに食べてたけど・・・


 「だから言ったじゃん。油断して死んでも知らないって・・・」


 「だね、ちょっとヤバいかも・・・」


 冷や汗・・・本当に油断していきなり追い込まれたみたいだ。


 「卑怯だ。とは言わねぇんだな」


 三日月が永零に剣を向けた。


 「卑怯は立派な作戦だよ。今のこの世界の成り立ちそのものだ・・・卑怯な奴が成り上がり、生き残る・・・だから君たちを責めるつもりは無いよ」


 余裕・・・なんなんだこの違和感、確実に追い込んだ。ここにいる永零は偽物?


 「丁度良いや・・・これぐらいのハンデで、ようやく・・・まともにやり合えそうだ!!」


 がしっ!!


 刀を握り直した!?違う!!やっぱり本物だ!!


 「大佐!」


 ガヂィィィィィッ!!!!


 大佐のサバイバルナイフと永零の刀がぶつかり火花が散る、


 「ぬっ!!?まだこれ程のパワーを残しているのか!?」


 「まだやれるよ・・・僕は、絶対に負けられないんだから・・・」


 「ウィンチェスター!!」


 大佐はショットガンを装備した。


 「『撫落(なでおとし)』」


 ショットガンの細かい粒の弾丸を、全部弾いた・・・


 「『三段飛(さんだんとび)』」


 そこから更にあの飛ばす斬撃を三連続で大佐に向かって飛ばしてきた。なんとか防いでいるが、あまりの威力に押されている、


 「こいつはマズイ!!マスター!!詠唱しろっ!!ここままじゃ止めきれない!!」


 「モノに宿りし数多な感情・・・!!」


  っ!だめ!間に合わない!!詠唱が長過ぎる!


 「やはり、要はそのフィギュアだね・・・魂を呼び出す力、凄い能力だ・・・けどその弱点は魂を呼ぶ為の詠唱に時間がかかる・・・言霊、君の力の正体に最も近いのはそれか・・・言霊を多く与えれば与える程、能力は強化され、最終的には主従関係すらをもひっくり返す・・・」


 マズイ!!大佐が壊れる!!


 「巻き戻れ!!」


 その時、突然永零の斬撃が後退した。そして先生が飛び出して大佐をその場から引き離した。


 「ぐっ!!!はぁ!!はぁ!!・・・・」


 三日月が時を数秒巻き戻した。以前の地形の時間を巻き戻すだけなら問題ないんだろうけど、今のは攻撃の時間を巻き戻した。数秒戻すだけで相当な疲労になったみたいだ。


 「三日月君無茶するね・・・やり過ぎると寿命を縮めかねないよ?」


 「るっせぇ・・・てめーがそれ言えるのか?」


 「・・・その力を振い眼前の敵を殲滅せん!!行って大佐!!」


 「アイアイサーッ!!!」


 なんとか詠唱完了した。等身大になった大佐は斬撃を消し飛ばした。


 「ふふ、これが君の力か・・・言霊だけで肉体すら与える・・・じゃあ行くよ!!」


 更に攻撃を激しくしてきた。大佐も応戦する、


 「等身大のこの姿になってやっと実力ギリギリってか!全く末恐ろしいなぁ!あんた!!」


 「はは!そりゃどうもだね!!」


 「んだったら!!更に追加攻撃されたらどうだ!!」


 三日月が永零の背後を取った。


 「私も!!この位置!捉えた!!」


 そして私も永零の死角に入り込んで銃を構えた。


 「ふふ、君の力の最たる所はやっぱり人使いだねミツキさん。咄嗟の連携、恐れ入ったよ・・・だったら、やっぱりコレは失礼か」


 これは!!


 「みんな避けて!!!」


 ルイ先生が叫んだ。しまった・・・永零に私が近すぎて見えなかった。私の力が最も発揮できる場所は戦いの全体を見渡せる箇所から観る事。近いと相手の思考が読みきれない・・・永零相手はもっと外側じゃないとダメ、永零は既に準備に入っていた・・・


 「『殲滅一振(せんめつひとふり)』」


 最早一振りとしか思えない斬撃速度・・・いや、これは本当にそうなんだ。三上君から聞いた永零の能力、複数の結果を同時に引き起こす。


 永零の間合いの中心に寄せられた私たちは、無数の斬撃を一気に喰らわされた。しかも、攻撃のタイミングで永零は女性に姿を変える。フル能力での斬撃の数は何億、何兆もの斬撃を放ったんだ。


 「っっ・・・・・」


 「ふふ、ルイさん、流石はボディーガードだね。そしてミツキそん、咄嗟に詠唱を回復に切り替えたか・・・お陰で止めは刺さなかったよ」


 なんとか、なんとか耐えた。咄嗟の判断でルイ先生は私たちの間に入り込んで先生の羽で攻撃を防いでくれた。そして私は詠唱の回復を使ってなんとか攻撃を相殺した。


 けど、私たちはみんなボロボロにはされてしまった。先生の防御特化の羽を使ってもギリ防げただけだ。


 「くっ・・・」


 「勝負ありだね・・・まあ今日はこれくらいにしておこう。見たいものは見れたんだ。それに、客人に見せるものはこれくらいで十分でしょ。ね?増子味さん?」


 増子味さんは、完全にかっちこちに固まってる・・・


 「あっ・・・」


 「さて、そろそろ帰ろっか・・・あ、そうだ。もう一つ僕が君たちのとこに来た理由と言うか、お願いがあって来たんだ」


 「お願い?」

  

 永零は立ち止まって私たちに振り向いた。敵意は無い・・・刀を抜く気配もない。


 「君たちも知っての通りだけど、クラークは僕を裏切った。そこは分かってたよ。第三勢力が動くのは知ってたからね。だからあえてクラークには全てを知らせ、僕の側に置いておいたんだ。けどどうにも奴ら、僕らを出し抜く気満々みたいでね。キーセブンなんてのも用意したけど、なんかもっと裏切り者と言うか、スパイがいる気がするんだよね。


 この世界はどうも平和が嫌いな奴が多いみたい。胸糞悪いよね、このゲームは僕と礼の世界の平和をかけた最後の戦いだってのに、横槍入れてくるなんてさ。そこで第三勢力の一網打尽に協力して欲しいんだけど、良いかな?」


 やっぱりこいつ知ってたんだ・・・


 「・・・三上君も確かにそんな事言ってた。けど、分かってたのならあなたがなんとかしたらどうなの?あえてのさばらせて、結局収集出来ないから協力しろ。虫が良過ぎるよ・・・」


 私は永零を睨みながら反論した。


 「それは確かにそうだけど・・・例の目指す世界も、僕が目指す世界も、どちらを取っても奴らは僕らの前に立ち塞がる、何千年と残る過去の遺産たちがね。奴らのせいで世界は完全にはなれないし、成長もしない。共通の敵と言う認識でも良いと思うけどな。


 それに、助言すると君たちの中にもいる筈だから、気をつけた方がいい。三日月君や霧矢君の能力も狙われるだろうし、特にミツキさん、君の能力はその異質さは絶対に狙われるだろうから、気をつけて」


 永零・・・その表情は真剣そのものだ。本気で私たちを気遣ってる顔だ。

  

 「それからルイも。君がミツキさんのボディガード任されたって事は、まだ何かしらの策や手を残してると思うけど、それはこんなとこで使わない方が良い。いざって時に残しておいた方が良いよ。あいつらほんと、レオナルドさんも呆れるくらい卑怯だからさ。


 増子味さんも、首を突っ込み過ぎると君の命どころか、周りの命が危険に晒される・・・知りたいと思うのは良いけど、自分の世界をめちゃくちゃにされたくないのなら、関わり過ぎない方が身のためだよ」


 ・・・永零、まさか。なんで私の家に急に現れたのかと思ったら、増子味さんにそれを伝える為?


 やっぱりこいつ三上君と似てる・・・先の先を常に読んでる。そいつを相手にしないといけないなんて、やはり手強い・・・


 「さて、そろそろ帰ろうか。2学期は始まったばかりなんだから・・・無論、僕はこれからも定期的に侵攻を進めるよ。けど君たちはそれを阻止し、キーセブンも倒す。それでいて学校生活を謳歌する。凄まじく難易度高いゲームだけどやりごたえはあるでしょ?そして次会う時は、僕をも倒せるくらいになってよ、そして本当のギリギリの戦いをしよう・・・全ては、平和の為に・・・」

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