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選択肢

『選択肢ってことはこれから先を俺が選べるってことか? まさか何地獄がいいかとかじゃないよな?! 変な選択肢だったらガツっと言ってやる!』

大和が恐る恐る続きを促すと女神は微笑みながら説明を続ける


「先ほど申しました通り、あなたにはいくつかの選択肢の中からこの先を選んで頂きます。」

女神は指を3本立てながら

「①この世界……地球ですね。そこで新しい命として生まれ変わります。

②この世界ではない世界。あなた達にとっては異世界ですね。そこで新しく生まれ変わる。

③異世界に生まれ変わるのではなく、今のあなたのまま過ごして頂く。……わかりやすく言えば転移するイメージでしょうか?

この中からご自分で選んで頂きたいと思います。」


女神の説明を聞いた大和は珍しく真面目な表情で気になる点を質問していくと

「なるほど3パターンか……③は置いておくとして①と②は生まれ変わる…そこに今の俺の記憶は引き継がれます? あと異世界ってどんな世界か聞いてもいいですか?」

この男、女性(美人)には強く出られないようである


「記憶に関してはどちらでも構いませんよ。新しい人生を綺麗にリセットして送るもよし。記憶を残したまま有効に使うもよし。まぁオプションのようなものです。異世界については行ってみてからのお楽しみということで。」

「オプションで後のことはお楽しみて……フリーではいる風◯かよ……」

やけに現実味溢れる説明を聞きながらげんなりしつつ

「せっかくだし異世界に行ってみたいし、異世界なら新しい人生を送ってみたいです」

「なら②ということですね。記憶はどうしましょう?」

「違う世界を楽しむんだ。記憶は引き継いでほしいです!」


大和の答えを聞いた女神は優しい笑顔から一転、鋭い眼差しで問いかける

「引き継いだ記憶を悪用しないと誓えますか?大きな力を私利私欲のために使わないと誓えますか?誓いを破ればそれなりの罰がありますよ?」

大和は女神に気押されながらも目を逸らさず

「誓います。せっかく神様がくれたチャンスを棒には振りません!」


それを聞いた女神は満足そうに頷きながら

「そう仰ると思っていました。これは私からのサービスです」

女神が大和の額に指を当てると暖かい何かが流れ込んでくる

「マニュアルのようなものです。解らないことがあれば頭で念じると答えてくれますよ。最初は簡単な概要だけですが、あなたが聞いたり読んだりしたものの情報を元に記載事項も増えたいきますし、お役に立つかと」

「マジですか!? ありがとうございます!」

ウィ◯ペ◯ィアですね! わかります!


「それでは眼を瞑るように力を抜いてください。眼が覚めたらあなたには新しい人生がまっていますよ。」

大和が力を抜くと途端に眠気が襲ってくる

「願わくばあの世界を……」

女神の呟きは眠りに落ちた大和には最後まで届かなかった

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