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神との邂逅


暗闇に沈んでいた意識が徐々に浮上していく




『ん……俺は……死んだのかな。痛みもないし……これは隊長にドヤされるな。』


〔自分の命を最優先、命を捨ててまで人を助けようなんて考えるヤツは無謀なバカか自分に酔ってるガキだ。現場でお前が倒れたら救助者が1人増えるんだぞ〕




隊長の口癖と鬼の様な顔を思い出しながら大和が苦笑しながら周りを観察すると、まどろんでいた意識もハッキリしてくる




『身体の感覚はあるけど自分の手足は見えない……魂だけになった感じなのか? まぁとりあえずフヨフヨしてたら誰か迎えに来るだろ。ラノベで予習してるし! 爆乳美人の女神様とか! クールビューティーな死神とか! あ、幼女でも可! ロリババァ最高!ってなんか向こうで光ってる! 噂の女神降臨なのか?!』


妄想に鼻の穴を膨らませていると光が徐々に人の形に変わっていき、厳かな声が意識に直接語りかけてくる




「ヒトの子よ。此度の行動はまっこと素晴らしき行いじゃ。その働きは……」


「ジジイかよ! ……チェンジ出来ます?」




「いや……あの……ワシ一応、主神なんじゃが……」


「主神なら眷属に女神くらいいるでしょ!! 女神プリーズ!! ジジ神様はチェンジで!!」


「………」




主神をジジ神呼ばわりである。泣きそうな顔で「ワシの威厳が……」とつぶやきながら女神を呼び出す主神の姿は正月にのけ者にされたお爺ちゃんそのものだった。


『ノアや。おるかの?』


『どうなされました? 主様?』


『先ほどの地球の男じゃが、ワシ自ら行いを評価し祝福を授けようと思っとったんじゃが……チェンジだそうじゃ……』


『……は?』


『女神を希望のようじゃ。後のことはおぬしに任せるぞ』


『え? ちょ……待っ』



光が消えたかと思うと、もう一つの光が現れ女性の形になっていく。



「今度こそ女神様! 死んでよかった(?)!」




そこに現れたのは、戸惑いながらも優しげな微笑みを浮かべ真っ白な衣を纏ったいわゆるTHE女神である。




「あ…うん。コホン! ……ヒトの子よ。今回のあなたの行動はとても尊い行いでした。まだ死ぬ定めではなかったあなたには今までの功績も評価し、いくつかの選択肢をあたえます。」




女神の口から透き通るような声が発せられると、どこから現れたのか光の玉が大和を取り囲むのだった

女神様は巨乳です。それが世界の真理です。異論は認めません。

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