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プロローグ3

メタトロンが現れ現場には緊張感が増したのを肌で感じた。

その存在はあまりに異様で、俺は息を呑んだ。


 ふーーう


一度深呼吸をし、俺はメタトロンに声をかけた。


「な、なあ、俺はあんたが招待した人間じゃないんだ!気づいたら船の中にいただけなんだ!」


俺は必至に訴えかけた。


すると、メタトロン微笑み答えた。


「詳しい意見は「寮」でお聞きしますよ。風間さん」


「その他のみなさんも、私に質問があるかたは全て「寮」でお答えします」


「・・・・・・わかった、じゃあひとまず寮に案内してくれよ、そこで詳しい話はするよ」


異様な存在だがどうやら話は聞いてくれるようだ。


ひとまずは安心だ。


「それではご案内いたしますね」


メタトロンは目線をかえ、そのまま北に向かって移動し始めた。


そう、そのまま。宙に浮いたまま。


「え、、、ちょちょっと待てよ!おい!おい!おーーーい!」


俺の声が聞こえないのか、はたまた意図的に無視をしているのかはわからないがメタトロンは一切振り返らず先に進みやがて見えなくなってしまった。


「ど、どうゆうことだよ・・・・・・」


「恐らく篩いにかける気だろう」


先ほどの男がそう呟いた。


「なんだよ、篩いにかけるって・・・・・・」


「あれをみろ」


男が指をさした方をみると、森が広がっていた。


つまり、「この森」を抜けられない人とはまともに会話すらする気はないということだ。


「先に行くぞ」


「え、ちょっお前!」


「・・・・・・間に合わなくなっては困る」


男は俺には見向きもせず森の中に消えていった。


男の姿を見ると後に続くように次々と人々が森の中にはいっていった。


数十分もしない内に砂浜には俺一人だけになった。


「まじかよ・・・・・・」


どうする?俺


篩にかける森ということは間違いなく「害獣」がわんさかいることに疑う余地はなかった。


入るか?森に?パジャマで?いやいやいやいや・・・・・・ありえないだろ。


俺は考えを落ち着かせようと砂浜に仰向けで寝そべり太陽を眺めた。


「あれ」


俺は気づいてしまった。ここも地球のどこかである以上日は上り日は沈む。


「やばい!!」


「害獣」は夜のほうが活動が盛んになる。つまり今は安全な砂浜も安全とは言い難い状況になることは容易に想像できる。


「ちっくしょー」


俺は意を消して森の中に飛び込んだ。

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